akon2.00βのよっぱらいの戯言

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新3Kから脱出できるのか

「俺が若いときはもっと大変だった」と長時間労働を自慢する風習がある以上は、絶望的だよね。
#長時間労働しない仕事が終えられないことの意味がわかっていない悲劇。恥じてほしいものだ。
そもそも「新」ではなくてももともと3Kだったのが認知されただけ。お客さんから「ありがとう」を言われたく、家庭を顧みなかったらアホだと思う。家庭を顧みれない人が顧客に喜ばれるシステムを作れるとは思えないけどね。「家族を養うために残業しています」は悲しいけど理解できる。出世とかを意識しているのか、お互いに自分だけ帰るのは申し訳ないとつきあい残業のデットロック(チキンレース?)に気がついているのかなぁ。家族を犠牲にして、命かけるほどの仕事ですか。

日本のIT技術者が尊敬されなくなってきた
という記事では、

KDDIで情報システム本部長を務め、いまは情報システム総研 代表取締役社長の繁野高仁氏は「作る喜び、使ってもらう喜びがないと技術者には充実感はない」と語った。システム開発を受託する大手システム・インテグレータ(SIer)は、要件定義やシステム設計などの上流工程の業務が中心。実際にコーディングをして手を動かすのは大手SIerの下請けだ。繁野氏は「7次請けというのも聞いたことがある」という。このようなIT業界の“ゼネコン体質”が業界の魅力を半減させている面もある。繁野氏は「IT業界には構造的な問題があり、それを解消しないといけない」と強調した。

つまり、一次受けなら、「作る喜び、使ってもらう喜び」ができるということになるという論調だと理解したが、これでは、3Kは解消されず、楽しければ3Kは我慢できるという問題のすげ替えだと思う。

さらに、

技術者が自らのキャリアパスを描けるようにさまざまな取り組みが行われているのも事実だ。IPAは職種や専門分野ごとに必要なITスキルをガイドする「ITスキル標準」「組み込みスキル標準」を開発。ユーザー企業向けの「情報システムユーザーキャリアフレームワーク」も公開している。また、NECのように独自のキャリアマップを作成する企業もある。技術者が活性化するのために「必要なのは動機付け」(渕上氏)として、キャリアを実現するためのフレームワークを設定している。これらのフレームワークが定着すれば技術者が感じる閉塞感も変わるかもしれない。

と、「動機付け」を与えても、3Kは解消されず、これまた問題のすげ替えだと思う。

まだ、記事は続く。

、「情報サービス産業の工数ビジネスは生産性が悪い人のほうが売り上げが上がる。優秀な技術者が求められているかというと、どうもそうではない。本当に優秀な技術者を育てるには産業構造から変えないといけない」と語った

優秀な技術者が求められていないのに、なんで優秀な技術者を育てる必要があるのであろうか。

しかし、オープンシステムが普及したいまは、パッケージソフトウェアを業界標準のサーバに導入してシステムを作るのが一般的。SEがコーディングをしてアプリケーションを1から開発することは稀で、開発するとしても既存のフレームワーク上でパッケージソフトウェアやコンポーネントを組み合わせるパッチワーク的な作業が多い。納期もはるかに短くなり、低コスト開発が求められる。

と述べているわけだから、業界に求められているのは、パッチワーク作業のための工員ではないであろうか。もはや、IT業界は第三次産業から第二次産業になったのである。そう、ブルーワーカーなんだから3Kなんですよ。ブルーワーカーと認定してもらって、長期労働から法的に保護してもらった方がよい。危惧しなければならないのは、「パッチワーク作業のための工員」が作業すべき部分のベースを占める、OS、DB、言語を開発できる技術力は担保すべきで、この意味でオープンソースにはとても期待しています。
Rubyは最後の砦?。このなかでは言語の開発しかかかわったことがないけど、簡単そうにみえるけど
#作るのはパーサを書くだけ、設計が大変
素養が問われるのよね。そういえば、OSもDBもパテントで固められていたと記憶しているんだけど、問題ないのかなぁといまさら思い出す。

なんか職業としてのプログラマは「仕事なんだからしかたないよ」とあきらめて、生きがいはコミュニティでみたいな流れなのかな。