1.己について
初めの一歩は自分への尊敬から
自分の評判など気にするな→人間というのは間違った評価をされるものだ
一日の終わりに反省しない→自分や他人のアラが目に付く
疲れたらたっぷり眠れ
自分を現す三つの形→贈る、あざける、破壊する
誰にも一芸がある→一芸を見出せ
自分の主人となれ
自分の「なぜ」を知れば道が見える
自分の行為は世界に響いている
自分を知ることから始めよう
自分は常に新しくなっていく
自分を遠くから見てみる
信頼が欲しければ行動で示せ
解釈のジレンマ
自分自身を見つけたい人に
・自分が真実に愛したものは何か
・自分の魂を高みに上げたものが何か
・何が自分の心を満たし喜ばせたか
・どうゆうものに自分は夢中になったか
いつも機嫌よく生きるコツ
・人の助けになるか
・誰かの役に立つこと
注目されたいのに注目されない理由→自己顕示欲
好奇心に振り回されない
恐怖心は自分の中から生まれる
「~のために」行うことをやめる
努力を続ける
友人を求める前に自分自身を愛する
自分の家を建てる場所は→力強くありながらも穏やかなところ
無限の豊かさは自分にある
2.喜について
喜び方がまだ足りない
満足が贅沢
朝起きたら考えること→少なくとも一人の人に少なくとも一つの喜びを与える
誰もが喜べる喜びを
仕事はよいことだ
一緒に生きていくこと
楽しんで学ぶ
人を喜ばせると自分も喜べる
心にはいつも喜びを
この瞬間を楽しもう
精神が高まるほど繊細なものを喜べる
3.生について
始めるから始まる
人生を最高に旅せよ
生に強く向かうものを選べ
高まるために捨てる
少しの悔いもない生き方を
断言すると賛同してくれる
安易な人生を送りたいなら→群衆と一緒につるむ
脱皮して生きていく
職業がくれる一つの恵み→余計な事柄を考えないようにさせてくれる
計画は実行しながら練り直せ
生活を重んじる
子供に清潔観念を与える
生活をデザインする
所有欲に征服されるな
目標にとらわれすぎて人生を失うな
いつかは死ぬのだから→全力で
人間であることの宿命→体験の範囲と距離は限られている
4.心について
軽やかな心を持つ
心に光があるから希望の光がわかる
風景が心に与えるもの→風景の安定した線が、内面に落ち着きや充足、安堵や深い信頼をあたえる
日々の歴史をつくる→チャレンジする
視点を変えたり、逆手にとったりする
心の生活習慣を変える
平等の欲望
・他人を自分のレベルまで引き下げようとする
・自分を他人のレベルまで引き上げようとする
長所の陰に隠されているものをよく見る
勝利に偶然はない
おじけづいたら負ける
心は態度に現れている
事実が見えていない
反対する人の心理を考える→よく考えて反対する人はごく少ない
永遠の敵→本当に抹殺してよいのか考える
虚栄心は狡猾なのでよく観察する
魂が贅沢の水を好む
飽きるのは自分の成長が止まっているから
活発だからこそ退屈を感じる
疲れたと感じたら、考えない、思わない
快・不快は考え方から生まれる
なぜ自由な人はスマートか→欠点を拡大したり、悪いことを行うことがなくなる
精神の自由をつかむためには→感情を動かないように縛り付ける
5.友について
友人をつくる方法→ともに喜ぶ
友人と話そう→自分が何をどう考えているかがはっきりと見えてくる
四つの徳を持て
・自分自身と友人に対しては、いつも誠実であれ。
・敵に対しては勇気を持て。
・敗者に対しては、寛容さを持て。
・その他あらゆる場合については、常に礼儀を保て、
親友関係が成り立つとき
・相手を、自分よりも敬い尊重している。相手を愛しているのは当然だが、しかしその度合いは自分を愛するほどではない。
・相手との交際においては、親密さと柔らかさを少なくとも装っている。けれども、抜き差しならぬ親密さに陥る手前で止まっている。・
・相手と自分を混同せず、互いの違いをよく心得ている。
信頼関係があれば、べたべたしなくていい
自分を成長させる交際を求める
土足で入る人とはつきあわない→自分の支配下と影響下に置きたがっている
