akon2.00βのよっぱらいの戯言

色しょく是食、食しょく是色 当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

名言の真実

 

本書には出てこないが、「鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす」には、加藤清正版「

鳴け聞こう わが領分の ほととぎす」もあるが、松浦静山の随筆「甲子夜話」からの引用であり、そもそも当人たちは詠んでいない。

 

「予の辞書に不可能の文字はない」も出てこないが、ナポレオンが副官のルマロワ将軍にあてた手紙"Ce n'est pas possible, m'écrivez-vous: cela n'est pas français.(「それは不可能です」と君は私に書いてよこした。しかし、そんなことばはフランス語にはない)"が、日本では、この「フランス語」が「予の辞書」に変化した形で定着した。

 

閑話休題。本書に移る。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」

このあとに、「と言へり。」と続き、伝聞であることを明記している。

つまり、福沢諭吉の考えではなく、アメリカの独立宣言の序文「すべての人間は、生まれながらにして平等である」を引用したもので、「しかしながら実際には賢い人と愚かな人、貧しい人と富んだ人、身分の高い人と低い人がいて、雲泥の差がついている」と続け、「だからこそ、その不平等な差を埋めるため、生まないために、勉強して自分を磨くことをお勧めする」と説いている。

 

至誠にして動かざる者は、いまだこれあらざるなり

孟子の一節で、「誠意を尽くして人に接したり仕事に取り組めば、その思いが天に届き大きな力となり、周囲の協力を得てどんな難局であろうと乗り越えることができるものだ」という強い信念を表す言葉。

 

和を以て貴しとなす

「みんな仲よく」という意味ではなく、対立派閥も排除せずに議論したうえでの合意形成を促す言葉。議論は白熱しがちなので「あくまで穏やかに話し合え」ということ。「論語」の「君子は和して同ぜず小人は同じて和せず」における「和」と同じ。「論語」には、「礼の和を用て尊しと為す」ともあり、これが出典だと考えられる。

 

風林火山

風林火山」という四文字の旗は存在しなかった。

孫子兵法書の第七篇である軍争篇「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」という一節からとられており、「難知如陰、動如雷震(知り難きこと陰の如く、動くこと雷震の如し)」という続きがある。

実働部隊には「百足」などの行動指針を書いた旗を持たせ、本陣には「南無諏方南宮法性上下大明神」のような戦いの神の加護を置いていた。

 

三本の矢

「三子教訓状」で「兄弟が結束して毛利家の維持に努めることの重要性」を説いてはいるが、「三本の矢」の話はなく、書面で送っているので、実際に矢を折るようなことはなかった。

さらに、「三子教訓状」は、元就が60歳の頃の書状で、死に際ではなく、元就より長男の隆元がさきに死んでおり、元就の子は三人ではなく、11人いた。

 

武士道と云うは死ぬことと見つけたり

「生きる方がすきなり。多分好きな方に理が付くべし。」と続き、死ぬことを推奨しているわけではなく、生きることを勧め、ただ生きていると楽な方に流されるから「死んだつもりで気を引き締めろ」が本来の趣旨。

 

平家にあらずんば人にあらず

清盛ではなく、義理の弟時忠の言葉。


板垣死すとも自由は死せず

・自由ハ永世不滅ナルベキ

・アッと思うばかりで声も出なかった。

→襲撃されたときは命は助かっている

  板垣退助

 

はたらけどはたらけど猶 わが生活 楽にならざりぢつと手を見る

→清貧ではなく、家にはお金を入れずに女遊びで使い果たしていた。

 

ふるさとは遠くにありて思ふもの そして悲しくうたふもの

「うたふものよしやうらぶれて異土の乞食となるとても帰るところにあるまじや」と続き、「故郷はけっして帰るところではない」としている。

 

天災は忘れたころにやってくる

寺田寅彦はいっていない


生れて、すみません。

→寺内寿太郎の詩「遺書」の盗用


貧乏人は麦を食え

マスコミが改変したもので、もともとは「所得の少ない方は麦、所得の多い方はコメを食うというような経済原則に沿ったほうへ持っていきたい」と国会で答弁したもの。

 

おもしろきこともなき世を おもしろく

辞世ではなく、死の数年前に詠まれたもの

 

