チキンと名の付くカレーをにしきやレトルトを中心に集めてみた。ネットで調べてみたけど意外とまとまっていない。主に南インドを中心に集めたので、ネパールのチキンカレー、ククラレピャジタレコ(
http://minami-indo.com/recipe-kukhura-ko-masu
)とか不明なものはたくさんあるはず。また、チキンウップカレー、チェティナードチキン、マドラスチキンとの比較は別途、錦糸町のヴェヌスで行った。材料は特徴的なものだけを書いている。
なお、この記事は私が好きなチキンカレーを探すために書いたもので優劣をつけることは意図していない。正確さについても配慮していない。
①チキンティッカ
②バターチキン
③チキン・コランブ
④ジャークチキン
⑤チキンシャクティ
⑥チキンクルマ
⑦チキンコルマ
⑧ケララチキンカレー
⑨チキンウップ
⑩チェティナードチキン
⑪マドラスチキンカレー
⑫ムルグ(チキン)バルタ
チキンカレーの中でも玉ねぎを使わないバターチキンは別格だとは思っている。なぜならば、グルタミン酸はトマトで十分で、スパイスの苦みをうまみに変えるために甘みを求めるならば、玉ねぎではなく、ジャムで十分である。こんな先入観もって食べ比べてみた。所詮、レトルトの食べ比べらべなので、知れているが、レシピをもとにつくっても再現性が保証されているものではないので、比較のためならばよしとした。
バターチキンについては以下に詳述した。
https://akon.hatenablog.com/entry/2019/04/29/140336
①チキンティッカマサラカレー
鶏肉、玉ねぎ、トマト、生姜、カシューナッツ、ガーリック、ウコン、カルダモン、コリアンダー、シナモン、パプリカ、レッドチリ、グリーンチリ、クミン、ローリエ、ガラムマサラ、胡椒、食塩、植物油(大豆を含む)、鶏ムネ肉、ヨーグルト、レモン、ジンジャー
ティッカとは一口大に切り分けること。
→骨があるとタンドリーチキン
マサラとはスパイスを混ぜたもの。
神戸アールティの冷蔵物を取り寄せた。
https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/tokyocurrybancho/17-00381
②バターチキン
パンジャーブ料理
チキンスープ、生クリーム、ヨーグルト、バター、カシューナッツペースト
タマネギが入っていなことが重要。
③チキンコランブ
トマト・ピューレ、ソテー・ド・オニオン
エリックサウスのチキンカレーはチキンコランブなのでこちら食した。
コランプとは煮込み料理のこと。
④ジャークチキン
(おそらくジャマイカの)チキン風味調味料を使ったチキンカレー。
https://note.mu/takibidatakibida/n/n8316a4c6b72e
⑤チキンシャクティ
ローストココナッツ、ココナッツミルクパウダー、タマリンドペースト
ゴア料理。ココナッツとポピーシード風味。
https://chefgohan.gnavi.co.jp/detail/4374
⑥チキンコルマ
鶏肉、生クリーム、ヨーグルト、カシューナッツペースト、植物性油、チキンスープ、フライドオニオン、しょうが、にんにく、ししというがらし、香菜
香辛料、食塩
ムガール料理、
濃厚クリームソース、つまり、生クリームが決め手なんだろう。
コルマとは「リッチな」という意味。ナッツ類のペーストが含まれる料理に付けられることが多い気がする。
⑦
鶏肉、ココナッツミルクパウダー、ヨーグルト、チキンスープ、炒めたまねぎ、バター、しょうが、にんにく、ししというがらし、香菜、ココナッツ、香辛料、カシューナッツペースト、食塩
ケララ料理
濃厚ココナッツソース、つまり、ココナッツが決め手なんだろう。
⑧ケララチキンカレー
炒めタマネギ、ココナッツミルクパウダー
解説はマスターシードも使っていることになっているが成分には香辛料として記載のみ。
