ヨードンによると、以下のいずれかに該当するとデスマになるとしている。
与えられた期間が、常識的な期間の半分以下である
エンジニアが通常必要な人数の半分以下である
予算やその他のリソースが必要分に対して半分である
機能や性能などの要求が倍以上である
この定義を鵜呑みにすると、じゃぁ人(=予算だと思っている)を投入しようということになる。そして、人が増えれば、ミスコミュニケーションが増えるからデスマになる。では、期間(納期)を伸ばしたり、要求を減らしたらデスマはなくなるのか。
デスマを「納期に間に合わすため(納期遅延を起こしたため)長期にわたる過剰残業」と定義すると、それは違法就業なので犯罪に加担しているわけで、別の問題。密輸をしている企業にそうとは知らずに就職してしまい、密輸に加担しているのと同じ。と片付けられないことが問題ということになってしまう。労働環境が劣悪なのも同様。
上野(にかぎらないでしょうが)では不法滞在者の摘発に熱心だったり、駐禁もがんばって取り締まっているのに、企業経営者の労務管理について甘いように思えるのは気のせいでしょうか。閑話休題
仮に、納期がゆるやかであつたり、過剰残業がないというプロジェクトがあったとしましょう。検収条件があいまいだったり、機能追加が続くのもデスマではないでしょうか。つまり、終わりのない(ように感じる)プロジェクトがデスマと呼ばれるものなのでしょう。逃げ道のないプロジェクトと呼んでもいいかもしれません。建前論として、「仕様書の機能を満たす」みたいな検収条件で契約するなり、仕様書の不備があった場合のことに言及した契約を結べばいいみたいな結論になりがちです。しかし、残業が嫌でも会社は辞められないと同様に、発注してほしいから不利な契約を結んでしまって逃げ道のないプロジェクトに突撃してしまう現実があります。
企業活動が続いている限り、契約に関わらず、機能を追加する必要がうまれてくるわけですから、デスマが嫌ならばないところに転戦していくしかないのでしょうね。
もうひとつの道は、開発しないで組み立てられるようにすること。そのときは、失業してしまうでしょうけどね。
p.s.
デスマなんだけど、計画通りにリリースされています。これって計画がハードなだけでデスマとはいわない?