akon2.00βのよっぱらいの戯言

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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

 


読書術の本の読書術で、その本を読む

 

直感は裏切ることがあるが違和感は裏切らない

 

アウトプットすると人がみつかる。

 

ドン・キホーテ」は残酷で粗野な昔の作品


シントピカル(syn + topic)読書
アドラーの造語で、初級読書、点検読書、分析読書に続く、第四のレベルに位置付けられる読書法。
一冊の本を読むのではなく、同一主題についての複数の本を読む読書法。

 

マスターしたい十二の文彩
https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2008/03/12_1a70.html
誇張する→現実よりも大きく、あるいは過度に小さく形容する方法。
喩える→「未知のもの」「複雑なもの」「抽象的なもの」をなじみの深い事物に振って、「それと同じようなもの」と説明する
対照する→二つのものを対比関係において、両方の特徴や性質を引き立たせる
ほのめかす→全部言わないやり方。半分だけ言って残りは受け手の想像に委ねる
ぼかす→婉曲表現
くり返す→くり返すことでリズムが生まれ、独特な文体効果が出てくる
追加する→本文では言い忘れたこと(意図的含む)、言い出しにくかったこと、実はいちばん言いたかったことを追加で書き足す強調表現
省略する→文を切って引き締め、余情・余韻を狙う
移動する→語順を完全に入れ替えることで、破調を強く意識させる
呼びかける→心の高揚だけでなく、証人を要請することで説得力を高める
驚かす→びっくりさせるのではなく、「心地よい意外性」を目指せという。
引用する→「たとえば」を使って具体例から主張を補強する(挙例法)や、権威を借りてくる(引用法)はよく使っているが、声喩(オノマトペ)がこれにあたる


事実と意見は分けて書け


良い育児書と悪い育児書り見分け方
「子供」の部分を「あなた」に置換する。

 

プロパガンダ:広告・政治宣伝のからくりを見抜く

https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2008/09/post-ea15.html

・返報性の規範

・一貫性の罠

・罪悪感に訴える

・自己イメージ法

・希少性を強調する

・ドア・イン・ザ・フット・テクニック

・セックスアピールを利用する

 

自分の小さな「箱」から脱出する方法

https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2005/10/post_2312.html

自己欺瞞→自己正当化→防御の構え→他者の攻撃→他者のモノ化の連鎖

そもそもの原因は「自分への裏切り」であることも。

相手の名前に関心がないということは、一人の人間としての相手に関心がないということだ。相手の名前を覚えたところで、相手を物としてしか覚えていない場合もある。

 

イデア大全

https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2017/02/post-4ff7.html

https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-765.html

https://akon.hatenablog.com/entry/2022/11/01/221143

 

 

 

火の賜物
https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2011/12/post-8122.html

英語のcook、仏語のcuisineの本来の意味は、火を通したものという。翻って日本語の「料理」の本来の意味は「うまく処理すること」───これでは分かりにくいので、料理をする人「板前」で考えている。「板前」とはまな板の前だから、切ることが料理の本質だというのだ。すなわち料理とは、切って火を通すことになる。

 何のために切って火を通すのか?見栄えの華もあるが、食べやすくするため、おいしく食べられるようにするために、「うまく処理する」のだ。口や歯に合うよう、コンパクトな消化器官で吸収できるよう、消化プロセスを外部化する技術こそが料理なのだ。

 料理によって消化・吸収しやすくなる。加熱により澱粉がゲル化し、タンパク質が変性して、あらゆるものが軟らかくなる。料理は食物から得るエネルギーの量を実質的に増やしてくれる。

 だから、「イヴォ・ダイエット」の答えはこうだ。体重減の理由は、料理されてない食物を消化するために、必要以上にカロリーを消費していたから。さらに、料理していないため、食材からカロリーが予想よりも得られなかったためだ。