→カルディで売っている。
ココナッツミルクパウダー、ブラウンマスタードシード、カレーリーフ、タマリンドをふんだんに使ったカレー
https://blogs.yahoo.co.jp/mohimohicooking/18684408.html
https://search-ethnic.com/kerala-chicken-recipe
以降は以前、錦糸町のヴェヌスで食べ比べたもの。
⑨チキンウップカレー
タミル・ナドゥー州の家庭料理で、ホールスパイスを利かせた塩味のチキンカレー。
パウダースパイスをほとんど使っていないので、見た目はカレー色ではなく中華料理ぽい。
スパイスで香り付けした油で、タマネギと鶏肉を炒め、ひとつまみのターメリックと塩で味付けし、少量の水を加えてひと煮立ちさせる。
⑩チェティナードチキン
チェティナドゥ(南インド、タミル・ナードゥ州の南部)・コーリー(鶏肉)・コランプ(煮込み料理)ともいう。
ポピーシードが入っているのが特徴
https://ameblo.jp/maruyamashu/entry-11529339076.html
https://search-ethnic.com/chicken-kuzhambu
「ポピーシード」、ターメリック、赤唐辛子、青唐辛子、胡椒、クミン、コリアンダー、フェンネル、カルダモン、クローブ、シナモン、マラシ・モグ、カルパシ、ニンニク、生姜を炒める。
カレーリーフ、おろしたココナッツ、玉ネギ、トマト、鶏肉を加え炒め、火が通ったら水を加える。
煮立ったら、途中でスターアニスと追加のパウダースパイス、タマリンドを加え煮込み、塩で味を調える。
仕上げにコリアンダーリーフを散らして飾り付ける。
ココナッツミルクを入れて、マイルドな味にするバリエーションもある。
⑪マドラスチキンカレー
チキン1kg、 タマネギ 2個、 トマト1.5個、
ニンニク1個 (一片ではない)、ショウガ1/4個、唐辛子4本
香辛料: ターメリックパウダー、コリアンダーパウダー、
チリパウダー、クローブ(種)、
マスタード(黒粒)、クミン(種)、シナモンスティック、チキンマサラ
http://www.math.nagoya-u.ac.jp/~shinichi/curry.html
以下は作り方の問題なので比較していない。
⑫ムルグ(チキン)バルタ
バルタとは、食材を潰したり、おろしたり、原型を止めなくする調理法。
バルタ(Bhartha)以外にブルタ(Bhurtha)、マシヤル(Masiyal)、バジ(Bhaji)ともいわれる。
レシピ例
鶏肉をカルダモン、クローブ、ベイ・リーフで煮て、身を細かくほぐす。
刻んだ玉ネギをしっかり炒め、クミンパウダー、ターメリックパウダー、粉唐辛子、生姜、ニンニクを炒め、鶏肉を入れ炒める。
トマト、凝乳(カード)を加えて炒め、ガラム・マサラ、塩で味を調える。
13.チキンジャルフレズ
ジャルフレズとは肉や魚、野菜をスパイスとともに油で炒めて作る南アジアのカレーの一種である。
まとめ
ジャークチキンはやりすぎで、チキン自体に味付けをしていくより、ルーを調整していきたい。
チキンコルマとチキンクルマは、生クリーム対ココナッツということで確かに別物であることは確認できたが、別段、両方入れるチキンバターでいい。
さすがエリックサウス(チキンコランブ)&SBということでレトルトの完成度は高い。
そして、レトルトの癖に、ちゃんとエリックサウス味になっている。
ポピーシードをともに利用しているチキンシャクティとチキンコランブは似ているわけでもなく、むしろ、チキンコランブとチェティナドゥチキンは似ていた。
目指したい方向性として、バターチキン一択になることを想定したが、錦糸町のヴェヌスのチキンウップとチェティナードチキンも選択肢として残しておくことにした。
以下は写真の位置とカレーの対応
①②⑤⑥
③④⑦⑧
番号は文中のカレーの番号と一致している。