人の一生は重荷を負て遠き道をゆくが如し

明治時代に創作されて、東照宮に納められたもの

 

 「せいぜい頑張ってください」

→せいぜい→精精→精一杯

 

パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃない

ルソーの自伝「告白」からの引用で、マリー・アントワネットは当時、9歳なので、彼女の言葉ではない。むしろ、飢饉の際に宮廷費を削って寄付をしていた。
グルメだったので、カロリーの違うものを同一視することはない。

ルソーの時代のお菓子はブリオッシュというパン菓子で、普通のパンと比べて安価。


天才とは、1%のひらめきと99%の努力である

→ひらめきがなければ、努力しても無駄

エジソンの発明品の原理は別の人が発明したものなので、発明王というよりも改良(実用化)王というべき。

 

歳月、人を待たず

→人生は短いので遊べ

 

そこに山があるからだ

何度もエベレストに挑戦するマロリーに記者が質問。

記者:Why did you want to climb Mount Everest?」
マロリー:Because it’s there.」

つまり、一般的な山でなく、エベレストという特別な山を指している。

 

悪法もまた法である

ソクラテスが発言した記録はない

→「法は過酷であるが、それも法である」ということわざがもと

 

朕は国家なり

「私は死にゆくが、私の死のあとにも国は残り続けよう」とは言ったが、「朕は国家なり」とは言っていない。

 

健全な精神は、健全な肉体に宿る

→健全な肉体には健全な精神はなかなか宿らない

 

あの桜は、僕がこの斧で切りました

「桜の木のエピソード話」は、メーソン・ロック・ウィームズ著「ジョージ・ワシントンの生涯と記憶すべき行い」の第5版に初めて登場した。つまり、初版から第4版まで、桜の木のエピソードは存在していなかった。

 

ペンは剣よりも強し

→リットンの戯曲「リシュリュー」のセリフで、この前に「真に偉大なる人物の統治の前では」とある。

→「言論は暴力に勝る」ではなく「権力で暴力を抑える」

→軍隊より、軍隊に命令できる政治家の方が強い

 

私はカモメ

ヴォストーク6号のコードネームがロシア語で「カモメ」を意味する「チャイカ」で、単に「こちらチャイカ(カモメ)号」といったにすぎない。

 

翼よ、あれがパリの灯だ! チャールズ・リンドバーグ

実際には、自分がパリに到着したことに気づいていなかったらしく、着陸してから、空港の人に「ここはパリですか」と訊いて、はじめてパリだとわかった。



人民の人民による人民のための政治

ジョン・ウィクリフが聖書を英訳した際に、「この聖書は人民の人民による人民のための統治に供するためにある」と書き込んだ。

 

 

民主主義は最悪の政治といえる

「これまで試みられてきた、民主主義以外のすべての政治体制を除けば」と続いており、逆説的に民主主義の妥当性を訴えている。

 

地球は青かった

「空は非常に暗く、地球は青みがかっていた」という言葉で、客観的な観察報告であった。

 

狂気とはすなわち、同じことをくり返し行ない、違う結果を期待すること

初出はリタ・マエ・ブラウンの小説"Sudden Death"
他にも「アインシュタインが言ってもいないのに広まってるアインシュタインの名言9つ | ギズモード・ジャパン」がまとめられている。

 

それでも地球は動く

→弟子たちの創作

 

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

超訳であり、意味は「自分の経験より他人の経験からの方が学ぶべきことが多い」

 

老兵は死なず、ただ消え去るのみ

→元ネタはJ.フォレイの歌詞。

 

知は力なり

→科学的な知見に基づいて、現実社会を改革しなさい

→知とは、知恵でなく、知見

 

井の中の蛙大海を知らず

→原文は「荘子」で、「されど天の高さを知る」と続き、「狭い世界で一つのことを突き詰めたからこそ、その世界の深いところまで知ることができた」という意味になる。

 

百聞は一見にしかず

後世に以下のように追加され、結果を出すことが大切で、個人より万民の幸せが大切だとなってきている。

百聞は一見にしかず

百見は一考にしかず

百考は一行にしかず

百行は一効にしかず

百効は一幸にしかず

百幸は一皇にしかず

 

