akon2.00βのよっぱらいの戯言

色しょく是食、食しょく是色

ITSSとの融合で、情報処理技術者試験が大きく変わる?

「へぇーそうなんだ」ととぼけておきす。公開すべきだと思うのですがNDAを結んでいるので、このように当事者でない方がかわりに、語ってくれているのでしょう(国家事業なのになぜNDAを結ばないとならないなのかは不思議でたまらない)。

そんなITSSが、ここへきて大きな転換期を迎えている。2006年10月、経済産業省産業構造審議会情報経済分科会情報サービス・ソフトウェア小委員会人材育成ワーキンググループが、「高度IT人材育成のための施策のあり方」について議論を開始し、その結果「ITSSのスキルフレームワークと連携を取る形で、情報処理技術者試験を刷新する」という意向が発表された

「連携」とは玉虫色な表現ですね。タイトルでは「融合」ってなつているし。正しいタイトルは「産構審の答申に基づいて、情報処理技術者試験が刷新」じゃないかな。その刷新の目的は、より「売り上げのあがる(受験者が増加する)」情報処理技術者試験である。ITSSと情試とで相互監査機能(改善指摘するスキームになっていない)はないので、連携の内容は、今年度は意見交換にとどまるでしょう。その内容は、産構審の答申を受けて、齟齬のないように整合性をとるにはどうしたらよいかというお寒い状況になるはず。正直、しんちゃん元パパが、産振審で、「国家百年の計で考えてほしい」と依頼した結果とは信じたくない答申になっている。されど、答申。民主主義国家の国民として、民主主義として答申には従いますとも。

2007年3月より、『国の情報システム調達時にITSSの職種とレベルを記入する』などが明示された

ほうほう、「まずは櫂より始めよ」とキイキイいってきた甲斐があったな。これには座布団一枚。自分たちが使わないスタンダードを民間企業に先に運用される方がおかしかったんだよ。

試験だけでは計れない“実務能力”“スキル”を重視して誕生したはずのITSSだが、新試験制度により、「暗記して試験にだけ合格すればいい」という風潮が生まれるのではないか

ここはITSSとしては、ゆずれないところであり、かといって、実務を積むチャンスに恵まれない方を救済したいと考えているので、試験が代替できるような価値あるものにすべだと考えています。ここで、忘れがちなのは、「新」情試はエントリレベルを対象にしており、そもそも知識を問うものだから、「暗記して試験にだけ合格すればいい」と思うし、大切なのは合格後その知識をどのように生かすかだと思う。理想的には、暗記しなくても、実務経験があれば合格できる試験だといいんだけどね。もっとも一生懸命、勉強して合格しても数年経ったら、試験制度が改定されてチャラになってしまう試験に、熱くなってもしょうがないという説もある。これにたいして、技術も陳腐化するんだから、チャラになったほうがよいという説もある。しかし、受験料をとっていんだから、チャラにするのは、国家ぐるみの詐欺だよね。