akon2.00βのよっぱらいの戯言

色しょく是食、食しょく是色 当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

NO RULES

 

リード・ヘイスティングスが最初に作った会社Pure Softwareを買収したのは、Rationalで製品はsraも扱っていたPurifyでけっしてダメな製品だったわけではない

という訳注はほしいぞ。

 

最終章で日本支社へのカルチャー導入の失敗と対応の視点が新しい。

共著者が「異文化理解力」のエリン・メイヤーというのもいい。

上司にも心理的安全がないのも新しい。

 

第一段階

有能な人材だけを集めて能力密度を高める

フィードバックを促し、率直さを高める

休暇、出張、支出に関する規定などコントロールを撤廃していく

 

第二段階

個人における最高水準の報酬を支払い、能力密度を一段と高める。

組織の透明性を強化して率直さをさらに高める。

意思決定の承認を不要とするなど、もっと多くのコントロールを廃止していく。

 

第三段階

キーパーテストを実施して、能力密度を最大限に高める。

フィードバック・サイクルを生み出し、、率直さを最大限に高める。

コンテキストによるマネジメントでコントロールをほぼ撤廃する。

 

まとめ

①とびきり優秀で、思いやりと善意にあふれた人材を集める(能力密度を高める)

→全員が責任ある行動をとってくれる

②率直なフィードバックのカルチャーを醸成する。

→会社の利益に沿う行動をしているかお互いに注意しあうようになる。

→スピード感と有効性が向上する

③管理を緩め、自由を与える

④社内を能力密度を高い状態にするために、10人の塀某な人材を採用する代わりに、

たつたひとりの抜群に優秀な人材を採用する。

「いくら払うか」だけでなく「どう払うか」が大切

ボーナスは機敏な対応を阻害する

どこよりも高い給与を支払う→ハットハンターに会い給与相場を知ることを勧める。

最高水準の報酬を払い続ける

資金が不足するならば、優秀でない人を解雇する。

⑤会社の機密を公開することによって社員の当事者意識とコミットメントを高める

⑥能力密度が高まり、透明性が高まると、迅速にイノベーティブな意思決定プロセスを実現できる

⑦キーパーテストで能力密度を高める

⑧実名360度評価とライブ360で率直なカルチャーの向上

⑨明確なコンテキストを設定し、情報に通じたキャプテンに選択の自由を与える。

4Aに五つ目のAを加える。

 

ネットフリックス・カルチャー・デック

https://tkybpp.hatenablog.com/entry/2018/05/16/073000

 

「脱ルール」のカルチャーがある。社員の「能力密度」を高めて最高のパフォーマンスを達成すること、そして社員にコントロール(規則)ではなくコンテキスト(条件)を伝えることを最優先

 

 

「+」能力密度を高める

一般的に企業がルールや管理プロセスを設けるのは、社員のだらしない行為、職業人にふさわしくない行為、あるいは無責任な行為を防ぐためだ。だがそもそもそのような行為を働く人材を採用せず、会社から排除できれば、ルールは必要なくなる。優秀な人材で組織をつくれば、コントロールの大部分は不要になる。能力密度が高いほど、社員に大きな自由を与えることができる。


「+」率直さを高める

優秀な人材はお互いからとても多くを学ぶことができる。しかし常識的な礼儀作法に従っていると、互いのパフォーマンスを新たな次元に引き上げるのに必要なフィードバックをできなくなる。有能な社員が当たり前のようにフィードバックをするようになると、全員のパフォーマンスの質が高まるとともにお互いに対して暗黙の責任を負うようになり、従来型のルールはますます不要になる。

「-」コントロールを減らす

まず社内規程の不要なページを破り捨てるところから始めよう。出張規程、経費規程、休暇規程はすべて廃止していい。その後、社内の能力密度が高まり、フィードバックが頻繁かつ率直に行われるようになったら、組織の承認プロセスはすべて廃止してもいい。そして管理職には「コントロールではなくコンテキストによるリーダーシップ」という原則を教え、社員には「上司を喜ばせようとするな」といった指針を与える。 

 

コントロールを撤廃することで「フリーダム&レスポンシビリティ(自由:freedomと責任:responsibility)」のカルチャーが生まれる(これはネットフリックス社員が頻繁に口にする言葉で、略して「F&R」と言われることも多い)。それが一流の人材を引き寄せ、さらにコントロールを撤廃することが可能になる。そうしたことが積み重なると、他の会社がおよそ太刀打ちできないようなスピード感とイノベーションが生まれる。

点と点を結びつける方法を「変える」。

ヴァージングループの戦略、ABC(Always Be Connecrting Dots:ひたすら点と点を結べ)にとどまっているが、その方法に疑問を持つというのは新しい視点だ。

 

心理学、経営学、人間行動にかかわるあらゆる常識の真逆を行く。

 

 

 

能力密度

優秀な人材はお互いをさらに優秀にする。

パフォーマンスは伝搬する。

高いパフォーマンス+私心のない「フィードバック=最高のパフォーマンス

人は率直さを嫌う(でも本心では求めている)

→脳は生き残るために集団から排除されることを恐れ、批判されると逃げようとする。

→肯定的なフィードバックを受けると、脳はオキシトシンを分泌して、快感を感じる。

→真実を聞くことの大切さを本能的には理解している。

 

フィードバック

フィードバックを受け取ったら「帰属のシグナル」を返す。

帰属のシグナルとは、ダニエル・コイルがTHE CULTURE CODEで言及している概念で、

フィードバックを受け取ったら感謝を伝えること。

 

フィードバックのガイドライン 4A

相手を助けようという気持ちで(AIM TO ASSIST)

前向きな意図を持って行うもの。相手を傷つけたり自分が優位に立つために行うものでない。相手自身あるいは会社にとってどのように役立つのかを明確に説明する。

 

行動変化を促す(ACTIONABLE)

それを受けた相手がどのように行動を変えるべきかに焦点を当てるべき。

 

感謝する(APPRECIATE)

批判されると自己弁護や言い訳をしたくなり、自尊心や自分の評価を守ろうとしてしまう。しかしこの自然の反応に抗い感謝する。

 

