なんというか、事実と推測をわけておいてほしいわけなんですよ。公安にマークされているとかのいいわけというか自慢はいいから。この本の内容くらいで公安にマークされないだろ。どうせ公安にマークされたなら、ちゃんと国家機密を書いてくれよ。単に示唆を与えて、軍事的思惑をちらつかせるより、以下の説明の方がすっきり感があります。
http://www.geocities.jp/metrojpn/marunouchi.html
小説にしたいのか、ノンフィクションにしたいのか、はっきりしろといったほうがいいかな。公平に書くなら、暗渠の問題についてもふれるべきだし。
同じ著者のネタ本「帝都東京・隠された地下網の秘密」の文章や構成が稚拙で写真ならわかるだろうと読んでみたのだが、この人、本当にマスコミにいたのかと思うくらい文章が下手。写真や図解に頼ったせいか、ネタ本以上に読みにくく、いきなりこの本を読むと、著者が何を疑問とし、どのような経緯と資料のもと、どのような推論を得たかが全く意味不明になります。 <<<
というカスタマーレビューがあったので購入中止。僕と同じ思いの人がいたのね。で、自分で調べてみた。
- 汐留-新橋間
大江戸線の車両を浅草線馬込車両検修場で定期検査するための連絡線
これらについて、以下に写真がありました。
http://www.geocities.jp/metrojpn/renrakusen.html
- 東京中央郵便局と東京駅の間
郵便物運搬路線
災害時に地上交通が寸断された場合、地下鉄を使った輸送が行えるように備えていることが公表されている。
これらが戦前の軍事設備を再利用したものだというならば、その根拠を示してほしいわけですよ。
仮に、地下にそれだけの路線網を建設したならば、かなりの関係者がいて、これらを隠し続けられるってすごいことです。むしろ、地下路線に関して具体的に検証すると、軍事目的には使えないという鉄道・軍事の両評論家の指摘があるらしい。
みたいなことは、「鉄ちゃん」じゃなくても少し調べればわかることをなんで記述しないで、もったいぶるかなぁと。ついでにこんなのもあった。
他の都市のそれに比べて大きめの規格で作っており、有事の際に、自衛隊前駅から大型車両や戦車がそのまま線路に乗り入れられるようになっているというもの。実際には自衛隊前駅は高架駅で車両の乗り入れが不可能な上、駐屯地から中心部に続く国道230号線(石山通)を封鎖して使用した方がはるかに現実的。
まぁ、おかげで、いろいろ調べてみて楽しかった。