akon2.00βのよっぱらいの戯言

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グレートメンタルモデル

 

 

ほとんどの問題は多面的だから、より多くのメンタルモデルをマスターし、格子状に組み合わせて使うことで、あらゆる状況において、優れた意思決定ができる。

 

現実をきちんと把握して自分を向上させられない人

・ものごとをさまざまな角度から見る「視点」が身についていない

・「エゴ」が邪魔する。

・行為とその結果に「距離」がある


1 メンタルモデル1 地図理論―「抽象」を道具に「現実」をとらえるには?
①現実とその「モデル」の違いを知り、本質を見きわめる「地図理論」

現実は究極のアップデートである
地図は製作者の意図を反映する
地図は現実に影響を与えることもできる

 

2 メンタルモデル2 能力の輪―自分の「能力領域」を理解する
②自分の専門分野や得意な領域を構築し、維持する「能力の輪」

自分が持っている知識を正確に把握している人間は、他人よりも優位に立てる分野を理解している。自分にどんな知識が足りないかきちんと理解しているなら、自分の弱点であり努力すべき分野も知っているはずだ。自分の「能力の輪」を理解すれば、判断力が鋭くなり、より良い結果を出せるようになる。

ある分野を自分にとっての「能力の輪」と考えるためには、その分野に少なくとも数年は関わり、失敗もいつくか経験していることが必要だ。「能力の輪」を築いて維持するには、3つの重要なことを実践する必要がある。好奇心を持って学び、常に自分の「能力の輪」を把握し、現実からフィードバックを得ることだ。

 

3 メンタルモデル3 第一原理思考―「根本」を考える
③複雑な状況を根本に立ち返って理解する「第一原理思考」

「第一原理思考」は、複雑な状況を基本的な要素に分解し、創造的な解決法を導き出すアプローチの1つだ。この思考法は、物事の根底にあるアイデアや事実を先入観や憶測から切り離すことで複雑な問題を解き明かすのに役立ち、物事の本質を浮かび上がらせる。物事の基本原理を特定するのに役に立つ手法は次の2つ。

 

ソクラテス式問答法

考えを整理し、「発想のもと」になっていることが何かを問いかける
考えが「正しいか」検証する
エビデンス」を見つける
「違う視点」から検討する
「結果」や「影響」について考えてみる
元々の疑問を「再度」検討する
 

②5Why分析

「なぜ」という問いを重ねて反証可能な事実を導き出したなら、「第一原理」にたどり着いている。

 

4 メンタルモデル4 思考実験―頭の中で「仮説」を試す
④想像力で世界を検証し可能性を探求する「思考実験」

思考実験とは、「物事の本質を究明するために用いることのできる想像力の装置」と定義できる。思考実験が有効なのは、失敗から学び、将来の失敗を避けられるからだ。不可能なことに挑戦し、自分の行動から生じる可能性のある結果を事前に検討し、過去の出来事を再検証してより良い判断を下すために利用できる。

思考実験は単なる空想とは異なり、一般的な実験と同じような厳密さを必要とする。科学実験の手法と同様に、思考実験は通常次のような手順で行う。

1.「質問」を立てる
2.「背景情報」を調べる
3.「仮説」を立てる
4.実験(思考)による「検証」
5.結果を分析し、「結論」を出す
6.仮説と比較し、必要に応じて「調整」する(新たな質問など)
 

 

5 メンタルモデル5 二次的思考―先の「先」を読む

⑤長期的な影響を見通し常に二手先を読む「二次的思考」

ほとんどの人間は、自分が行うことの直接の結果なら予測できる。行動に直結したこのような「一次思考」はシンプルだが、それだけでは平凡な結果しか得られない。「二次的思考」とは、ずっと先のことを考え、かつ物事を全体的な視点から考えることだ。そのためには、自分の行動とその直後の結果だけでなく、「その行動がもたらす長期的な影響」も考慮する必要がある。

ある行為の結果からその第二段階として発生する影響は、手遅れになるまで考慮されないことが非常に多い。何かの問題に直面したら、自分が持っている情報をもとに可能な限り先の結果まで検討すること。異なる様々な可能性を検討することこそが、「考える」ということだ。

 

ウォーレン・ バフェットの「パレード見学の群衆」

何人かの人がつま先立ちをすると、みんながつま先立ちをしなければならなくなる。誰もパレードが見えず、結局みんな損をする。

 

6 メンタルモデル6 確率思考―「正確」に見通す

⑥不確かな未来をできるかぎり正確に計算する「確率思考」

 

ベイズ的推論(事前確率)

私たちはこの世界について、限られてはいるが有用な情報を持っており、また常に新しい情報に接しているから、何か新しいことについて考える時には事前に知っている知識をできるだけ考慮に入れるべきである。

 

ファット・テール分析

正規分布では、テールの細い先端部分はほとんど発生することのない極端な値を含んでいるため、ある現象が発生する確率は平均値に近い部分に集中する傾向にある。一方、ファット・テール分布では極端な出来事が発生する確率はずっと大きくなる。正しいやり方で太いテールの領域にあるリスクに対処することが重要になる。

 

③非対称性

推定した確率値そのものが有効である確率を考える。確率の推定値は「楽観的な」場合の方が、「楽観的でない」場合よりも間違っていることがはるかに多い。

 


7 メンタルモデル7 反転思考―「逆」から考える

⑦通常とは逆の視点から新たな答えを導く「反転思考」

「どのようにしてこの問題を解決するか」ではなく、「この問題を発生させないためにはどうすべきか」

 

行き詰ったらひっくり返す

8 メンタルモデル8 オッカムのかみそり―とにかく「シンプル」に

⑧複雑な現実をそぎ落とし、シンプルな真実を見抜く「オッカムのカミソリ」

 

メンタルモデル9 ハンロンのかみそり

固定観念と思考過剰のわなを避ける「ハンロンのカミソリ」

→相手の行為が単なる愚かさで説明できるのであれば、必要以上に悪意を想定しようとしてはいけない

合接の誤謬

→一般的な状況よりも、特殊な状況の方が、蓋然性(確からしさや発生確率)が高いと誤判断すること

脳は感情で機能不全に陥る

 

目次
0 General Thinking Concepts―「知恵」を正しく身につける
1 メンタルモデル1 地図理論―「抽象」を道具に「現実」をとらえるには?
2 メンタルモデル2 能力の輪―自分の「能力領域」を理解する
3 メンタルモデル3 第一原理思考―「根本」を考える
4 メンタルモデル4 思考実験―頭の中で「仮説」を試す
5 メンタルモデル5 二次的思考―先の「先」を読む
6 メンタルモデル6 確率思考―「正確」に見通す
7 メンタルモデル7 反転思考―「逆」から考える
8 メンタルモデル8 オッカムのかみそり―とにかく「シンプル」に
9 メンタルモデル9 ハンロンのかみそり―「思考過剰」を避けよ