初心忘るべからず

→是非の初心忘るべからず。時々の初心忘るべからず。老後の初心忘るべからず

→芸の未熟さを言い表した世阿弥の言葉。

 

月とすっぽん

→「月と朱盆」の間違い

 

柔よく剛を制す

原典は「三略」で、「弱よく強を制す」と続き、「柔とは徳なり、剛とは賊なり。弱なる者は人の助くるところにして、強なる者は人の攻むるところなり」と柔剛弱強の四つを兼ね備えることを勧めている。

 

果報は寝て待て

「幸運が巡ってくるのを待つ」のではなく、「やれるだけのことをして結果を待つ心境」

→果報とは、「前世での行いの結果として現世で受ける報い」という仏教用語

 

塞翁が馬

→物事は予想できないどころか、人間の考えとは関係なく常に移り変わる


早起きは三文の得

→江戸時代、奈良では家の前で鹿が死んでいるとその罰金として三文の支払いを求められたことから、住民は毎朝早起きし、家の前を掃除して罰則を逃れた

 

万事休す

白居易漢詩「老熱」の一節「一飽百情、一酣萬事休」

→「ひとたび酒に酔えば、心が満ち足り、全ての物事(万事)が休止したように感じられる。人は誰でも年老いてゆくが、自分は老いてゆくことに何の憂いもない」


傍若無人

史記の刺客列伝にある荊軻という刺客は、親友の高漸離と酒を飲んでは、まるで周囲に人がいないかのように(傍らに人無きが若し→傍若無人)、歌ったり、ともに泣いたりした。

→単に周囲のことを気にしないで没頭した状態

 

狭き門

→天国へ通じる救いの道に至るのは簡単ではない

新約聖書のマタイによる福音書7章13・14節「狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きくその路は広いので、ここから入る者が多い。いのちに至る門は狭く、その路は細く、これを見つける者は少ない」

 

酒は百薬の長

新王朝の皇帝・王莽が発した、政府の専売事業に関する詔の中の一節で、酒は「素晴らしくて重要だから、これらは政府の専売事業とする」という内容

 

天高く馬肥ゆる秋

「秋になると匈奴の馬が大きく強く育ち、その馬で攻め込んでくるから警戒せよ」


目には目を、歯には歯を

「やられて悔しい人は、同じ程度の復讐をする程度でとどめなさい」という、抑止の意図でつくられた。


一石二鳥

"kill two birds with one stone."の和訳

 

一網打尽

本来は、「一度にたくさんの魚を捕らえる」

 

豚に真珠

「マタイによる福音書」の七章六節「山上の垂訓」に由来する。

「神聖なものを犬に与えてはならない。また、真珠を豚に投げてはならない。おそらく彼らはそれを足で踏みつけて、向き直ってあなたがたに噛みついてくるであろう。」

 

転がる石に苔は生えない(アメリカ、イギリスのことわざ)

→居場所の定まらない人は成功しない


バラは何と呼んでもかぐわしい(イギリスのことわざ)

→大事のは本質

→ロミオがジュリエットをバラにたとえたのでなく、ジュリエットが発したセリフ

 

ロシア人もひと皮むけばタタール人 (英語圏のことわざ)

タタール人→油断できない相手


汚れた下着を人前で洗うな (英語圏のことわざ)

→内輪の恥を外部にさらすな

 

二の足を踏む者は負ける (イギリスのことわざ)

→尻込みしているとチャンスを逃してしまう

→もともとはプロポーズにしり込みする女性に向けた言葉

 

猪八戒が人参果を食べる(中国のことわざ)

猫に小判

→人参果→ペピーノ

 

阿呆は1分ごとに生まれる(アメリカの言い回し)

→阿呆=アメリカ人

 

アダムの酒は最高の酒(英語圏のことわざ)

→水は最高だ。

→アダムが地上に登場したとき、飲み物は水しかなかった(旧約聖書)

→つまり、アダムの酒=水

 

一杯目は棒杭、2杯目は鷹、3杯目以降は小鳥 (ロシアのことわざ )

→習うより慣れろ

 

客と魚は3日目には臭ってくる(ヨーロッパのことわざ)