必要な鈍さ
同類からのみ理解される
友情の才能が良い結婚を呼ぶ
6.世について
世間を超えて生きる→流行に流されなくなる
安定志向が人と組織を腐らせる
あらゆる人から好かれなくていい
自分の生きた意見を持つ
見かけにだまされない
責める人はみずからをあらわにする
つまらないことに苦しまない
多くの人の判断に惑わされない
人が認める理由
・何も知らない
・世にありふれているように見える
・すでにその事実が起こっている
二種類の支配
・支配欲に突き動かされた支配だ
・誰からも支配されたくないために行う支配だ。
批判という風を入れよ
組織をはみだす人→組織に属する人間として不向き
規則は多くを変える→環境も人も変える
料理と力→印象を与えるため
悪人には自己愛が足りない
攻撃する者の内的理由
・暴力的な性質を持っているから攻撃するのではない。だれかをやっつけたり苦しめたりするために攻撃するのでもない。
・自分の力がどういうものか、どこまで自分の力が及ぶのかを知りたくて攻撃している場合がしばしばある。また自分を正当化するために攻撃するときもある。
つごうのいい解釈→人はつごうのいい解釈をする。したがって、いくら正論を並べても、それが実現化されることが少ないことの理由である。
狐よりもずるいのは→自分の手が届いて他の連中よりも先にたっぷりと手に入れることができた葡萄についてまでも、「とてもじゃないが酸っぱくてだめだった」という
ニセ教師の教えること→すべて判断基準だ。人間と事物についての本質の見方など、これっぽっちも教えてくれはしない。
危険なとき→問題やトラブルをうまく処理して安心から気を緩めた時にこそ、次の危険が迫っている可能性が高い。
悦楽をどこに探すのか→自分自身に悦楽がないがために、悦楽を求めている
政治家に気をつけろ→自分の周りに有能な人々や有名な人々を置くことによって、自分をいっそう目立たせようという下心を持っている
贈り物はほどほどに→大きなものを贈ると感謝されない。厄介なものをもらったと思うから。
ニセの決断→一度口にしたことは断固として行うことは、意思や決断力のある素晴らしい行いに思えるが、それは頑固や強情という感情ではないか、あるいは虚栄心が隠されていないか、行為の可否はもっと理性的な視点から、それが良いことかどうかを見定めてから行うべきだ
借りたものは多く返す→その多い分は相手にとって利子となり、相手を嬉しがらせる。また、かつては借りなければならなかった人が、今はこれだけ返してくれるようになったと喜んでくれる。返すほうとしては、多く返すことによって、自分が助けてもらったときの屈辱感を多めの分で買い戻すことになる。そのことが返すほうにも喜びをもたらすのだ。
だまされた人の悲しみ→だまされたことで何か損を受けたから、その人は悲しんでいるのではない。その人がもうあなたを信じ続けられないということが、その人を深く悲しませているのだ。
勢力者と権力者の実態→その勢力や権力は人々の頭の中にある幻影
7.人について
心理を考えて伝える→新しい出来事や相手が驚きそうな事柄を伝えるときは、いかにもそれが周知の少し古い事柄であるかのように話して伝える。すると、相手はすんなりと受け取るようになる。こうしないで新しい出来事を伝えると、相手はそれを自分が知っていなかったことに劣等感を覚え、そこから来る怒りを相手にぶつけるようになる。こうなると、相手に伝えなければならない事柄もまともに受け取ってもらえなくなる
人のことをあれこれ考えすぎない→よき人間性のしるし
人間の自然性を侮蔑しない
人間の二タイプ
・称賛を与えられてはにかむ
・称賛を与えられてあつかましくなる
偉人は変人かもしれない
・偉人はひょっとしたら、世間一般の大人になりきれなかった人間、ただの子供のままだったがゆえに偉大な業績を残すことができたのかもしれない。
・時代の流れや年齢ごとにコロコロと色を変えるカメレオンみたいな変幻自在な人間だったから、時代の添った仕事をなしたのかもしれない。