 著者は指摘する、ヒトの小さな口、歯、消化器官は、料理した食物の軟らかさ、食物繊維の少なさ、消化しやすさにうまく適応している。コンパクトなことで、繊維の多い食物を大量に消化する代謝コストを払わなくてすむ。軟らかく高密度の食物を噛むのに大きな口や歯は必要ないし、料理したものを食べるに適した弱い咀嚼力を生むには、小さな顎の筋肉があれば足りる。料理を始めた者たちはエネルギーをより多く得て、生物学的に優位に立った───これが著者の力点になる。

 そこから面白い考察を進める。体重あたりの代謝率は、ヒトも他の霊長類も変わらない。料理とそれに適応した器官により、効果的にエネルギーを吸収するしくみがあるにもかかわらず、基礎代謝率が同じ。では、余分に取っているエネルギーはどこへ行ったのか―――脳が消費しているのではと仮説を立てる。

 そして、小さい胃腸を持つことで節約できるカロリーを計算し、それが大きな脳に求められる追加のカロリー量とほとんど一致していることを示す。エネルギーは、脳と胃腸でトレードオフしてたんやね。

味わいの認知科学

https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2015/11/post-96f0.html

たとえば、「味」は「におい」によって騙される。バニラエッセンスなど甘い香りを加えると、実際に含有している甘味物質量以上の甘味を感じる。これは、バニラそのものに甘味があるのではなく、過去に食べたアイスクリームなどの記憶が主観的甘さを想起させている。減塩食品に醤油のにおいを添加し、(主観的)塩味を付与した商品が開発されている。これも同じ理由によるが、文化や食生活による学習によって増強効果が左右される。

 また、「味」は「色」によって騙される。黄色や赤、ピンクなど様々な色を付けた同じ白ワインの甘味を判定させると、テイスティングの熟練者であればあるほど、ピンク色のワインを最も甘いと判断する。これは、「ピンクのロゼは一般に甘い」という知識を反映している可能性がある。また、「青色の食べ物はおいしそうに見えない」のは、青色の食べ物に慣れていないからだという指摘もある(ある種のエビの卵や熱帯地域の魚は、青い料理の食材になる)。

 あるいは、「味」は「共食者」によって騙される。共食者とは、一緒にご飯を食べる人のこと。その表情や食卓の雰囲気によっても味は変わる。これは子どもの好き嫌いをなくす裏技としても有名だが、幼稚園児を対象としたモデリング効果の研究が紹介されている。ニンジン嫌いな子は、ニンジンが好きな子と一緒に食事をすると、ニンジンが好きになるというやつ。ヒトは、他人が飲食しているものが気になって仕方がない傾向をもつというのだ。ラーメン屋の行列や、口コミ情報をチェックする心理は、ここにある。

 

ヒトは五感すべてを使って食べており、「おいしさ」を感じている。「味」だと感じている大部分は、オルトネイザル嗅覚と口腔内の体性感覚(テクスチャー)に起因するものであり、色や形などの視覚情報、パリパリやシャキシャキなどの聴覚情報、鼻先に漂う香り(レトロネイザル嗅覚)など、「味」に留まらない様々な感覚が喚起される。さらに、その時の気分や体調、雰囲気、BGM、共食者などの環境に加え、パッケージや産地や能書きといった情報から得られるイメージ、そして、それまでの記憶と経験とあいまって、「おいしい」は感得させられる。つまり、人は脳を使って食べているのだ。

 

料理と科学のおいしい出会い

https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2015/11/60-578a.html

たとえば、食材の「相」を変えるという発想が紹介される。氷・水・水蒸気に代表される、固体・液体・気体の相のことだ。通常なら、加熱などにより相転移する前に、化学反応によって違う分子になることが多い。だが、食材の分子そのままに、相だけを変化させる試みがある。スパークリングワインをゲル化してジュレとして提供したり、コーヒーやチョコレートの成分が、"吸って"楽しむエアゾルで提供される「食」がある。エスプーマ(espuma)という技術も面白い。亜酸化窒素を使って素材を泡立たせる技術で、グリーンピースやハーブを「泡」にして料理に用いることができる。

