akon2.00βのよっぱらいの戯言

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ワーク・シフト

 

エリザベス・ディービットの料理本(French Country Cooking)を読んでみたい。単純にレシピだけが書かれている料理本とは違って、その食材の仕入れからストーリー調でが語られているらしい

デービッドはまず、産地に始まり、見かけと香りにいたるまで、事細かに食材を説明していた。トマトスープのつくり方に、 四ベージさいた。マーケットに出かけてトマトを選ぶところから始まって、トマトの皮をむいて種を取り出すまでを一ページにわたって解説する。その後でようやく、スープづくりの説明に取りかかる。デービッドの料理本を読んでいると、凍えるほどいイングランド北部の町にいながらにして、民光降り注ぐ南フランスのマーケットの空気を満たす食材の香りを嗅げるような気がした。まだイギリスの外に出たことはなかったけれど、少女時代の私の夢想はどこまでも広がった。

 

働き方を変える5つの要因と32の現象
要因1 テクノロジーの進化
テクノロジーが飛躍的に発展する
世界の50億人がインターネットで結ばれる ⇒ 都市圏だけでなく、農村部でも進むため、これまで存在しなかったグローバルな意識が形成される
地球上のいたるところで「クラウド」を利用できるようになる
生産性が向上し続ける ⇒テクノロジーをけん引役に、経済の生産性が向上し続けてきた、コストのほとんどかからない高度なコミュニケーション技術に支えられ、このトレンドは続くだろう
「ソーシャルな」参加が活発になる
知識のデジタル化が進む
メガ企業とミニ起業家が台頭する
バーチャル空間で働き、「アバター」を利用することが当たり前になる
人工知能アシスタント」が普及する
テクノロジーが人間の労働者にとって代わる

 

要因2 グローバル化の進展
24時間・週7日休まないグローバルな世界が出現した
新興国が台頭した
中国とインドの経済が目覚ましく成長した
倹約型イノベーションの道が開けた ⇒途上国でコストをかけずにイノベーションが成し遂げられ、成果が先進国に輸出され始めている
新たな人材輩出大国が登場しつつある ⇒中国とインドが世界で指折りの人材輩出大国になりつつある
世界中で都市化が進行する ⇒2008年以降、世界の総人口のうち都市に住む人の数が、それ以外の地域に住む人の数を上回り、都市への流入人口は今後さらに加速していく
バブルの形成と崩壊が繰り返される
世界の様々な地域に貧困層が出現する ⇒先進国も含めてあらゆる地域に貧困層が出現する ⇒ 高度な専門技能を持たず、高齢化が進む都市住民向けサービスのニーズにこたえる技能と意志もない人たちが下層階級になる

 

要因3 人口構成の変化と長寿化
Y世代の影響力が拡大する
寿命が長くなる
ベビーブーム世代の一部が貧しい老後を迎える
国境を越えた移住が活発になる

 

要因4 社会の変化
家族の在り方が変わる ⇒世界中で家族の規模が小さくなり、伝統的な家族の在り方があたりまえでなくなる
自分を見つめなおす人が増える
女性の力が強くなる
バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える
大企業や政府に対する不信感が強まる
幸福感が弱まる ⇒一定レベルに生活水準が達すると、それ以上に生活水準が向上しても、幸福感が弱まっていく傾向がある
余暇時間が増える

 

要因5 エネルギー・環境問題の深刻化
エネルギー価格が上昇する
環境上の惨事が原因で住居を追われる人が現れる
持続可能性を重んじる文化が形成され始める

 

トラディションアリスト世代(1928~45頃生まれ)
ベビーブーム世代(1945~64頃生まれ)
X世代(1965~79頃生まれ)
Y世代(1980~95頃生まれ)
Z世代(1995~

 

いつも時間に追われ続ける未来
時間に追われる要因
・情報通信技術の飛躍的発展(土台をなすのは、コンピュータの性能の目覚ましい向上である。携帯端末の進化もある。)
クラウドの進化
・バーチャル空間とアバター
人工知能アシスタントの普及

 

第4部 働き方を<シフト>する
仕事の世界で必要な三種類の資本
・知的資本→知識と知的思考力

・人間関係資本→人的ネットワークの強さと幅広さ

孤独に競争するのではなく、他の人とつながりあってイノベーションを成し遂げていく

・情緒的資本
自分自身について理解し、自分の行う選択について深く考える能力


第一のシフト「ゼネラリストから連続スペシャリストへ」
第二のシフト「孤独な競争から協力して起こすイノベーションへ」
第三のシフト「大量消費から情熱を傾けられる経験へ」

 

■第一のシフト ゼネラリストから連続スペシャリストへ
専門技能の連続的習得 … ニーズの高まりそうなジャンルと職業を選び、高度な専門知識と技能を身につける。必要に応じて、他の分野の専門知識と技能の習得を続ける

