そもそも言語は変換できるものでないので、「英語にできない」というのは本文にも書かれているように関係ない。
文化は翻訳できないだけなのです。
第一章 真心のこもったあいさつ
ごきげんよう→ご機嫌良く
ご無沙汰しております→「沙汰がない」という怠慢な態度を詫びている
おかげさまです→「神仏の加護」が「おかげ」
かしこまりました→畏まる
恐れ入ります→恐縮
申し訳ございません→「言い訳できません」
不義理
ゆるがせにしません→忽せ
お邪魔します→「邪魔」→仏道修行の妨げになる邪な悪魔
ごめんください→御免下さい
おいとまいたします→暇→いとま
ようこそ→良くこそ→よくぞ
ご足労をおかけしました
お安い御用です
ご厄介になります
ご自愛ください
あいにく→生憎→あやにくし→ああ憎し
せっかく→折角→角を折る→力を尽くす
折悪しく→「折」は時間を表す
僭越ながら
心ばかりの
老婆心ながら
第二章 優美な雰囲気を醸し出す
縁→仏教における因果応報の間接的な原因。直接的な原因は「因」。あわせて因縁
鑑→影見→姿を見る→鑑みる→自分の判断で決める
禊→穢れを洗い清める→水そそき、身そそぎ
志→心ざし→心がある方向
琴線
愛嬌
逢瀬
刹那→仏教用語で、時間の最小単位を意味する「クシャナ」の当て字→瞬間
悠久→「悠」→「はるか」→どこまでも続く、「久」→時間的に長く続く
冥利→「冥」→「冥い」→くらい→陰ながら→仏教用語で、知らず知らずに受けること
いぶし銀→燻す
お墨付き→花押がかかれたもの
面影
夢うつつ→うつつ→現。つまり、夢と現実
乙な
おめかし
いでたち→出で立ち
はなむけ→餞、鼻向け
もてなす→もて=強調語、なす=なにかをすること。
上座・下座
阿吽の呼吸→阿=吐く息、吽=吸う息、つまり、呼吸の出入り。密教では、阿=万物のはじまり、吽=万物の終わり
杞憂
白羽の矢が立つ
折り目正しい
倦まず弛まず→倦まず=同じ状態が続いて飽きて嫌いになること、弛まず=気が緩んで油断すること
さすが
さぞ
おいそれと→「おい」という呼びかけに、「それ」と応える
紡ぐ→言葉を重ねて文章をつくる
したためる
朗らか
たおやか
あでやか→貴(あて)なり→少し程度が落ちると「あてやかなり」→さらにおちると「あてはかなり」。これがあでやかになった
奥ゆかしい
第三章 切なる気持ちを伝える
恋
高嶺の花
みだれ髪
思案の外
恋水→涙
首ったけ
以心伝心
円満
素敵→すばらしいの「す」に「的」をつけたもの。「すばらしいって感じ」という口語
憎からず
慈しむ→うつくしい→うつくしむ
もったいない
懐かしい→なつく
やるせない→遣る瀬無い→悩みをどこかに「遣る」さきがない
焦れったい→じりじりと焦る(あせる)様子
忍びない
さりげない→さ(指示語)+あり気無い
面目ない→面目=顔
哀れ
ほだされる→絆(ほだし)
甘んじる→甘受
気を揉む
あきらめる→明らめる→明らかにした結果諦める
腹を決める
第四章 四季折々の言葉の彩り
薄氷、うすごおり、うすらい
下萌え
桜狩り→観桜
花衣
花曇り
山笑う
暮れなずむ
花吹雪
花筏
藤波
八十八夜
風薫る
木下闇
五月雨
納涼
打ち水
夕凪
慈雨
遠花火
月見
照葉
時雨
木枯らし
小春日和
初雪
雪化粧
春隣
冴え返る
花鳥風月
弓張り月
星霜
黄昏
曙
木漏れ日
日和
第五章 日本文化に息づく想い
言霊
走馬灯
昼行燈
本調子
打ち合わせ→笏拍子を打って演奏を合わせる→会議と違って、意見をうまく調整して合わせる
音頭をとる→音の頭
持て囃す→囃すは栄す→つまり、立派にみえるように飾ったり褒めたりする
書き初め
わびさび→「わび」→わびしい、「さび」→寂しい
一期一会
初心→習い始めた頃の心
独壇場
真打→前座、二つ目、真打
花道
見得→見得(ストップモーションでポーズを決める)は切るもの、見栄(他人によくみられるように分を超えた振舞いをする)は張るもの
十八番
思い入れ。
千秋楽
ひとりずもう。
鎬を削る
真剣勝負
一所懸命
内弁慶
判官贔屓
上京
夜の帳が下りる→闇に包まれる様子
お払い箱→お祓い箱
着倒れ
襟を正す
袂を分かつ→手本→二の腕
第六章 語源から食を味わう
いただきます→頂く→謹んで
ごちそうさまでした→ご馳走様→「馳走」→奔走する→あちこち奔走して準備する
お粗末さまでした
お相伴にあずかる。
一献→こちらから相手に捧げる
献杯
おせち→祝い肴(口取り)→
精進料理
春の七草
初鰹
肴→酒菜→菜は副食物→おかず
香の物→香の香り当てることを組香といい、その際に口の香をリセットするために大根の漬物をつまんでいた。その漬物を香の物と呼んでいした。
佃煮
水菓子→果物
消え物→消耗品→送り先に気を使わせない配慮
お福分け
お口汚し
箸休め
醍醐味