→新鮮な魚も三日で臭くなるように、居座る客は鼻につく

→客と白鷺は立ったが見事

 

ソーセージをあぶってくれ、渇きをいやしてやるから(ドイツのことわざ)

→私に食べ物をくれるなら、あなたの喉の渇きを癒すために水をもって来ましょう

→ソーセージ(Wurst)、渇き(Durst)と韻を踏んでいる。

 

トラから逃れてワニに遭う(タイのことわざ)

→一難去ってまた一難

→前門の虎、後門の狼

 

目次

名言の真相
はじめに 名言の裏側を味わおう
パート1 日本の偉人のざんねんすぎる名言
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず 福沢諭吉

至誠にして動かざる者は、いまだこれあらざるなり 吉田松陰

和を以て貴しとなす 厩戸皇子
風林火山 武田信玄
三本の矢 毛利元就
武士道と云うは死ぬことと見つけたり 山本常朝
平家にあらずんば人にあらず 平清盛
板垣死すとも自由は死せず  板垣退助
はたらけどはたらけど猶 わが生活 楽にならざりぢつと手を見る  石川啄木
ふるさとは遠くにありて思ふもの そして悲しくうたふもの 室生犀星

天災は忘れたころにやってくる 寺田寅彦
生れて、すみません。 太宰治
貧乏人は麦を食え 池田勇人
おもしろきこともなき世を おもしろく 高杉晋作
人の一生は重荷を負て遠き道をゆくが如し 徳川家康

 

<あの失言の真相〉 「せいぜい頑張ってください」

パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃない マリー・アントワネット
天才とは、1%のひらめきと99%の努力である トーマス・エジソン:
歳月、人を待たず 陶淵明
そこに山があるからだ ジョージ・マロリー
悪法もまた法である ソクラテス
朕は国家なり ルイ14世
健全な精神は、健全な肉体に宿る ユウェナリス
あの桜は、僕がこの斧で切りました ジョージ・ワシントン

ペンは剣よりも強し エドワード・ブルワー・リットン
私はカモメ ワレンチナ・テレシコワ
翼よ、あれがパリの灯だ! チャールズ・リンドバーグ
人民の人民による人民のための政治 エイブラハム・リンカン

民主主義は最悪の政治といえる ウィンストン・チャーチル
地球は青かった ユーリイ・ガガーリン
狂気とはすなわち、同じことをくり返し行ない、違う結果を期待すること アルベルト・アインシュタイン
それでも地球は動く ガリレオ・ガリレイ
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ オットー・フォン・ビスマルク
老兵は死なず、ただ消え去るのみ ダグラス・マッカーサー
知は力なり フランシス・ベーコン

<あの失言の真相〉 「喜んで虐殺する」

真相を知ると仰天することわざ [日本編]
井の中の蛙大海を知らず
百聞は一見にしかず
初心忘るべからず
月とすっぽん
柔よく剛を制す
果報は寝て待て
塞翁が馬
早起きは三文の得
万事休す
傍若無人
狭き門
酒は百薬の長
天高く馬肥ゆる秋
目には目を、歯には歯を
一石二鳥
一網打尽
豚に真珠
〈あの失言の真相〉 「いつまで生きているつもりだ」
誤解されそうなことわざ [世界編]
転がる石に苔は生えない(アメリカ、イギリスのことわざ)
バラは何と呼んでもかぐわしい(イギリスのことわざ)

ロシア人もひと皮むけばタタール人 (英語圏のことわざ)
汚れた下着を人前で洗うな (英語圏のことわざ)

二の足を踏む者は負ける (イギリスのことわざ)

お客さまは神さま (イギリスなどのことわざ)

猪八戒が人参果を食べる(中国のことわざ)

愛はすべてを征服する(英語圏のことわざ)
阿呆は1分ごとに生まれる(アメリカの言い回し)

アダムの酒は最高の酒(英語圏のことわざ)
一杯目は棒杭、2杯目は鷹、3杯目以降は小鳥 (ロシアのことわざ )
客と魚は3日目には臭ってくる(ヨーロッパのことわざ)
ソーセージをあぶってくれ、渇きをいやしてやるから(ドイツのことわざ)
トラから逃れてワニに遭う(タイのことわざ)

参考文献