akon2.00βのよっぱらいの戯言

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受注側から見た日中オフショア開発成功のポイントより

それでも日本のソフトウェア開発の取引構造は複雑怪奇だと言わざるを得ない(※)。取引の鎖は非常に長くて、ユーザ企業 → ユーザ企業の情報システム会社 → ベンダー(複数) → ベンダー子会社→ 協力会社(複数) → 協力会社(人材派遣)といった具合だ。これが欧米や中国であれば取引構造はよりフラットで、ユーザ企業 → ベンダー → 協力会社(複数) もしくは、ユーザ企業 → 中堅/中小ソフトウェア企業(複数)という場合も多いだろう。

会社の階層構造が深いから、複雑怪奇といっているようだが、会社間の契約は別として、大人数プロジェクトでは、深い階層になる。ユーザがこれだけの要員数をかかえても、深い階層になる(むしろ、フラットのほうが怖い)。会社の階層構造が深くなるのは、ユーザ企業がベンダにだまされて?アウトソースをしてしまい、自社のITリテラシを失ってしまったことに始まる気がする。メインフレーム時代には、自前でメインフレームを維持できない企業は、エントリ業務も含めてアウトソースしなければならなかった。今日では、アウトソースしなければならない理由は薄弱だと思う。Saasなど、アウトソースを維持させるための策略なのかもしれない。インテルなどがインハウスに回帰しているのは、この反省。でも、さすがにインテルのやり方は辛い。いまは過渡期だけど、SOAとあいまって、外部調達はムーアのいうところのコンテキストにあたる部分だけなってくるから、ゆるゆるインハウス化は進めている。現時点でも、ちいさな案件はインハウスで瞬殺できるので、アウトソースはしない。中小のユーザ企業もSaasの運用を誤らなければ、アウトソースを切り捨てられそうだが、
#Saas自体がアウトソースではあるがw
このような現場にいないので、こちらの雰囲気はわからない。もっとも、汚れ仕事のために、派遣は続くのでゼネコンは生き延びるであろう。ゼネコンは生き延びて、まっとうな開発会社が淘汰されるのは、変な気もしますけどね。代行(アウトソース)という御旗で、ユーザのITリテラシを無力化させることで、なりたっている業界って変。