第一章 瞬間的に判断するとき → 感情
本能的な感情と、理性的で意図的な思考プロセスの間でバランスをとる能力
→理性的で意図的な思考前頭葉の前側にある前頭前皮質が司っている。
→感情を認識することによって感情をコントロールする。
→前頭前皮質は他の細胞を調整する「実行制御」がある。
→前頭前皮質は閃きをサポートする
すべての感情はデータの要約である。感情は、無意識のうちに処理されたすべての情報に対する本能的な反応。
神経細胞の数が数千のミミズの脳から、1000億個の繋がった脳細胞を持つ旧世界類人猿の脳に進歩した。
進化を終えた感情脳、発展途上の理性脳。
第二章 理由もなく「へんだな」と思うとき → 感情
前帯状皮質の働き
・緊急事態を察知、通信
・過去の教訓を生かす
・即座に脳を感情で満たす
第三章 ランダムなものごとにあたるとき → 理性
ドーパミン神経細胞は、予想通りの報酬を得た時に興奮するが、予想外の報酬にはもっと興奮する。
仮想エラー学習
→仮想シナリオから学習する能力
ドーパミン神経細胞は、ランダムな市場変動に対処するようには設計されていない。
ディール・オア・ノー・ディール
取引を受け入れるかどうかは、残高をケースの数で割り、それを提示額と比較すればいい。
損失回避
同等の利益を獲得するよりも損失を回避することを好む
第五章 情報量が多いとき → 感情
情報が少ないほどよい判断ができる。
第六章 感情と理性が対立しているとき → 感情×理性
積極的な側坐核、消極的な島皮質
確信の罠に陥らないためには、内的な不協和音を促すこと
第七章 正しい頭の使い方 → 感情+理性
●よい決断のためのガイドライン
・簡単な問題には理性が必要だ
・初めて直面する問題にも理性が必要だ
・不確実でぐらぐらな脳を歓迎しょう
・自分は自分で知っているよりも多くを知っている。
・考えていること自体について考えよう
目次
はじめに
「意図的な平常心」が起こした軌跡 〜ハドソン川の奇跡
第一章 瞬間的に判断するとき → 感情
●クォーターバックはどうやってレシーバーを見つけるか
●昼メロディレクターの直感
●歴史は「決断」をどう考えてきたのか
●病的な優柔不断の理由
第二章 理由もなく「へんだな」と思うとき → 感情
●撃ち落としてしまった飛行物体
●感情を調整するドーパミン
●ドーパミンを応用した学習
●達人への近道は「間違い探し」
第三章 ランダムなものごとにあたるとき → 理性
●アンの転落人生
●脳は株式市場に勝てるか
●取引するか、しないか
第四章 初めての事態にあたるとき → 理性
●絶体絶命の消防士
●脳のコントローラー、前頭前皮質
●エンジンしか動かない飛行機を運転する
第五章 情報量が多いとき → 感情
●おいしいワインやいい家を見わけられるか
●考えすぎて「窒息死」するオペラ歌手
●脳は不完全なマシン
第六章 感情と理性が対立しているとき → 感情×理性
●脳内会議は編集会議のようなもの
●買い物における脳の議論
●ぐらぐら不安定な脳