インナーゲームとは、自分の内にある心理的・感情的な障害と戦い、自分の真の能力を知り、それを発揮することを目的にプレーすること。
右脳左脳論(実は科学的には証明されてない)やフロイト(すべての人間はエス:Id 、自我:Ego、超自我: Super ego)とは違う。
セルフ1→自分自身に話しかけ、叱責し、支配している声の主→自分
セルフ2→その命令によってボールを打つ存在→自身
自身をコントロールし、評価しようとするセルフ1の口数が少ないほど実際のショットはよくなる。
セルフ2を信頼すればするほどセルフ1の口数が自然に減る。
体がついていかないのではなく、どうすればいいかはわかっているが、その通りにできない。
「自信を持て、精神的に強くなれ」というアドバイスではなく、「どうしたらそうなれるか」である
イメージは言葉に勝り、示すことは教えることに勝り、教えすぎは教えないことに劣る。
Palying in the zoneとは、無意識なプレーとは意識は高まっているが思考していない。
この状態をコントロールしょうと試みるとこの状態は失われる。
意識的に無意識になることが、インナーゲームである。
精神的な部分で開発すべき内側の能力は、以下のようなものだ。
1.自分は望む結果の、できる限り明確な視覚的イメージを得る方法を習得する。
2.セルフ2を信頼することでベストの能力を発揮する方法を習得する。失敗と成功の両方から学ぶ。
3.感情を交えずに「見る」ことを習得する。今のショットがよかった、悪かったと価値判断するのではなく、
今何が起きたのか、したのかを客観的に捉えることを学ぶ。つまり、頑張りすぎの解決策
セルフ1を静かにさせる。
・手短かに言えば、「自分を一つにする」ためには、
心の活動をスローダウンさせることが必要なのだ。
「心を静かにする」(Quieting mind)とは、思考、計算、判断、心配、恐れ、希望、頑張り、後悔、焦り、他のことに気を取られる、といった活動を減速させ、鎮める作業だ。
いい悪いと判断するから、感覚が鈍る。裁判癖をなくす。
それはエラーを無視することではない。起きたことをありのままに見る、しかし、それにプラスもしくはマイナスの付加価値をつけないということ。
プラスに考えることは良いことのように思えるが、一つの事象をプラスに捉えると、それとは逆のことをマイナスであると判断することに繋がる。
セルフ2を信頼する
不必要な自分への指示、非難、集中力を途切れさせる過剰管理といった傾向を解消し、自分が主導してことを起こす(MAKE)のではなく、自身に任せて発生させる(LET)。
セルフ2はそもそも言葉のレッスンを翻訳することはできない。
自分が求める結果を出来得る限り鮮明にイメージし、やってくれないかと頼む。
それがセルフ2を信頼するということだ。
テクニックの発見
「判断をしない、イメージを与える、自然に発生させる」がインナーゲームの原則的なテクニック
技術指導が少ないほど、人間本来が持っている自然習得の機能が働く。
言葉は真実を表現できない。
自分に合った技術を見つけ出した人は、自身がベストの技術を見つけ出すことを援助できる人。
体験から学ぶことの代替手段はない。しかし、自然習得の能力が忘れがだ。
感じる能力を磨き、自然習得の能力を活用しょう。
習慣を変える
旧い習慣を捨てるには、交代要員を送り込め
STEP1 新鮮な気持ちで観察して、変えたい箇所を見つける
STEP2 望む結果の具体的な画像を製作する
STEP3 セルフ2を信じ切る
STEP4 変化と結果を、「無判断」で観察する
「頑張ったぞ」の自己満足に騙されるな
「リラックスしろ」は無理難題の違法命令だ。
集中方法を学ぶ
観察するには集中力が必要だ。
心を静かにさせるためには、それ(雑念など)を追い払うのではなく、「どこかに置く」ことを体得しなければならない。
心がどこかに飛び去ろうとする度に、穏やかにそれを今に引き戻す(マインドフルネスそのもの)
コート上の人間ゲーム
本当に欲していたのは、自分のベストをプレーし、楽しむことを妨げている、神経質さを克服することだった。
ゲームには、上手志向、友好志向、健康娯楽志向の三種類があり、それぞれ目的と動機が違う。
人生を通して著者の体内にずっと埋め込まれていた内なる障害にうち勝つ。
競技の意味
「勝つとはゴールに到達するための「障害」にうち勝つこと」
真の競争は、真の協力と等式で結ばれる。