取捨選択(ACCEPT OR DISCARD)

心からありがとうをいうが、取り入れるかどうかは本人次第であることを、フィードバックを与える側も受ける側も認識として持つ。個人的にはこの4つめは大事だなと思って、フィードバックが相手にとってはちょっと違うかもしれないと思うと口を閉じてしまうときが往々にしてあるが、取捨選択されて本人が違うと思ったら受け入れないことがガイドラインとしてあるならば少し気軽に発言できるようになりそうだ。

 

360度評価レポート

→実名を明かす新しいタイプの360度評価レポート

→スタート(始めるべきこと)、ストップ(やめるべきこと)、コンティニュー(継続すべきこと)をコメントに記入する

→昇給、昇進、解雇の材料にしない→評価しない

→誰もが向上することが目的でランク付けすることではない

→フィードバックの場

→業績ではなく、個人の市場価値に基づいて報酬を決定する

 

いつでもどこでもフィードバックを受ける

 

「無私の率直さ」と「Brilliant Jerk(デキるけど嫌な奴)」とを区別する。

率直なカルチャーを醸成するため、Brilliant Jarkは排除する必要がある

 

休暇規定(コントロール:規則)を撤廃する

・上司が規範を示す

・行動の指針となるコンテキスト(条件)を設定し、強化する

→休暇の自由化は付加価値を生む→自由を与えれば責任感が高まる。

 

出張旅費と経費の承認プロセスを撤廃する

・会社の利益を最大化するというコンテキスト

・入口でコンテキストを設定し、出口では目を光らせる

 

サンシャイニング(公開)

(会社という)傘などいらない

→雇われているのではなく、当事者意識を持ってほしい

→情報を公開することで、信頼感と当事者意識を高める。

→いったん仕事を中断して上司に情報や承認を求める必要がなくなり、スピードが高まる。

→上司からのインプットがなくても、優れた判断を下せるようになる。

 

上司を喜ばせようとするな

会社にとって最善の行動をとれ

 

社員がそれぞれの持ち場で自ら意思決定をするほど、

会社のスピードも革新性も高まる

 

シャドーイング

→影のように背後について、仕事ぶりを観察する

 

ネットフリックス・イノベーション・サイクル

本気になれるアイデアを見つけたら、次のステップを踏もう。

1 「反対意見を募る」あるいはアイデアを「周知する」。

→「反対意見があるのに表明しないのは、ネットフリックスに対する裏切りだ」

2 壮大な計画は、まず試してみる。

3 「情報に通じたキャプテン」として賭けに出る。

4 成功したら祝杯をあげ、失敗したら公表

→賭けに負けて失敗したら、大騒ぎせずそのプロジェクトから何を学んだかを尋ね、公表を促す

 

家族からチームへ

→チームであって家族ではない

 

 

キーパーテスト

チームのメンバーが、明日、退社すると行ってきたら、

あなたは慰留するだろうか。

それとも少しほっとした気分で退社を受け入れるだろうか。

後者ならば、いますぐ退職金を与え、

本気で慰留するようなスタープレーヤーを探そう。

 

ネットフリックスから解雇されることをだれも恥と思わないようにすること。

 

並みの成果には十分な退職金を払う

→非管理者には四か月分、VPには九か月分

 

キーパーテスト・プロンプト

私が退社を考えていると言ったら、どのくらい熱心に引き止めますか

 

ペンギンは群れの弱者を切り捨てる

ゾウは群れの弱者を守る

 

退社後のQ&A

→誰かを解雇したら、チームのメンバーに対して、

何が起きたかを包み隠さずに話し、質問が出れば真摯に答える。

 

他人の話をするときは、相手に面と向かって言えることしかいうな

 

 

コンテキストによるリーダーシップを実践するために

・能力密度が高いこと

・ミス防止よりもイノベーションを目的としていること

疎結合組織

 

 

組織の意思決定は、ピラミッドでなく、木

→情報に通じたキャプテン

全ての重要な決定(コンテキストの設定)ごとに、他人の意見を整理し、判断を下す責任を負うキャプテン

 

 

率直さに対する考え方は国によって大きく異なる

直接的文化では、強意語(Intensifier)を使う

否定的なフィードバックの前後に「きわめて」「どう見ても」「明らかに」といった印象を強める言葉を使う

間接的文化では、緩和語を使う。

否定的なフィードバックの前後に「多少」「幾分」「ちょっと」「もしかしたら」「やや」といった批判を弱める言葉を使う

 

日本人は否定的なフィードバックをするとき、大量の緩和語を使う傾向にある

 

日本語は主語も動詞も目的語も省くことができる。

名詞だけで文章を作ってしまうことも可能だ。

こうした日本語の特徴は対立回避の文化には都合がよい。

こうした日本語の言い回しを駆使して、英語で話しながらも敢えて責任者の名前を口にしないようにした。

 

間接的文化では正式なフィードバックの場を増やす

日本人は物事に対して周到かつ徹底的に準備する傾向がある。

明確に期待事項を示せば、それを達成するために最善を尽くす。

 

Karlyne - We got up early for the call but the partners never dialed in. We could've used the slot for another call. Can you please try and double check all calls the day before and if not happening delete from calendar?

カーリン、私たちは電話のために早く起きて待機していたのに、相手は電話をかけてこなかった。それなら同じ時間に別の電話会議を開けたのに。今後電話会議についてはすべて前日に有無を再確認し、実施しない場合はカレンダーから削除してもらえますか?