セルフマーケティング … 自分の能力を相手に納得させる材料を確立する


連続スペシャリストへの道
・技能がほかの技能より高い価値を持つのはどういう場合なのかを考える。
・未来の世界で具体的にどういう技能が価値を持つかを予測する。五つの要因に関する知識をもとに根拠のある推測をする
・未来に価値を持ちそうな技能を念頭に、自分の好きなことを職業に選ぶ
・その分野での専門技能に徹底的に磨きをかける
・習熟した後も、移行と脱皮を繰り返し、他の分野に転身する覚悟を持ち続ける

 

高い価値を持つ専門技能の三条件
・技能が価値を生み出すことが広く理解されている
・技能の持ち主が少なく、技能に対する需要が供給を上回っている
・技能がほかの人に模倣されにくく、機械によっても代用されにくい


未来に押しつぶされないキャリアと専門技能
今後価値が高まりそうなキャリアの道筋
・草の根の市民運動家
社会起業家 … 経済学者のムハマド・ユヌスマイクロファイナンス機関、グラミン銀行や、ブレーク・マイコスキーのトムズシューズ
・ミニ起業家 … iPhoneのアプリを開発している大勢の独立事業者


未来の世界で価値が高まり、希少になり、模倣されにくいと思われる専門技能
生命科学・健康関連
再生可能エネルギー関連
・創造性・イノベーション庵連
コーチング・ケア関連
ロバート・ライシュは「C」で始まる5つの職種
コンピューティング Computing
ケアリング Caring
ケータリング Catering
コンサルティング Consulting
コーチング Coaching


自分を見える化する
・自分の仕事に自分の刻印を押すなり、著名を書き込むなりし、自分の仕事がだれの目にもわかるようにする
・専門職にならってギルド(同業者組合)やそれに類する組織をつくること
・活力を失わないために、様々な要素を取り込んでキャリアのモザイクを描き、教会のカリヨン・ツリー(組み鐘のタワー)型のキャリアを実践すること
→いくつもの小さな釣鐘が重なって職業人生を形作るカリヨン・ツリー型のキャリア
→精力的に仕事に打ち込む期間と、長期休業して学業やボランティア活動に専念したりして、ジグザグ模様を描きながら仕事や技能を高めていく

 

■第二のシフト 孤独な競争から協力して起こすイノベーション
未来に必要となる三種類の人的ネットワーク

・ポッセ(同じ志を持つ仲間)→長期にわたり互恵的な関係を築ける少人数のグループ
・ビッグアイデアクラウド(大きなアイデアの源となる群衆)→多様性に富んだ大人数のネットワーク
・自己再生のコミュニティ→頻繁に会い、一緒に笑い、食事をすることでリラックス、リフレッシュできる人たち

 

■第三のシフト 大量消費から情熱を傾けられる経験へ
やりがいと情熱を感じられ、前向きで充実した経験を味わえる職業生活への転換を成し遂げ、所得と消費を中核に据える職業人生からの脱却。

 

仕事の世界の古い約束事
働くのは、給料を受け取るためであり、その給料を使ってものを消費し、そうすることで幸せを感じる。
→物質至上主義

お金が増えても幸福感は高まらない。
・収入が増えるほど贅沢なライフスタイルを実践するようになり多少のことでは幸せを感じなくなる。
→限界効用の逓減
物質至上主義以外の経験には「限界効用の逓減」の法則は当てはまらない。
→働くのは、充実した経験をするため。

 

 

目次
概要
第1部 なにが働き方の未来を変えるのか?
革命のスピード
働き方を変える5つの要因と32の現象
第2部 「漫然と迎える未来」の暗い現実
いつも時間に追われ続ける未来
どうして時間に追われるようになったのか?
時間に追われないようにするには
孤独にさいなまれる未来
孤独にさいなまれる未来を生む要因
どうすればよいか<第2のシフト>
新しい貧困層が生まれる
勝者総取りの社会
繁栄から締め出される要因
ベビーブーム世代の貧しい老後
第3部 「主体的に築く未来」の明るい日々
コ・クリエーションの未来
積極的に社会と関わる未来
ミニ起業家が活躍する未来
問いかけ
第4部 働き方を<シフト>する
仕事の世界で必要な三種類の資本
第一のシフト ゼネラリストから連続スペシャリストへ
連続スペシャリストへの道
未来に押しつぶされないキャリアと専門技能
自分を見える化する
第二のシフト 孤独な競争から協力して起こすイノベーション
ポッセ
ビッグアイデアクラウド
自己再生のコミュニティ
第三のシフト 大量消費から情熱を傾けられる経験へ
仕事の世界の古い約束事