・魔法にかかった少女のように、途方もない非現実的な夢の中に生き続けたからこそ独特であったかもしれない。
真に独創的な人物とは→すでにみんなの目の前にあるのにまだ気づかれておらず名前さえ持たないものを見る視力を持ち、更にそれに名称を新しく与えることが出来る、ということ
カリスマ性の技術→一種の暗さ、見えにくさを身に着けるようにすればよい。自分をすべてさらけ出さないように、底が見えないようにするのだ。多くの人は、底が見えないことに一種の神秘性と深さを感じるからだ。
体験だけでは足りない→ 体験しても、あとでよく考察しなかったら、何にもならないのだ
勝つなら圧倒的に勝て→相手に「もう少しだったのに」という悔しい思いや自責の念を持たせてしまう。相手は清々しい気持ちで素直に相手の勝利をたたえることができる。
自分の弱さと欠点を知っておく→成功している人は、欠点や弱さが誰からも見えないように奥底に隠しているわけではない。むしろ、それらをあたかも強さのバリエーションであるかのようにカムフラージュして見せているのだ。これができるのは、彼らが自分の弱さと欠点がどういうものであるかを熟知しているからだ。たいがいの人は、自分の弱点については見て見ぬふりをする。
約束の本当の姿→約束として要求さえる言葉の裏側にあるものが、約束の本当の中身になるのだ。人間的な誓いともいえるものだ。
勝手に行為の大小を決めつけない→自分がした小さな行為が、実はある他人にとっては多きなことかもしれない。その反対かもしれない。いずれにしても、過去の行為を価値づけることは無意味ことなのだ。
人生を行くときの手すり→父親、教師、友達は、私たちに安心と保護されているという安定感を与えてくれる。彼らに完全によりかかっても助けにはならないかもしれないが、心の大きな支えにはなってくれる。
夢に責任を取る勇気を→最初から自分の夢に責任を取るつもりがないのなら、いつまでも夢が叶えられないではないか。
切れ者でありながら鈍くさくあれ→シャープでありながら鈍くさいところもあることによって愛嬌があるように見られて人に好かれるようになるし、誰かが手伝ってくれたり
味方になる余地もでてくる。そして、切れるだけのときよりも、ずっと得をすることになる。
自分の人柄を語るな→いくら吹聴しても他の人は信用しない。沈黙の善行をこそ信用し、賛同するのだ。
人の欲しがるもの→圧倒的な力を欲しがっている
笑い方に人間性が表れる
早すぎる成功は危険だ
まともに生きていない人の心理→自分の本業の仕事に力をそそぎ、充分に成果を得ている人は、同じような仕事をする人や商売がたきに対しては寛容で、理解ある広い態度を示すものだ。しかし、自分の仕事を充分になしきってない人、お金目当てだけでしぶしぶ働いているような人は、商売がたきに対してあらぬ恨みや憎しみを抱く。同じように、自分の人生をまともに生きていない人は、他人に憎悪を抱くことが多い。
自己コントロールは自由にできる
小心者は危ない
人をはずかしめることは悪だ
持論に固執するほど反対される→だいたいにして、自分の意見に固執している人というのは、裏側にいくつかの理由を隠し持っていたりする。たとえば、自分一人のみがこの見解を思いついたとうぬぼれている。あるいは、これほど素晴らしい見解にまでたどりついた苦労を報いてもらいたいという気持ちがある。あるいは、このレベルの見解を深く理解している自分を誇りにしている、というふうな理由だ。多くの人は、持論を押す人に対して、以上のようなことを直観的に感じて、そのいやらしさに生理的に反対しているのだ。
お喋りな人は隠している
テクニック以前の問題→自分の表現や文章を改善するためには、表現や文章の技術を取り込むのではなく、自分の頭の中を改善しなければならない。
強くなるための悪や毒→悪や毒こそが、人に克服する機会と力を与え、人がこの世を生きていくために強くしてくれるものなのだ。