 

ネットフリックスのシンガポール人の八人中七人がこのメッセージを不快に思った。

 

「いまはシンガポールは深夜だね。朝から嫌な話で申し訳ないけど・・・・・」からはじめて、

「このミーティングをセッティングしたのはあなたではないから、あなたの責任ではないけど」

「あなたがとても忙しいことはわかっている。今後はこんなふうにしてもらえると助かる」

みたいな感じにするとよいらしい。

 

日本人から見ればシンガポール人は直接的すぎる。

アメリカ人から見ればシンガポール人は曖昧で透明性に欠ける。

シンガポール人からみればアメリカ人は無遠慮。

オランダ人から見ればアメリカ人は直接的ではない。

 

5A

4Aに五つ目のAを加える

相手を助けようという気持ちで(AIM TO ASSIST)

行動変化を促す(ACTIONABLE)

感謝する(APPRECIATE)

取捨選択(ACCEPT OR DISCARD)

適応させる(ADAPT)

望ましい結果を得るために、フィードバックの伝え方や受け取り方を相手の文化に適応させる。

 

自由と責任

エトワールのラウンドアバウト(環状交差点)

侵入してくる車を優先する

信号を設置して順番に曲がるより効率的

 

「ルールと手順」を選んだ方がいい場合

・業務を完璧に実行しなければ健康や安全が脅かされる

・一つのミスが大惨事になる

・同一の製品を安定的に出荷しなければならない

 

Netflixのカルチャー

https://jobs.netflix.com/culture

 

 

影響力の武器 実践編

影響力の武器 実践編

 

原書タイトルが「「イエス!」を引き出す50の秘訣」なのに、「影響力の武器 実践編」としたのは、「影響力の武器」とセットで読んでほしいという意図かららしい。「影響力の武器」はいまだに人気なので、その人気にあやかったといううがった見方もできるが。D・カーネギーの「人を動かす」の理由を解説しているという意味では、「なぜ、人は動かされるのか」というサブタイトルは的を得ている。

 

6つの「影響力の武器」
①返報性
「人間は、誰かから何かしてもらったら、何かをお返ししななくてはならないと感じてしまう」という心理
②コミットメントと一貫性
「人間は、一度何か決定したり宣言してしまうと、それをひっくり返して別の意見を述べにくくなる」という心理
③社会的証明
「人間は、自分ではそういう人間ではないと思いながらも、世間一般の大多数が行っている行動に影響されてしまう」という心理
④権威
「人間は、何か権威(権力、肩書、制服、専門知識、ルックスや身なり)から命令されると、あまり考えずに従いやすくなる」という心理
⑤好意
「人間は、自分が好意的に思っている相手(友達や恋人、家族など)から勧められると、良いものだと信じてしまう」という心理
⑥希少性1.不便を感じさせて高める説得力
「人間は、数が少なかったり、日時が限定されていたり、滅多に手に入らないといったものには、そんなに欲しくなくても欲しくなってしまう」という心理

 

1.不便を感じさせて高める説得力
社会的証明の効果
「私だったら、どうするか」ではなく、
周りの人に目を向けて他人の行動を手本にする

 

2.バンドワゴン効果をパワーアップ

社会的証明の効果において、周りの人が自分と似ている場合効力が増す。
説得したい相手によく似たタイプに意見を言ってもらう。

 

3.社会的証明の思わぬ落とし穴

参照元が(皆が)悪いことをしていると、それを手本にしてしまうことがある。
つまり、望ましくない行為でも、大人数の人がやっていると同調してしまうことがある。

 

4.平均値の磁石効果を防ぐには?

望ましい行為を行っていることを自覚させる。

 

5.選択肢が多すぎると買う気が失せる

 

6.特典のありがたみが薄れるとき
無料でもらえる特典がつくということは、メイン商品に魅力がないから?と思われて逆効果になることがある。それを回避するには特典の価格を明示すること。

他人に親切にするときには、その親切がどれだけの価値があるかを相手にわかってもらうこと。

 

7.上位商品の発売によって従来品が売れだす不思議
妥協の選択
最上位のモノと最下位のモノの中間を選ぶ傾向がある。上位製品を加えることによって、今まで最上位で効果だった製品が中間に位置し、売上が伸びる

 

8.恐怖を呼び起こす説得の微妙な効果
恐怖で行動させたい場合は、その恐怖を払拭する具体的な行動を明示する必要がある。

仕事におけるプロジェクトの欠陥を上司に指摘したい場合は、解決方法を考え、一緒に報告するとよい。

 

9.チェスに学ぶ、うまい一手
返報性の原理
受け取った分だけ返さなくてはならないと考える事
恩を受けたら返したいと考える事

誰が自分を助けてくれるかを考えてはいけない
誰を助けたらいいだろうか?を考える

好意は先に示す

 

10.影響力をしっかり貼り付けるオフィス用品

一言手書きのメッセージを加えて付箋を貼り付けることでお願いを聞いてくれる確率が上がる。

 

11.ミントキャンディーの置き場所再考
受け手にとって何が本当に重要で、予想外で、親しみが感じられるか
ただ渡すのではなくて、あなたは特別ですよと感じてもらうように渡す

 

12.与えることが人を動かす
先に無条件で与える、手助けする事が重要


13.感謝の気持ちを蘇らせる一言
時間がたつと、恩恵を受けた側はその恩を低くみる。
与えた側は高くみる。

与えた事を軽くほのめかし、思い出させることが重要。

 

14.千里の道も一歩から
フット・イン・ザ・ドア・テニック

得られる利益が費やした時間を手間に見合わないほど少なくても、最初の1歩が重要になる。

 

15.ラベリングテクニックの上手な使い方
相手に対してある一定の特徴、態度、信念を貼り付け、そのとおりに振る舞うよう求める

 

16.簡単な質問が相手の協力を引き出す
ある社会的に好ましい行動を自分が将来行うかどうか予測するよう求められると、その状況では行うと答えることが社会的承認を獲得する方法であるため、その人はそうせざるを得ないと感じる

社会的に好ましい行動をとるつもりだといったん公言すると、一貫性を保つために行動するようになる

 

17.人を目標に結びつける積極的コミットメント
○自ら設定する
○書き出す

 

18.一貫性をもって一貫性を制す
人は加齢とともに一貫性に対するこだわりが強くなっていく。
新しいことが価値観、信条、習慣と一致していると伝える
前の判断が誤りだったという見方を避ける=間違いを指摘しない
その時の情報と根拠からすれば以前の選択は正しかったと指摘する

つまり、面子を保ち、一貫性をもたせる

 