 食品成分を「つなぎあわせる」酵素の話も興味深い。酵素といえば、油脂やタンパク質を分解するものと思っていたが、逆の働きをするものもある。特に、トランスグルタミナーゼが凄い。タンパク質を共有結合させる酵素で、最近の麺の「プリッ」とした食感や、ソーセージの「バキッ」とした弾力性はこのおかげ。もっとすごいのは、バラバラの肉片にこの酵素をまぶして一晩ラップに包んでおくと、あら不思議、翌朝には立派なステーキ肉になるという。さらに、「麺の再発明」とも言われるエビが99%入ったパスタが驚異的なり。酵素のおかげでいわゆる「つなぎ」が不要になるから、こんな魔法のような食品物性が可能になるわけね。

 調理技術の進展もすごい。「水で焼く」ヘルシオに驚いた人は、「空気で焼く」高圧調理機が出てきたら腰ぬかすだろう。7千気圧のプレスをかけて、食品を構成する分子を密の状態に押し込むことで、食材の色・香り・栄養素をそのままに「圧を通す」調理を聞かされると、科学なのか錬金術なのか区別がつかなくなる。「調理とは火を通すもの」という固定観念を破壊されたのは、「アンチ鉄板焼(anti-griddle)」だ。マイナス3

 

食品偽装の歴史

https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2013/12/post-1605.html

 

もともとのマーガリンはただの白い塊でしかなく、誰もバターと連想して考えたりはしなかった。

ルイス・チェスキンという臨床心理学者がマーガリンを売るためにマーガリンを黄色くすることを考えた。

 

トランス脂肪酸は水素添加反応によるものだが、本来のマーガリン(オレオマーガリン)は「油脂に、水や脱脂粉乳など乳製品を混ぜ合わせ、冷やして練って固めるだけ」

→いまどきのマーガリンは部分水素添加油脂を使っていないので、ランス脂肪酸はバターの約半分

https://foocom.net/column/answer/22588/

https://www.miyoshi-yushi.co.jp/food/transfattyacid/


見た目と香りからくる予想と、身体へのインパクトがピタッと一致するとき、「毛穴が開く」ほどの感動がある

 

現代の死に方
https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2018/12/post-dff6.html

 

医者の死に方は、ジョン・ホプキンス大学が2003年に実施した調査結果を見れば瞭然である。医者に対し、自分自身の終末医療に関し、なにを望むかについて調査したのである。まとめるとこうなる。

ほぼ全員が事前指示書を所持
大多数の医者は、心肺蘇生、透析、大手術、胃ろうを希望しなかった
全員が鎮痛薬、麻酔薬を希望

 

たとえば本書では、「胃ろう」が問題として提示される。高齢者にひとくちひとくち食べさせるという、手間と時間とお金(労働力)のかかる方法よりも、胃までチューブを通し、直接栄養分を流し込む方が、ずっと楽だ。しかし、著者は終末期患者への胃ろうに反対を唱える。

胃ろうは衰弱した終末期の高齢者の食事問題の解決に魅力的に見えるが、誤嚥性肺炎、下痢、チューブからの漏れ、感染症などの慢性的問題のほかにも、方法そのものの危険が大きい。さらに重要な点は、食べるという人間のごく普通の行為を医療介入に任せ、その単純な楽しみを患者から奪ってしまうことだ。
 そして、胃ろうで栄養を与えるのは、患者のためというよりも、むしろ家族と医者の感情的&経済的な問題を解決するためだという結論をぶっちゃける。

 

欧米に寝たきり老人はいない - 自分で決める人生最後の医療
https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2015/09/post-cd21.html

→寝たきりになる前に、延命治療を拒否して死ぬから

「生命維持治療のための医師指示書(Physician Orders for Life-Sustaining Treatment/POLST)」
→終末期の治療方針
 ・心肺停止時の蘇生
 ・脈拍・呼吸があるときの積極的医療
 ・抗生剤投与
 ・人工栄養

 

阿久悠

夢は砕けて夢と知り

愛は破れて愛と知り

時は流れて時と知り

友は別れて友と知り