エゴイストの判断には根拠がない→エゴイスト(利己主義者)は損得勘定しているように見えて実は自身との距離で物事の軽重を判断している。さらに、その距離は完全に主観であり変化する則ち、感情的判断だ。故にエゴイストは感情的で信用に値しない人々である。
怠惰から生まれる信念→絶えず新陳代謝を繰り返す必要がある。
人の高さを見る眼を
多く持ちたがる人々→自我と所有欲
女の大胆さ
短気は人生を厄介なものにする
待たせるのは不道徳
意外な礼儀→感謝を本気で拒絶すると、相手は侮辱されたと思う
善悪判断のエゴイズム→その人がエゴイストであるのは、一般の善悪を判断するのは自分であると考えているからだ。
街へ出よう→孤独でいるのはよくない。孤独はきみをだらしなくしてしまう。孤独は人間を腐らせてだめにしてしまう。
所有の奴隷
危険に見えることには挑みやすい
8.愛について
そのままの相手を愛する→愛を使って、二人の違いを埋めたり、どちらかを引っ込ませるのではなく、両者の違いのままに喜ぶのが愛することなのだ。
愛の病には→多く、もっと広く、もっと暖かく、そしていっそう強く愛してあげることだ。 愛には愛が最もよく効くのだから。
愛をも学んでいく→最初のなじみなさから出発する愛の学びの道をたどる
愛し方は変わっていく
・若い時に心にひかれたり、愛するものは、新奇なもの、おもしろいもの、風変わりなものが多い
・成熟してくると本物や真理の興味深い点を愛するようになる
・さらに円熟していくと若い人が単純だとか退屈だとか思って見向きもしないような
真理の深みを好んで愛するようになる
愛は雨のように降る→雨は 善人の上にも悪人の上にも 分け隔てなく降るが愛も そんな雨と同じで相手に与え濡らしてしまうのだ
愛の眼と求めて→愛は、人の中にあたうるかぎり美しいものを見つけ、その美しさを見続けていこうとする眼を持っている。愛は人をできるかぎり高めようとする欲求を持っているのだ。
新しく何か始めるコツ→最も広い愛を持って向き合うことだ。つまり、いやな面、気にくわない点、誤り、つまらない部分が目に入ったとしても、すぐに忘れてしまうように心がけ、とにかく全面的に受け入れ、全体の最後まで達するのをじっと見守るということだ。そうすることで、ようやく何がそこにあるのか、何がその事柄の心臓になっているのかがはっきりと見えてくるだろう。
愛が働く場所→善悪の彼岸。それは善悪の判断や道徳を完全に超越した場所。だから、愛の行いは、いっさいの価値判断や解釈が及ばない。
愛の成長に体を合わせる
ずっと愛せるか
恋人が欲しいと思っているのなら
男たちから魅力的と思われたいなら→自分の中身に何があるか見せないようにすればいい。
より多くの愛を欲しがるうぬぼれ
夢の実現に責任を持て→きみの夢以上にきみ自身であるものはない
女を捨てた女→男を魅了する事を忘れるような女は人を憎む女になる
愛は喜びの橋
・愛とは、自分とは異なる仕方で生き、感じている人を理解して喜ぶことだ。
・自分と似た者を愛するのではなく、自分とは対立して生きている人へと喜びの橋を渡すことが愛だ。ちがいがあっても否定するのではなく、そのちがいを愛するのだ。
・自分自身の中でも同じことだ。 自分の中にも絶対に交わらない対立や矛盾がある。愛はそれらに対して反発することなく、むしろ対立や矛盾ゆえにそれを喜ぶのだ。
女の愛の中に含まれる愛→母性愛
愛と尊敬は同時にはもらえない→尊敬するということは相手との間に距離がある。
愛は赦す
真実の愛に満ちた行為は意識されない
最大のうぬぼれ→愛されたいという要求
愛することを忘れると→人を愛することを忘れる。そうすると次には、自分の中にも愛する価値があることすら忘れてしまい、自分すら愛さなくなる。こうして、人間であることを追えてしまう。
愛する人は成長する→誰かを愛するようになると、自分の欠点やいやな部分を相手に気づかれないようにとはからう。これは虚栄心からではない。愛する人を傷つけまいとしているのだ。そして、相手がいつかそれに気づいて嫌悪感を抱く前に、なんとか自分で欠点を直そうとする。こうして人は、よい人間へと、あたかも神にも似た完全性に近づきつつある人間へと成長していくことができるのだ。