19.フランクリンから学ぶ説得のコツ
人は自分の行動と考えに一貫性を保ちたい
「あなたが恩を施してあげた人よりも、あなたに恩を施してくれた人のほうが、頼みを聞いてくれるものだ」 ベンジャミン・。フランクリン

嫌いな相手でも、頼んでみる。行動してくれたら、あなたを気に入るかもしれない。もし断られても、そもそも最悪の関係なわけだから何もかわらない。

 

20.小さなお願いが引き出す大きな成果
少額寄付では役にたたないと考えている人がいる。

少額の寄付でも助けになると伝えるだけで倍の人が寄付してくれるようになる。総額でもかわらない。

 

21 安くする?高くする?オークションの売り出し価格
・開始価格は低ければ低いほど、多くの人を入札に呼ぶこむことができる
・低価格での売り出しによってアクセス量が増え、それが入札件数や入札者数に反映されることで、これから入札しようという人に対して社会的証明となる
・早くから参加していた人は、掛けた時間と手間が無駄にならないように、価格をさらに上げてでも入札を続ける

 

22 さりげなく能力を際立たせる
・自分の代わりに誰かほかの人に話してもらう
→根本的な帰属の誤り

 

23 優れたリーダーの力を最大限発揮させるには
優れたリーダーが一人で求めた解決策が、それほど熟練していないメンバーが協力して得た解決策より劣る理由。
・リーダーただひとりによる意思決定では、リーダー自身を含む複数のメンバーからならグループがもつ知識や考え方の幅の広さには対抗できない
・グループ内で協力し合えばたくさんの副次的な課題をメンバーに振り分けられる。

合議制で出す結論が最良のものにはならない

リーダーがメンバーと一緒になって取り組むべきなのは、さまざまな意見を求めるプロセス。
最終決定はリーダーに一任されるべき。

 

 24 機長症候群の教訓
リーダーはメンバーから意見を聞き、メンバーはリーダーに意見する

 

25 集団思考の落とし穴
集団思考→メンバーは自分と異なる見方や考え方を検討するより、お互いに仲良く
意見を一致させることのほうを求める。

頭の切れるリーダーは、自分の立場を明らかにする前に、必ずほかのメンバーの考えを聞く。
このようにすることで、耳障りの良い意見ではなく、チームの本当の考え、意見、見方を確実に知ることができる。

自分のグループの決定に対して、「イエス」と言ってもらいたいなら、まずは自分のグループ内の誰かに「ノー」と言ってもらう必要がある。

 

26 悪魔の代弁者の効用
チーム全体の意見が最初から一致しているようなときは、
問題を別の観点で見るように促すと、往々にしてよい結果が得られる。
悪魔の代弁者→候補者に不利な内容を洗いざらい明らかにする
集団極性化→グループ内の多数派意見が、議論を重ねるほど極端な方向に進む

多数派の見解に対して、安心して反対意見を言える環境を作る。

 

27 最良の教材は過去の失敗例

 

28 短所を長所に変える最善策
小さな欠点にあえて触れることで、信頼できるというイメージを与える。

 

29 弱点も見せ方次第
欠点に触れた後は必ずそれに関係ある長所について述べて中和させる。

 

30 過ちを認めて防止に全力投球
間違いに気づいたらそれを認め、行動計画を立てて、状況の把握と正常化が可能であることを示す。

 

31 システム障害発生、でも責任者は救われる
影響を被るひとたちにその情報を提供する。
・人々に対して役立つ人間で、情報を豊富に持ち、見方であることを示せる
・問題の原因が分かっているため、今後の状況をよりうまく掌握できると伝えられる

 

32 類似点が導く大きな力
顧客からよい反応を得るには、名前、信条、出身地、出身校など、なんであれ顧客と類似点のあると効果的。

 

33 名前の響きの意外な効果
新製品には、Z、X、Q(日本語なら、や、ゆ、よ)といっためったに使わない文字で始まる名前を付けるのは避けたほうがよい。
商品名などは、自分自身を連想させるものにひかれやすい

 

34 ウエイターから学ぶ説得術
相手を正確にまねすると、その人から気前の良い反応を引き出すことができる。
自分に二位人を好むという人間の持って生まれた性質に関係している。


会議などで、相手と同じ姿勢をとっていることがあるが、これはよいことだ。

 

35 人の気持ちを変える本物の笑顔
人の持つ徳に目を向けよ ベンジャミン・フランクリン

 

36 日付間違いのマグカップが完売した理由
人は珍しくてユニークなモニタ会価値を置く
自分しか知らない情報を伝える際に、それは独占的な情報だと伝えないと、
人に影響を与える格好のチャンスを逃してしまう。

 

37 損失回避と希少性の原理から得られる教訓
ニュー・コークの販売によって、オールド・コークを失い、オールド・コークが貴重になる

 

38 説得を後押しする決めの一言

「(なぜなら)〇〇だから」

人に何かを頼むときは、必ず強力な根拠を示すべきだ。


39 想像しやすさが成否を分ける
何かを経験することの易しさや難しさを、経験の「フルーエンシー」と呼ぶ。
なじみのない行動を顧客に求めるのはよくない。


40 読みやすく簡潔に、が鉄則


41 韻を踏むことで増す影響力

韻を踏んだフレーズは、フルーエンシー高い。

韻を踏んでいないだフレーズと比べると、頭の中で解釈するのが簡単。


42 バットリングと知覚コントラストの関係

物の性質は周囲から孤立して認識されるわけではなく、ほかとの対比で認識される。


43 一足早いスタートでロイヤルティを勝ち取る

誰かに目標を達成させたいのであれば、そのゴールに向かってすでにどれだけ進んだかという証拠を示してあげればよい。


44 クレヨン箱の中にある説得のヒント

商品の特徴を単純とはいいがたい名前であらわすのに尻込みしてはいけない。


45 どこまでも、どこまでも伝わるメッセージ

記憶補助ツール
→記憶はすぐに忘れられるから補助が必要。


46 鏡のなかの「望ましい自分」が人を導く

その場にもう一組の目が光っていても損はない


47 交渉ごとに悲しみは御法度

だれかの決断に影響を与えたい場合、気分が及ぼす力に注意を払う


48 注意を鈍らせる感情の高まり

感情的になっているときは判断をしない。


49 明晰な意思決定は睡眠から

他者からの説得に屈しないための方法

・よく寝る

・できるだけ気が散らない環境をととりえる。


50 「トリメチル・ラボ」で手に入れる影響力増強薬

新規顧客に販売促進のプレゼンテーションするのであれば、昼食の直後か午後の遅い時間は勧められない。

プレゼンテーションにあさわしいのは、一日のうち早い時間、朝のコーヒーブレイクを済ませた後、つまり、カフェインを摂取した後だと、話を受け入れやすい状態になっている。


