多様性のある集団の結論は、
集団のなかでそれぞれ認知、協調、調整などが行われるから、
一人の専門家の意見より往々にして優れている
『「みんなの意見」は案外正しい』の新装再刊
二つの集合知
・集団的知性:Collective Intelligence
コミュニティ内で情報、知見、成果を共有し、それらを互いに修正・評価し合うことによって得られる理解の一致である。
・群衆の知恵:Wisdom of Crowds
多くの人々が互いの知識に影響されることなく個別に自らのデータを生み出し、その個別データを匿名で集計することで得られる知恵
集団が正しい意思決定をするために必要な条件
意見の多様性
各人がその質、量を問わず、独自の私的情報を持っている。
・独立性
各人が他者の考えに左右されない。
・分散性
身近または専門的な情報に特化し、それらを相互に利用できる。
・集約性
個々人の判断を集計して集団として一つの判断に集約するメカニズムが存在する。
→これは合意形成を意味しはしない。集団的知性に合意形成は必要ない。
→シェリングポイント(暗黙の調整)→コミュニケーション手段がない場合に、人々が採るであろう自然で特別で適切と思われる解決策
情報不足の状態で次、次へと判断が積み重なるケースにおいて、自分の意見に自信が持てなくなり集団は他人の意見を真似ることが合理的と考えるようになる。これも集団が誤った判断を下しやすい状態の一つだ、ただもう一方で新しい技術の普及する過程はこのような急激な集団の状態変化が起こってもいる。
他人の意見を模倣する/ただ乗りする人間が増えることは、集団全体が一つの意見に従属することを意味する。こうした状態では新しい意見が生まれにくく、多様性・独立性・分散性は失われる、もしくは放棄される。