愛する人の眼が見るもの→他の人には全く見えていない、その人の美しく気高いものを見出し、見続けている。
9.知について
本能という知性が命を救う
本質を見分ける→何が人間にとって意味と価値のある質であるのか
視点を変える
人間的な善と悪→自分に恥じない状態になること
勉強はよく生きることの土台となる
真理の論拠→これが真理だということを、情熱の熱さで測るな。
本を読んでも
読むべき書物
・前と後で世界が違って見えるような本
・この世の彼方に連れ去ってくれる本
・読んだことで心洗われたと気づかせてくれる本
・新しい知恵と勇気を与えてくれる本
・愛や美について新しい眼を与えてくれる本
施設や道具からは文化は生まれない→文化を生むのは心
古典を読む利益→今の時代から大きく遠ざかる。まったく見知らぬ外国の世界に行くこともできる。 そうして現実に戻ったとき、何が起こるか。現代の全体の姿が今までよりも鮮明に見えてくるのだ。こうしてわたしたちは、新しい視点を持ち、新しい仕方で現代にアプローチできるようになる。
真の教育者は解放する
繁栄のヒント→古代ギリシアがあれほど高度な文化を保ち、長い間にわたって繁栄したのは、外国の文化と教養をすべて吸収したあげく、さらに発展させたからだ。その土台は、豊かな学習だった。模倣のための学習ではなく、自分たちの栄養とするための学習だった。
物事の完成まで待つ忍耐を持つ
理想への道筋を見つける
学ぶ意志のある人は退屈を感じない→毎日が発見と探索に満ちているのだから、とても退屈することなんてできない
力を入れすぎない。
プロフェッショナルになりたいなら→性急さ、短気さ、復讐などを含めた報復欲、情欲といったものを克服しておかなければならない。
後始末を忘れない
求めるものはここにある→足下を掘れ、そこに泉あり
最短の道は現実が教えてくれる→最も つごうよく吹いてきた風が、 船の帆を膨らませて導かれた航路が最短の道だ
離れて初めて把握できる→離れて遠くから見ると何が問題かよく見えてくる。複雑なものを単純化して、そこから太い枠になるものを取り出す。(離見の見)
自分の哲学を持つな→「哲学を持つ」と一般的に言う場合、ある固まった態度や見解を持つことを意味している。しかしそれは、自分を画一化するようなものだ。 そんな哲学を持つよりも、そのつどの人生が語りかけてくるささやかな声に耳を傾けるほうがましだ。
きみの精神はどのレベルか
1.勇気
2.正義
3.節制
4.智慧
賢さを見せつける必要はない→遅かれ早かれ有形無形の抵抗や反発を味わうことになる。
自分に才能を与える→才能がないと思うならば、それを習得すればよい
徹底的に体験しよう→体験することで賢くなる
考えは言葉の質と量で決まる
遠くから振り返れ
冷静さには二種類ある
・精神活動が衰えた冷静さ
・自分の衝動や欲望に打ち克ってきた挙句に得られた冷静さ
賢さは顔と体に表れる
話し合いの効用→なぜならば、そういう話し合いによって、自分が何を考えているのか何を見落としているのかがはっきりわかってくるし、問題の重要な点がどこなのかも今までになく見えてくるからだ。そうして、一つの考えというものが形としてまとまってくる。
心をもっと大きくする→たくさんの言葉を知ることは、実は、たくさんの考えを持つことになる。たくさんの考えを持てば、より広く考えられることになるし、ずっと広い可能性を手にすることになる。これは生きるうえで利用できる武器の最大のものだ。
言葉を多く知ることは、この人生の道をとても歩きやすくする手立てになるのだ。
原因と結果の間にあるもの→どんな物事や現象であれ、原因と結果で簡単に分析できるほど単純ではない。まったく目に見えていない他の要素がたくさんある。
合理性で判断しない→不合理だからこそ、その事柄が必要とされている一条件となっている場合がある。