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二十一世紀における影響力
eコミュニケーションは、誤解が起きやすい。
ウェブサイトの背景の威力

個人主義的な文化では、個人の経験が重視されるため、自分の以前の経験と一貫性を保つということが、強力な動機づけになるわけです。反対に、集団主義的な文化では、自分の親しい人たちの経験が重視されるため、そうした人たちの行動が動機づけとして強く働く傾向があります。


日本人は相槌を打つ回数が多い



 

目次
1 不便を感じさせて高める説得力
2 バンドワゴン効果をパワーアップ
3 社会的証明の思わぬ落とし穴
4 「平均値の磁石効果」を防ぐには?
5 選択肢が多すぎると買う気が失せる
6 特典のありがたみが薄れるとき
7 上位商品の発売によって従来品が売れ出す不思議
8 恐怖を呼び起こす説得の微妙な効果
9 チェスに学ぶ、うまい一手
10 影響力をしっかり貼り付けるオフィス用品
11 ミントキャンディーの置き場所再考
12 与えることが人を動かす
13 感謝の気持ちを蘇らせる一言
14 千里の道も一歩から
15 ラベリング・テクニックの上手な使い方
16 簡単な質問が相手の協力を引き出す
17 人を目標に結びつける積極的コミットメント
18 一貫性をもって一貫性を制す
19 フランクリンから学ぶ説得のコツ
20 小さなお願いが引き出す大きな成果
21 安くする?高くする?オークションの売り出し価格
22 さりげなく能力を際立たせる
23 優れたリーダーの力を最大限発揮させるには
24 機長症候群の教訓
25 集団思考の落とし穴
26 悪魔の代弁者の効用
27 最良の教材は過去の失敗例
28 短所を長所に変える最善策
29 弱点も見せ方次第
30 過ちを認めて防止に全力投球
31 システム障害発生、でも責任者は救われる
32 類似点が導く大きな力
33 名前の響きの意外な効果
34 ウエイターから学ぶ説得術
35 人の気持ちを変える本物の笑顔
36 日付間違いのマグカップが完売した理由
37 損失回避と希少性の原理から得られる教訓
38 説得を後押しする決めの一言
39 想像しやすさが成否を分ける
40 読みやすく簡潔に、が鉄則
41 韻を踏むことで増す影響力
42 バットリングと知覚コントラストの関係
43 一足早いスタートでロイヤルティを勝ち取る
44 クレヨン箱の中にある説得のヒント
45 どこまでも、どこまでも伝わるメッセージ
46 鏡のなかの「望ましい自分」が人を導く
47 交渉ごとに悲しみは御法度
48 注意を鈍らせる感情の高まり
49 明晰な意思決定は睡眠から
50 「トリメチル・ラボ」で手に入れる影響力増強薬
二十一世紀における影響力
倫理的な影響力
影響力の実例

影響力の武器

 

 

「チャルディーニの法則」として体系化されている承諾誘導の6つのアプローチ

本文には「チャルディーニの法則」とは書かれていない。 

 

twitterの黎明にtwitterを勧めてくれた方が、「しばらくはノイズだけだけど、我慢していれば情報が集まってきだして最高のコンサルティングツールになる」といっていたのでSNSを始めたが、これが「チャルディーニの法則」であり、知らず知らずに「影響力の武器」を使うように教育されていたのはこわい。

 

タッパーウェアの商品が誰でもターゲットの店頭で購入できるようになったため、販売員から商品を購入する顧客が減少したために提携を解消したというのは興味深い。

 

 

カチッサー効果
ある働きかけによって、深く考えることなしに、ある行動を起こしてしまう心理現象。

エレン・ランガーの実験
理由を添えると頼みごとが成功しやすくなるという人間の行動原理があるが、
理由にかかわらずただ「ので」とついていればよい・すが、急いでいるので先にコピーをとらせてもらえませんか?


判断のヒューリスティック
→正確な理論と判断基準ではなく、直感的な思考によって判断を下す

 

①返報性
人間は、誰かから何かしてもらったら、何かをお返ししななくてはならないと感じてしまう

 

日本語の「すみません」は、「これではすましません」

 

知覚のコントラスト

人間の脳は、客観的ではなく、相対的に反応する。
2番目以降に提示されるものが、最初に提示されるものと大きく異なる場合、それが実際以上に、最初のものと異なって見えてしまう、という心理的傾向

 
譲歩的要請法(ドア・イン・ザフェイス・テクニック)

要求を飲ませる場合に 最初に断られる大きい要求をした後に 元々受け入れられたい要求をすると相手がその要求を承諾する (最初より小さい要求をする)

 

防衛法:その前に受け取ったものを、販売の手練手管だと考え直す
ルールを退ける
敵をいぶりだす


giveの未来形は?
take

 

 ノブレス・オブリージュ
→富裕層は、『社会的責任』という義務を負わなければならないという考え方

 

②コミットメントと一貫性

ひとたび決定を下したり、ある立場を取る(コミットする)と、自分の内からも外からも、そのコミットメントと一貫した行動をとるように圧力がかかる

 

 人間は一貫性を保ちたいという欲求がある。

 

一貫性を保つことの便利さ

外的要因
言うことと実際の行動が一致していない、その人は支離滅裂、裏表がある、果ては頭がおかしいのではないかと思われてしまう。

一方、言行一致している人は、人格的にも知的にも優れていると考えられる


内的要因
一貫性を保つことで、問題について真剣に考える必要がなくなる

 

