日本でアマゾンが最初に破壊したのは紀伊国屋の洋書の為替レートだと思う。確か1ドル100円台の時代に360円という暴利をもさぼっていたはず。僕にとっては、最初は洋書が安く買えるオンライン書店でしかなかった。
IYの鈴木さんが言っていた、そしてやってきた中抜きを徹底的に進めたに過ぎないといえばそれまでだけど、それがいつのまにかすごいことになっていた。
一方で、在庫を持たない(正確には下請けに持たせる)トヨタ方式の逆で、在庫を持つことで顧客の満足度を高めてきた。
既存の書店を破壊しておきながら、リアル店舗を出してくると、日本でも成功しているリアル店舗と同じようにスタッフ(キュレータ)によるサービスに加えて、オンラインの豊富なデータを活用して棚作りをする。
すごい会社である。
・カスケード
→決まった会社からではなく、好条件を提示する会社とシステムで自動的に取引する。
・フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)
→中小企業に物流インフラを提供する。
・キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)がマイナス
→仕入れ先への支払期間を延ばす
→マーケットプレイスの支払い代金の預り金
・アマゾンダッシュリプレニッシュメントサービス(ADRS)
→アマゾンダッシュのボタンをなくしてしまうサービス
→IoT家電ベンダを囲い込む
アマゾンが破壊するもの
・テレビ局
・コンビニ
・物流業者
・コンテンツ配信
・映像作成会社
協調は必要とせず、個のアイデアが優先される組織であれ
→コミュニケーションを必要とする組織はきちんと機能していない
失敗を繰り返してヒットを作る
→経営数値にあまりとらわれない