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京料理

瓢亭の高橋英一氏は、「京料理有職料理、精進料理、懐石料理、おばんざいが融合したもの」と定義している。会席料理は、千利休らによって考案されたもので、これが懐石料理、割烹として発展していったもので、さして、歴史がない。一方、おばんざいは歴史はあるが、庶民の料理である。有職料理というのが怪しい。

有職料理とは、平安時代の貴族の社交儀礼の中で発達した大饗(平安時代に内裏または大臣の邸宅で行った大規模な饗宴)料理が、公家風の料理形式として残った物である。これが、後水尾天皇御成行事の際、京都の町方の料理人から生間家が抜擢されて調理に携り、生間家は八条宮家の料理人を代々拝命する。明治時代になり桂宮家(八条宮家の後裔)が子孫断絶により絶家したため、生間家も下野し、その料理法が京都の民間に伝えられた。

つまり、有職料理が民間に伝わったのは明治時代である。宮さんは料理は自分で作っていなかったので、このようなことがないと料理は民間に伝わらなかったのであろう。いやいや、降嫁際に、料理人もつれていくよね。そうなると、なぜ、宮家は多くあるのに、なぜ、八条宮家の有職料理しか伝わっていないのであろう。実は、生間家の公開用で、真の有職料理は、依然として、宮中だけということなのだろう。とても、興味がある。まさか、自分の店に格式を与えるために、なんてことはないよね。