段階的要請法(フット・イン・ザ・ドア・テクニック)
最初に小さい要求を飲ませ、大きい要求を通す

 

「○○様こんにちは。今夜の気分はいかがですか?」とか「お元気ですか?」と言うのです。こうした挨拶の意図は、単に友好的に見せるためだけではありません。このような丁寧で中身のない挨拶は、礼儀正しくかつ中身の無い返答、「うまくいってます」「大変いいです」「ありがとう。元気にやっています」などを引き出そうとしているのです。


うまくいっているという返事をあなたが口にした途端、電話してきた人の仕事、つまりあなたを追い詰め、まったくうまくいっていない人びとに対して援助させることがとても簡単になります。「それはよかったです。本日お電話を差しあげたのは、不幸にも○○で被害を受けた人たちを支援する募金にご協力いただけないかと思いまして……」

 

エジプトのサダト大統領は、交渉に先だって、交渉相手に、彼らやその国民は協調性が高く公正であることで広く知られていると伝えた。この手のお世辞によって、相手の気分を良くしただけではなく、相手の自己イメージと自分が目指す目標の達成に役立つ相手の行動を結びつけたのです。

 

人は自分が外部からの強い圧力なしに、ある行為を行ったと考えるときに、その行為の責任が自分にあると認めるようになる。

 

ローボール・テクニック(承諾先取り法)

悪い条件を隠し承諾を得たあとで、悪い条件を出す手法。
承諾した時点で正当化する理由を他にも探すので、最初に隠していた悪い条件を出してきても、承諾を支える柱は他にもできていて承諾を取り消さない。

 

防衛法:コミットメントと一貫性:自分の過去の発言にはこだわらない、ということを明確に相手に伝える

 

③社会的証明
人間は、自分ではそういう人間ではないと思いながらも、世間一般の大多数が行っている行動に影響されてしまう

 

社会的証明

→特定の状況で、ある行動を遂行する人が多いほど、人はそれが正しい行動だと判断すること

 

社会的証明の原理

どんな考えでも、それを正しいと思う人が多ければ多いほど、人はその考えは正しいとみることになる。

 

集合的無知

自分の決定に確信をもてない時、状況が曖昧な時、人は他の人々の行動に注意を向け、それを正しいものとして受け入れる

 

ウェルテル効果
マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える

 

 防衛法:「みんながやっていますよ」に乗らない(行列と正しいかは別問題)

 

④好意
人間は、自分が好意的に思っている相手(友達や恋人、家族など)から勧められると、良いものだと信じてしまう

タッパーウェアの商品が誰でもターゲットの店頭で購入できるようになったため、販売員から商品を購入する顧客が減少したために提携を解消。

無限連鎖(エンドレスチェーン)
商品を気に入った客がいたら、その客に同じように商品を気に入るような人を見つけさせてその人に、紹介という名目で売りに行く

 

自分の魅力を高める要因
①身体的魅力
 ハロー効果を生じさせて才能や親切さ、知性といった他の特性への評価を高める
②類似性
 自分と似た人に対して好意を抱く
③お世辞
 称賛は一般的に好意を高める
接触と共同(馴染み)
 快適な環境の中で「接触」が起きる場合に当てはまる。これが強く生じるのは相互の「協力」で成功がもたらされる場合。
⑤条件付けと連合
 自分自身や自分の扱うものを望ましいものと結びつけ、望ましさを分かち合おうとする

→悪い知らせを伝えるものは疎まれる。

→悪い出来事や良い出来事と、ただ関連があるだけで、人々によくも悪くも思われてしまう。

 

ランチョン・テクニック
食事中に関わりのあった人や物をより好きになる

 

防衛法:「この権威者は本当に専門家だろうか」「この専門家は、どの程度誠実なのだろうか」を自身に問う

 

⑤権威
人間は、何か権威(権力、肩書、制服、専門知識、ルックスや身なり)から命令されると、あまり考えずに従いやすくなる

 

防衛法:「好意をもっている相手」と「相手の申し出の内容」を心のなかで切り離す

 

⑥希少性
人間は、数が少なかったり、日時が限定されていたり、滅多に手に入らないといったものには、そんなに欲しくなくても欲しくなってしまう

 

心理的リアクタンス
選択する自由が外部から脅かされた時に生じる、自由を回復しようとする反発作用(リアクト)

ロミオとジュリエット効果
若いのカップルの場合、両家の親たちが反対する状況に追い込まれると、かえって二人の絆が強まる可能性が高くなる。

 

情報が希少だと価値があると思い込む。

 

防衛法:権利や物を「所有」したいのか、本当に「経験」したいのかを自問する

英語脳

「聴覚野付近では言語の種類によらず音声として処理され、さらにウェルニッケ野、角回、縁上回、ブローカ野という高次な脳機能を担う場所へと処理プロセスが進むにつれて、より特化した「言語」の処理へ移行していく」

言語処理は、超分節的特徴(分節音が連結した単位(音節、語、句など)に起こるリズム、アクセント、イントネーションなど)で行われる。

つまり、超分節的特徴を言語セットごとにパラメータとして与えることができたら、マルチリンガルができる?

