改訂文庫本版が「言ってはいけない中国の真実」
重慶の火鍋は山椒であまりに辛いため、そのまま食べることはできない。
椀に入れたごま油が置かれ、食材をそれで洗ってから身を落としてようやく食べられるようになる。
中国人はエゴイストなので、共産党が暴力で縛り付けないと国が崩壊してしまう。
パソコンの買い方
ショップでパーツを買い、未開封のまま届けさせ、目の前で組み立てる。
人口の少ない国ではDIYしないと人手不足で社会が回らない。
グワンシ(関係)
広大な中国では、移動が避けられず、場所を基準とした社会秩序に意味がない。人口が多く流動性の高い社会では、人的ネットワーク(関係)を張り巡らせて情報を集め、少しでも有利な場所にライバルに先んじて、移動し、宗族のような共同体(関係)を利用して、暮らしを立てるのが効果的。
幇
自己人(ズージーレン)。家族同様の関係。
グワンシは幇を結んだ相手との密接な人間関係。
幇の外にいるのが、外人(ワイレン)
中国人の世界観の基本は幇
幇は黒社会に通じていて、更に中国共産党にも通じる。したがってヤクザ組織がない。
「黒社会(黒道)」と「中国共産党(の腐敗した部分を赤道)」の共通点
①伝統的な「政治的幇会」との類似
②主要な組織構成員が破産した農民と失業した流民である点
③平均主義の手段とユートピアの追及
④思想の排他性
⑤政治面での残忍性
⑥行動様式の秘密性
⑦不断の内部闘争
中国では法より人間関係を優先する人治社会。
漢字を受け入れた国は中国以外に韓国・北朝鮮、ベトナム、日本。
ところが、近代になると、日中の文化の流れは逆転。
中国の知識人は、日本語で西欧の思想や文化を学んだ。
中国を理解するための視点→関 満博、「現場」学者 中国を行く
・客観的な視点で見る
・独特な社会主義
・組織構造の基本→省、市、県、郷鎮、企業ごとにフルセット
・過剰人口が背景
・地域による特殊性
・中国の人々
ヴァイツゼッカー演説は欺瞞ではなく国際ルール
責めを負うのは個人で合って民族全体ではない。
罪ある個人に代わって国家代表して謝罪する。
東京裁判で、天皇の戦争責任を免責し、A級戦犯を絞首刑にした。
これはA級戦犯の罪を認めたことになり、A級戦犯の眠る靖国神社に参詣すると
罪ある個人に責任がないと解釈される。
このため、責任は国家にあり、謝罪できるのは国家代表だけで、一介の個人には謝罪する資格はない。
周近平はXi Jinpingでありシー・チンピン、毛沢東はMao Zedongであり、せめてマオ・ツォトンと呼ぶべきだ。
アルコールから生じるアセトルアルデヒドを酢酸に分解できない遺伝子を下戸遺伝子と名付けるなら、その保有率は中国南部の23.1%に対し、北部では15.1%と大きく下がる。
中国南部と並んで世界的に「下戸遺伝子」が多いのが日本で、保有率は23.9%。それも近畿地方を中心とした本州中部に多く、東北と南九州、四国の太平洋側で少ない。
これは弥生人が中国南部を起源とし、縄文人と混血したためと考えられている。
リンカーンは確かに奴隷制を廃止したけれど、彼自身は黒人が白人と同等の存在などとは夢にも思ってなかった
→スティーヴン・J. グールド 、人間の測りまちがい
日本から生まれた中国
日本の帝国主義に対して、抗日の機運が高まり、国恥と弱国意識から中国民族のアイデンティティがつくられていった
香港の民主活動家は中国の民主化を求めているわけではない。
実現したならば、香港の富は貧しい内陸部に分配される。