独創的になるためには→すでに古いとみなされたもの、誰でも知っているようなまったくありきたりのもの、多くの人が取るに足りないと思って安易に見過ごしてきたものを、まるでとても新しいものであるかのように見直す眼を持つ人が、独創的
低い視点から眺めてみる
現実と本質の両方を見る→物事の本質を見ようとする場合は、現実のみを見ていてはならない。現実の向こう側にある普遍的なもの、抽象的なものが何であるのか、つかまえることのできる視線を持たなければならない。
よく考えるために
・人付き合いをすること
・書物を読むこと
・情熱を持つこと
表現は素直に
10.美について
理想や夢を捨てない→いつのまにか理想や夢を捨ててしまったりすると、理想や夢を口にする他人や若者を嘲笑する心根を持つようになってしまう。心がそねみや嫉妬だけに染まり、濁ってしまう。向上する力や克己心もまた、一緒に捨て去られてしまう。
よく生きるために、自分を侮蔑しないためにも、理想や夢を決して捨ててはならない。
自分の中にある高い自己
若い人たちへ→きみの魂に住む気高い英雄を捨てるな
絶えず進んでいく→絶えず進め。より遠くに。より高みを目指せ
対比によって輝かせる
美しく見る眼を持つ→遠い視野も必要
矜持を持て→孔雀の矜持
自分の眼で見よう
木に習う
自然のやさしさ
献身は目に見えないこともある
偉大なる労働者
人を育てるには拒絶しないこと
老練の域に達した技
知的で美しい人を探すなら→その人の全体を見ないこと
感覚を愛しなさい
良いことへの道→すべての良い事柄は、遠回りの道を通って、目的へと近づいていく
自分しか証人のいない試練
目次
1.己について
初めの一歩は自分への尊敬から
自分の評判など気にするな
一日の終わりに反省しない
疲れたらたっぷり眠れ
自分を現す三つの形
誰にも一芸がある
自分の主人となれ
自分の「なぜ」を知れば道が見える
自分の行為は世界に響いている
自分を知ることから始めよう
自分は常に新しくなっていく
自分を遠くから見てみる
信頼が欲しければ行動で示せ
解釈のジレンマ
自分自身を見つけたい人に
いつも機嫌よく生きるコツ
注目されたいのに注目されない理由
好奇心に振り回されない
恐怖心は自分の中から生まれる
「~のために」行うことをやめる
努力を続ける
友人を求める前に自分自身を愛する
自分の家を建てる場所は
無限の豊かさは自分にある
2.喜について
喜び方がまだ足りない
満足が贅沢
朝起きたら考えること
誰もが喜べる喜びを
仕事はよいことだ
一緒に生きていくこと
楽しんで学ぶ
人を喜ばせると自分も喜べる
心にはいつも喜びを
この瞬間を楽しもう
精神が高まるほど繊細なものを喜べる
3.生について
始めるから始まる
人生を最高に旅せよ
生に強く向かうものを選べ
高まるために捨てる
少しの悔いもない生き方を
断言すると賛同してくれる
安易な人生を送りたいなら
脱皮して生きていく
職業がくれる一つの恵み
計画は実行しながら練り直せ
生活を重んじる
子供に清潔観念を与える
生活をデザインする
所有欲に征服されるな
目標にとらわれすぎて人生を失うな
いつかは死ぬのだから
人間であることの宿命
4.心について
軽やかな心を持つ
心に光があるから希望の光がわかる
風景が心に与えるもの
日々の歴史をつくる
視点を変えたり、逆手にとったりする
心の生活習慣を変える
平等の欲望
長所の陰に隠されているもの
勝利に偶然はない
おじけづいたら負ける
心は態度に現れている
事実が見えていない
反対する人の心理
永遠の敵
虚栄心の狡猾さ
魂が贅沢の水を好む
飽きるのは自分の成長が止まっているから
活発だからこそ退屈を感じる
疲れたと感じたら、考えない、思わない
快・不快は考え方から生まれる
なぜ自由な人はスマートか
精神の自由をつかむためには
5.友について
友人をつくる方法
友人と話そう
四つの徳を持て
親友関係が成り立つとき
信頼関係があれば、べたべたしなくていい
自分を成長させる交際を求める