非浸侵でニューロンにパラメータを渡すには五感しかないと思うけど、

パラメータを量子プログラミングで使われる五線譜もどきなやつに転記して音源化したらブレークスルーが起きそう。

 

https://www.jst.go.jp/pr/announce/20110223/index.html

言語の脳科学

 

 

 

ノーム・チョムスキー

言語の構造の二つのモデル

伝達理論的モデル→言語をひとつのマルコフ過程とみる考え方

句構造文法→「構成素分析にもとづく句構造」のモデル

言語に規則があるのは、人間が言語を規則的に作ったためではなく、言語が自然法則に従っているからである。

 

外界から取り入れた言葉の情報は、感覚器官を通じて知覚され、音声なら聴覚、手話や文字なら視覚、点字なら触覚が言語の入力となっており、それぞれの知覚のことをモダリティと呼ぶ。

言葉は、音声や文字などのパターンとしてすでに記憶されていて、別に記憶された文法の規則性に基づいて解釈される。

意識のある状態では、絶えず言語を用いて心の中で考えている。

しかし、言語化の過程そのものは無意識に自動的に行われる。

意識的に話す内容を考えながら、無意識的に話す。

 

人工的に決めた規則に従う言語は「特別な訓練なしに自然に習得し使用する」ことができない。

 

自然言語の特徴

・あいまい

・文の複雑さに上限がない

・文法が変わりやすい

 

言語の定義

心の一部として人間に備わった生得的な能力であって、文法規則の一定の順序に従って言語要素(音声・手話・文字など)を並べることで意味を表現し伝達できるシステム

 

ミラー・ニューロンは言語の起源ではない。

 

クレオール化の現象

意思疎通ができない異なる言語圏の間で交易を行う際、商人らなどの間で自然に作り上げられた言語(ピジン言語)が、その話者達の子供たちの世代で母語として話されるようになった言語を指す

 

言語の理解の方が表出よりも先に起こる

 

言語は生得説(獲得)か学習説か

 

チョムスキープラトンの問題

人間は経験できることが非常に限られているのに、なぜ経験したこと以上のことを知ることができるのだろうか

→刺激の貧困

 

言語獲得の三つの謎

・決定不能

・不完全性

・否定証拠

→幼児の脳には初めから文法の知識がある

 

 

チョムスキー

自然言語には分を作るための必然的な文法規則があり、これが普遍的かつ生得的な原理である。

一方、意味や概念の学習は後天的であり、単語と意味のつながりは連想に基づくものであってその連想は偶然的

 

言語の獲得は一定の成長の過程をとる

 

獲得 学習

生得的 後天的

遺伝 環境

言語能力 認知能力

特殊性 一般性

母語 第二言語

音声・手話 文字

文法 意味

文 単語

規則 連想

必然 偶然

創造 模倣

普遍性 多様性

演繹 帰納

成長 教育

無意識 意識

潜在的 顕在的

手続き的記憶 宣言的記憶

 

言語の多様性

欧州ではインド・ヨーロッパ語族ウラル語族に属する十二の言語と、どちらにも属さないバスク語がつかわれる。

太平洋地域のオーストロネシア語族とアフリカのニジェーネ・コルドファン語族は、それぞれ千以上の言語を含む。

 

生成文法理論

人間の言葉には、文の構造に一定の文法規則があり、それが多様に変形されうる。

 

普遍文法

全ての人間が(特に障害がない限り)生まれながらに普遍的な言語機能 (faculty of Language) を備えており、全ての言語が普遍的な文法で説明できる。

人間の心/脳の中に存在しているもの (I-language) で、ある言語の母語話者がその言語を話すために保持している知識の体系 (language competence)

脳に言語獲得装置 (LAD) があり、言語獲得装置が持つ規則を言語学的に記述したものが普遍文法。

言語には、普遍的な文法の原理が本能として備わっている。

 

非侵襲脳活動計測(脳機能イメージング)では、ニューロンのレベルから神経計算原理は明らかにすることは難しい。

脳機能イメージングを使えば、低次の言語処理に関係する領域から、

高次の言語処理に関係する領域を分離することは可能

 

脳の決定論

堀田のドクマ

遺伝子→脳→行動

 

認知脳科学

言語学と生理学と心理学の積集合

 

言語の脳科学の四つの柱

・言語の現象を体系的に扱う言語学

・言語をコンピュータでモデル化する工学的アプローチ

・人間の脳の構造(解剖学)と言語の脳機能(生理学)を調べる

→干渉法と計測法

→磁気刺激

→頭蓋内記録

→脳波・脳磁計測→ERP、MEG

・言語の遺伝的基礎を研究する

PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)→微量のDNAを百万倍程度に増やすことができる

→ただし、ミトコンドリアDNAだけで、細胞核にあるDNAではない

 

五臓は心臓、肺臓、肝臓、腎臓、脾臓の内臓であって脳

は含まれず臓器ではない。

臓器移植でも脳の移植が行われることはない。

 

脳移植とは、分裂機能を持つ動物の胎児のニューロンを部分的に移植して、機能再生を促す技術である。

 

ブロードマンの大脳皮質地図

12から1648から51は欠番

 

言語の機能を担う言語脳は、ブローカ脳(前頭葉)ウェルニッケ野(側頭葉)、角回・縁上回(頭頂葉)である。

 

メンタルモデル

文章を理解したり、論理的な推論を行うときに、それぞれの可能性に対して作られる心の中のモデル

母語を使う限り自動的で無意識なので、文法が意識に上がることはほとんどない

 

ウルマンの説

単語を覚えるのは「宣言的記憶」→頭で覚える

文法を使うときは「手続き的記憶」→体で覚える

宣言的記憶は、過去の体験の模倣で、電気刺激によって記憶されている断片的な内容がそのままとりだされて言語される

言語は創造的に言葉を並べていくので、秩序だった脳の働きを必要とする。


失読失書

文字を書くときは漢字と仮名の両方に障害がおこることが多いが文字を読むときには、漢字と仮名で障害の程度が違う。

仮名は表音文字であり、漢字は音と意味の両方を表す。

 

タイプ-0 文法(制限のない文法)→チューリングマシン

タイプ-1 文法(文脈依存文法)→線形拘束オートマトン

タイプ-2 文法(文脈自由文法)→非決定性プッシュダウン・オートマトン

タイプ-3 文法(正規文法)→有限オートマトン

 

ゴールドによる文法推論

ある文法. 規則に従う正しい文と、文法規則に従わない誤った文 (負例、否定証拠) を一つずつ. 与えていき、元の文法を推定する

 

幼児は負例を必ずしも与えられるわけでもないのに、言語を獲得するので、文法についての知識は幼児の脳に存在する。

 

