akon2.00βのよっぱらいの戯言

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壺売り師

少し私のFAQに書いたつもりだったんですが、ある会社が「この人を採用したいんだけど知っている」みたいな人物照会を頼まれ、鑑定を依頼され、ときには推薦状を書くわけです。必然的にヘッドハンターとは仲良くなってしまうわけ。これはノーマルな壺売り師。
人間に限らず、プロジェクトも予防が大切なので、プロジェクトクリニックを薦めているのですが、人間、火事にならないと気がつかないらしく、結果としてプロジェクトレスキュー(火事場泥棒と客は呼ぶ。だから火事の起きる前に呼びなさいっていったじゃないですか)として、プロジェクトを鑑定します。両者痛み分けなのは分かっていて、その痛みをどうやって分かち合うかを鑑定してあげます。裁判したいわけではないから、民事調停をする弁護士のような感じですね。

ラショナルには「評価」というサービスがあるのですが、社内のプロジェクト反省会みたいなのには一度しか呼ばれたことがありません。こうゆうのはなかなかやる(予算的)余裕がないんでしょうね。

上司は思いつきでものを言う (集英社新書)の「はにわ」と似ているなぁと思っているのですが、「時間と費用をかけてできてしまったものはしかたない納品しましょう」となりがちなんですが(定常化するなぁ)、「開発者は完成しました」といっているもののバグがない保証がない。で、案の定トラブルが発生する。仕様書に書いていなければ「バグ」ですから、瑕疵担保契約に基づいて対応する。当然、グレーゾーンがでてくるわけで、まずこいつを鑑定してあげないといけない。
次に水のもれる花瓶はオブジェにしかならないわけですよ(本当に「僕は技術者です」といいながらこうゆういい加減な仕事はやめてほしいよね)。こんなことはお客さんに言ったら火に油を注ぐようなものですし、お客さんはお客さんで使えないといいつつ、使わないとならない(というお客さんの辛い立場を利用して、納品している現実はひどいと思う)。そこで、プランB発動なわけですが多くの場合。そんなことは計画していない。で、よくいわれる運用でカバーするという玉虫君がやってくる。
「え、IT化で省力化するって話はどこに行ったの」
「とにかく新システムを稼働させないと私の立場がなくなるんです」みたいな会話が交わされます。
さて、この付け焼き刃のツケをだれが払うかという営業折衝が行われます。「間を取って」みたないな無能な方法で解決するならば営業マター。とはいえ、開発元はどんな粗悪品を作ってしまおうが、お代をいただかないと干あがっちゃうわけですよ。ここで、どちらに与して「押し込んでよ」、「押し返してよ」みたいなところに召喚されることもあれば、ステークホルダーとしての立場で、鑑定してよと言う大人の会社もあります。
壺売り師というと「押し込んでよ」のイメージが強いのですが、押し込まなければならないものを作ったのは誰よ。その癖、鑑定が低いと「裏切り者」っていわれるし、一方まじめにやってきた開発者はデスマ職人に切られまくれてボロボロで助けてくれない(だから助けてあげたいんだけどね)。きれい事で食べている人が羨ましい。

と書いてしまうとふーんみたいな感じですが、人間関係が破綻しかかっているから、修羅場に近くあまりやりたくはない。でも僕みたいな中途半端な人間がやるしかないんだろうなぁ。