土足で入る人とはつきあわない
必要な鈍さ
同類からのみ理解される
友情の才能が良い結婚を呼ぶ
6.世について
世間を超えて生きる
安定志向が人と組織を腐らせる
あらゆる人から好かれなくていい
自分の生きた意見を持つ
見かけにだまされない
責める人はみずからをあらわにする
つまらないことに苦しまない
多くの人の判断に惑わされない
人が認める理由
二種類の支配
批判という風を入れよ
組織をはみだす人
規則は多くを変える
料理と力
悪人には自己愛が足りない
攻撃する者の内的理由
つごうのいい解釈
狐よりもずるいのは
ニセ教師の教えること
危険なとき
悦楽をどこに探すのか
政治家に気をつけろ
贈り物はほどほどに
ニセの決断
借りたものは多く返す
だまされた人の悲しみ
勢力者と権力者の実態
7.人について
心理を考えて伝える
人のことをあれこれ考えすぎない
人間の自然性を侮蔑しない
人間の二タイプ
偉人は変人かもしれない
真に独創的な人物とは
カリスマ性の技術
体験だけでは足りない
勝つなら圧倒的に勝て
自分の弱さと欠点を知っておく
約束の本当の姿
勝手に行為の大小を決めつけない
人生を行くときの手すり
夢に責任を取る勇気を
切れ者でありながら鈍くさくあれ
自分の人柄を語るな
人の欲しがるもの
笑い方に人間性が表れる
早すぎる成功は危険だ
まともに生きていない人の心理
自己コントロールは自由にできる
小心者は危ない
人をはずかしめることは悪だ
持論に固執するほど反対される
お喋りな人は隠している
テクニック以前の問題
強くなるための悪や毒
エゴイストの判断には根拠がない
怠惰から生まれる信念
人の高さを見る眼を
多く持ちたがる人々
女の大胆さ
短気は人生を厄介なものにする
待たせるのは不道徳
意外な礼儀
善悪判断のエゴイズム
街へ出よう
所有の奴隷
危険に見えることには挑みやすい
8.愛について
そのままの相手を愛する
愛の病には
愛をも学んでいく
愛し方は変わっていく
愛は雨のように降る
愛の眼と求めて
新しく何か始めるコツ
愛が働く場所
愛の成長に体を合わせる
ずっと愛せるか
恋人が欲しいと思っているのなら
男たちから魅力的と思われたいなら
結婚するかどうか迷っているなら
より多くの愛を欲しがるうぬぼれ
夢の実現に責任を持て
女を捨てた女
愛は喜びの橋
女の愛の中に含まれる愛
愛と尊敬は同時にはもらえない
愛は赦す
真実の愛に満ちた行為は意識されない
最大のうぬぼれ
愛することを忘れると
愛する人は成長する
愛する人の眼が見るもの
9.知について
本能という知性が命を救う
本質を見分ける
視点を変える
人間的な善と悪
勉強はよく生きることの土台となる
真理の論拠
本を読んでも
読むべき書物
施設や道具からは文化は生まれない
古典を読む利益
真の教育者は解放する
繁栄のヒント
物事の完成まで待つ忍耐を持つ
理想への道筋を見つける
学ぶ意志のある人は退屈を感じない
力を入れすぎない。
プロフェッショナルになりたいなら
後始末を忘れない
求めるものはここにある
最短の道は現実が教えてくれる
離れて初めて把握できる
自分の哲学を持つな
きみの精神はどのレベルか
賢さを見せつける必要はない
自分に才能を与える
徹底的に体験しよう
考えは言葉の質と量で決まる
遠くから振り返れ
冷静さには二種類ある
賢さは顔と体に表れる
話し合いの効用
心をもっと大きくする
原因と結果の間にあるもの
合理性で判断しない
独創的になるためには
低い視点から眺めてみる
現実と本質の両方を見る
よく考えるために
表現は素直に
10.美について
理想や夢を捨てない
自分の中にある高い自己
若い人たちへ
絶えず進んでいく
対比によって輝かせる
美しく見る眼を持つ
矜持を持て
自分の眼で見よう
木に習う
自然のやさしさ
献身は目に見えないこともある
偉大なる労働者
人を育てるには拒絶しないこと
老練の域に達した技
知的で美しい人を探すなら
感覚を愛しなさい
良いことへの道
自分しか証人のいない試練