コネクショニズム、コネクショニスト・アプローチ

ニューラルネットでは、ニューロンに相当する素子同士の結合(コネクション)を強めたり弱めたりすることで、学習の効果を保存する。

この方法では、ひとつのニューロンに特定の情報を記憶させることはできず、全体のネットワークとして情報を表現させる。→分散表現。シンボルを持っていない(ノンシンボル)

言葉のようなシンボルの世界をノンシンボルで表現するか

 

ニューラルネットワークによる確率モデルを使えば負例を明示的に与えなくても

予期しないときに暗黙のうちに与えるだけでエルマン流の学習は可能だ。

 

手話とマイム

マイムでは、顔の表情や頭の動きは、主に感情を表現するために使われる。

日本手話では、手の動きと合わせて、顔の表情や口の形、うなずきなどの頭の動きを同時に使い、副詞としての意味を加えたり、文節の切れ目や疑問文などの文法的に働きを持っている。

マイムでは、時間のような抽象的な概念を伝えるのが難しい。

手話は基本的に左脳を使い、マイムでは右手を使うときは左脳を使い、左手を使うときは右脳を使う。

マイムの順序は動作を表す意味の流れで決まっているが、手話の順序は意味だけで決まっているわけではない。

 

手話には、ろう者の使う日本手話と中途失聴者の使うシムコムがあり、通じない。

テレビで使われている手話はいずれでもない人工言語

 

ろう学校では、口話法を徹底させるために手話を教えない。

口話

聴覚障害者が健聴者の口の動きを読み取り、聴覚障害者が表現したい言葉を「発話(口の形と音声)」で表す技術。「読唇術」の一種

 

バイリンガルの言語発達→統合言語仮説

​統合言語仮説

二つの言語をあたかも一つの言語体系をなすものとしてとらえている時期があるとする考え方

-第一段階→二つの言語を区別せず、同じ文に二つの言語の単語が混じる

-第二段階→単語が混じる割合が減るが、文法を区別できず、一方の文法を両方の言語に使ってしまう。

-第三段階→語彙と文法において、二つの言語を区別する

即時分化仮説

子どもはかなり早い時期から二つの言語をそれぞれ別の体系として人別することができるという考え方

 

ナチュラル・アプローチ

母国語を取得したときと同じように(または近い形で). 自然に第二言語も習得させる教授法

・コミュニケーションに焦点を当てる。

・発話を強制しない。徐々にできるようになるのを期待する。

・初期の発話は自然な段階で進む

イノベーション破壊と共鳴

disruption(攪乱)はdestruction(破壊)ではない。


トランジスタ真空管に対する破壊的イノベーションではなく継続的イノベーションであり、
さらにいえは、トランジスタではなくMOSFETであり、
MOSFETこそ破壊的イノベーションであった。
MOSFETより破壊的なHEMTは日本発である。

株式時価総額の伸びと学術論文寄与度の伸び

https://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2014Papers/Yamaguchi-Innovation-141209/Yamaguchi-Innovation-141209.html

真摯な研究・開発が行われた結果、ヒット商品が生まれ、企業価値増加につながった。

研究者や技術者を増やしたり論文執筆を奨励したりした企業では、研究部門のモティベーションが上昇。それが他部門に波及して、生産性や商品開発力の増加につながった。それとは逆に、研究者や技術者のリストラを大規模に行なった企業では、研究部門のモティベーションが低下。それが開発部門や製造部門に波及し、生産性や商品開発力が低下して企業価値が下がった。

高収益を上げて企業価値を増やした企業では、その収益増を研究・開発費にふりむけ、その結果、研究者数の増加や論文数の増加につながった。いっぽう収益を上げられずに企業価値を減少させた企業では、コスト要因である研究部門のリストラを行ない、その結果、論文数が減少した。

性能持続型 性能破壊型
パラダイム破壊型    
パラダイム持続型    

クリステンセンは、「イノベーションのジレンマ」において、イノベーションを「破壊的イノベーション(性能破壊型イノベーション)」と「持続的イノベーション(性能持続型イノベーション)」と性能面から分類した。
イノベーションには、この軸とは直交する次元として、パラダイムがあり、「パラダイム破壊型イノベーション」と「パラダイム持続型イノベーション」に分類できる。

パラダイム」とは、誰もができると思っているかどうか。

性能面のイノベーションは、「性能を引き下げる製品を市場に投入したか否か」で分類される。
パラダイム面のイノベーションは、イノベーションの生成プロセスの違い、「科学的パラダイムを破壊したか否か」、つまり「今まで科学的にできないとされてきたことを、できるようにしたか否か」で分類される。

イノベーションダイヤグラム
守破離→守(演繹)破(帰納)離(創発)

イノベーションダイヤグラム

http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~future/wp-content/uploads/2015/11/2015-003_small.pdf


横軸に「知の創造(Knowledge Creation)」→研究abduction→創発、ひらめき→仮説推論(アブダクション)→CSO
縦軸に「価値の創造(Value Creation)」→開発、「知の具現化」→テクノロジ→CTO


まず、既存の技術から価値の創造(deduction、演繹)に向かう→パラダイム持続型イノベーション
いずれゆきづまる。ゆきづまったら、演繹(deduction)の逆操作、つまり、土壌(soil)まで帰納(induction)をする。
土壌の下まで降りると創発(abduction)できる。
創発ができて、別のパラダイムをつくりあげれば、そこからまた演繹をするプロセスのことを、パラダイム破壊型イノベーションと呼ぶ。
この創発のベクトルと演繹のベクトルの結節点を、共鳴場(Field of Resonance)と呼ぶ。
とにかく、アブダクティブ(abductive)な人間とディダクティ ブ(deductive)な人間が共鳴的に仕事をいっしょにする場。
この共鳴場において、暗黙知が醸成される。
共鳴場は、野中郁次郎によるSECIモデルの「場の発生」に対応する。
ただし、SECIモデルは暗黙知形式知に変換することによって、知の創造のスパイラルが起こるが、パラダイム破壊型イノベーションの「知」は、常に原理的に形式知に変換できないタイプである。

パラダイム持続型イノベーションには、
知の創造に加えて、学問分野間のバリアを「回遊」によってまたぐ「知の越境」も重要である。