日立コンサルティング シニアディレクターの水田哲郎氏は、「RA(要求分析)カード」というものを提唱しているそうだ。以下は某セミナーの宣伝文句です。
要件定義では一般に,ユーザーに現状の問題や要望をさみだれ式にヒアリ
ングするのが通例だろう。そうすると,ユーザーは思い付きでどんどん問題や要望を挙げる。それによって問題や要望が膨らみ,整理・分析が難しくなる。一方,RAカードを使うと,ユーザーに現状の問題を深く考えてもらい整理した状態で提出させるので,その後の整理・分析が容易になる。具体的にはRAカードは,1枚のシートが四つの記入欄に分割されており,「問題」(現行業務で起こっている問題)に加えて,「原因」(問題を引き起こしている最も重要な原因),「影響」(問題の結果として発生している好ましくない状況),「願望」(問題の解決策や業務改善案)という四つの要素を書く。四つの要素はすべて有機的に関連性をもっているので,ユーザーはRAカードを書く過程で必然的に,問題を「原因は何か」「どんな影響が出ているのか」「どうしたいのか」という具合に構造的にとらえることになる。
ここまでの作業をユーザーにやってもらうのは決して簡単なことではないが,問題を構造的にとらえる経験を積んでもらえるので,その後の問題分析(問題,原因,影響,願望の構造を整理・分析し,解決すべき根本的な課題を見いだすこと)においてユーザーの納得感が高まるという。
ノンノン。
それでも手戻りは発生する。
できたものをみてイメージが膨らむ。
できる間に要件が変わるのだよ。
ワトソン君