別段、投資について学びたわけではない。ランダムについて興味があって読んでみた。
本書の結論は以下のように身もふたもない。この結論が普遍的ならば、12版も改訂する必要がないと思われるが、ビットコインとか新しい投資商品に対応するためらしい。12版では、定年退職後の投資戦略について追記されている。
個々の株式を売買したり、プロのファンド・マネジャーが運用する投資信託に投資するよりも、(とくに時価総額加重の)インデックス投資に長期にドルコスト法で投資したほうが良い。
さらに、分散投資の一環で、ETFのようなマルチ・ファクターのスマート・ベータ・ファンド※1(≒アクティブ運用)やRPP(リスク・パリティー・ポートフォリオ)※2の保有を検討すべきだとも述べている。資産の分散からリスクの分散に。
※1スマートベータ運用の主なものと、具体的な投資商品
(1)PER,PBRによるバリュー投資→VIGAX
(2)小型株効果→IWN
(3)モメンタム投資→AMOMX
(4)低ボラティリティ(≒低β)→SPLV
(5)ファンダメンタル指数→PRF
(6)(投資銘柄のウェイトが)等金額投資→EWRI
※2リスクパリティ戦略
比較的安全性の高い資産は、そのリスク見合い以上のリターンを生む傾向がある。
リスクの高い資産はしばしば過大評価され、リスクに見合わない低リターンに終わる。
このような各資産の「組入比率」と「リスク比率」の偏りに着目し、ポートフォリオに占める各資産のリスクの割合をおおむね均等に配分させることにより、資産全体のリスクを低減させる。
この高リスク・高リターンのポートフォリオを作る方法には以下の二つがある。
①普通株に代表される高リスク資産を中心に組み入れる。
②大部分を比較的低リスク・低リターン資産を組み入れ、借入金で自己資産の何倍もの規模で運用する。
テクニカル分析
→株価の変化を過去に発生した価格や出来高等の取引実績のパターンから予想・分析しようとする手法。
→フィルター法、ダウ理論、相対強度(レラティブ・ストレングス)法、株価-出来高法、スーパー・ボウル指標、オッド・ロット理論、一月効果、
→株価の上昇や下降が連続して起こる頻度は、コイン投げで表や裏の連続が何の規則性もなく起こるのと変わらない。
→株式市場の動きに特定のパターンがあることを頑固に信じている人は多いですが、これは単に統計上の幻想にすぎない。
→株価は過去の動きに関係なく「ランダムウォーク」する。
→「ランダムウォーク」とは、物事の過去の動きからは、将来の動きや方向を予測することは不可能ということ。ウィーク型、セミストロング型、ストロング型がある。
ファンダメンタル分析
→ 財務状況や業績をもとに企業の持つ本質的価値と、市場価格とのギャップを見出す分析方法。つまり、実際の価値よりも現在の株価が割安になっている銘柄を見つけ出す。
企業の情報が必ずしも正しいとは限らない。
「効率的市場理論は、市場は効率的ではないと信じて行動するプロがいることによって成立している」というパラドックスが面白い。
超過リターンを狙って短期間に頻繁なトレーディングを繰り返すトレーダはいなくならないので、市場参加者の全員がインデックスファンドに投資して、株価が動かなくなるということが起きない。