ヒトの目がもつ力(色覚、両眼視、動体視力、物体認識)
・色覚→感情を読むテレパシー
パルスオキシメーター(肌の内側を流れる血液に含まれる酸素の濃度と、時間経過に伴う血液の量の変化)と同様に色覚で血液の酸素飽和度/量を感知できる。
たとえば、ヒトは3色型色覚で、3種類の組み合わせによって短、中くらい、長い波長を大雑把な分布で把握し、膨大な数の色を見分けることができる。その色にはなにか客観的な根拠があるわけではなく、人間と同じ数と種類の錐状体を持たない動物は(哺乳類の多くは2色型色覚)、人間とは異なる色で世界をみているのである。『人間が知覚する世界の眺めは、私たちが普通思っているよりもずっと客観的でない。』
色覚を持たない生物も多くいる中で、
なぜ人間は(哺乳類の多くがそうである)2色型ではなく3色型なのか
肌の色についての三つの錯覚
-37度は熱くもなく冷たくもないが38度は熱いと感じる→有無の違い
-37度と38度はまったく違うと感じる→度合いの違い
-38度と40度は、37度と38度より温度差があるが近い温度に感じる
体温が36℃から38℃に上がったらすぐに熱いと感じるように、「標準」からの「変化」を敏感に感じ取る。同様に、肌色は、標準として色がついていないように知覚される。その代わりに、すぐにその変化に気がつく。それこそがまさに、色覚を持った個体が生き延びてきた理由。
・ ヒトの色覚はまさに顔色を読むように進化した
・目の前に葉っぱのような邪魔ものがあって、その向こうにあるものを透かして見るとき、左右の目はじつは違う像を見るが、それを合成して、見ているものがなにかを判断できるようにする、つまり透視のため
・第三はいわゆる錯視である。心理学は錯視の多様な例を集積してきた。でもそれはじつは錯視ではない。三次元空間で動いているという状況だとすると、ものは錯視のように見えなければならない。知覚には時間がかかるから、もし「正しく」現在を認知しようとしたら、われわれは過去しか認知できない。実際には脳は予測された未来を知覚す
る。
①肌の血液の量→少なければ黄色、多いと青みがかる
②その血液の酸素飽和度→高いと赤み、低いと緑

目をみはる目の本 ブルベイエベ診断と目の進化『ヒトの目 驚異の進化』 | 本がすき。
社会的シグナル説
霊長類の色覚が発達したのは木の実を探したり、葉を採取するために発達したのではなく、
同類の皮膚が反射する光の波長分布の変化を識別するため
お互いの肌の変化を読み取ることでお互いの気持ちを読みあっている。
色覚という感情を読むテレパシー
女性の色覚異常が少なく、錐状体を四種類持っている人がいるのは、
乳幼児の様子を見るため
・両眼視→透視する力
透視能力仮説
目が前に二つついているのは「立体視」のためではなく、
障害物に遮られながらもその障害物を透視してその向こうの近く対象を見ることができる
「片方がさえぎられてももう片方が補正できる」
たとえば、自分の鼻で右目と左目の視界が部分的にさえぎられる、だが、両者でさえぎられる部分は違うから、二つの画像を統合することですべてを知覚できるし、鼻も同時にみえているので、臭いを嗅いだりする時に便利である。これがもっとわかりやすいのは、草むらの中で標的をみているような場面だろう。左目と右目それぞれで草にさえぎられた標的の部分は異なる。が、前についた両目でみることで、それぞれの欠けている部分を補い合って「より最適な形で」向こう側が見えるのだ。
そうした草むらの中で向こうを透かし見る目が効力を発揮するのは、葉が茂っているような場所で暮らし、葉っぱの間隔よりも大きい目をしたある程度サイズのある動物だ。ろくに木が生えてないようなところで暮らす動物にはそうした能力は必要ないから、左右につく傾向があるはずである。実際、これは葉を好む動物、好まない動物の目がどこについているのかという分類・相関をみると、正しいように見える。
・動体視力→未来を予見する力
脳が目から受け取るまでの時間が0.1秒もかかることから、脳は実は常に未来を予測し続け補正している
閃光遅延効果
移動する物体の位置に瞬間的に現れる閃光が、空間的にズレているように知覚される錯視
表象的慣性→動いている物体を目で追うときに、脳が将来の位置を予測する機能
運動捕捉→表象的慣性が運動の予測に役立つ
オーバーシュート錯視
タイポグラフィ(文字のデザイン)において、文字がはみ出すことを指します。これは、人間の視覚の不正確さを補って、文字の大きさが揃っているように見せるためのテクニック
錯覚
三角形二等分錯視
垂直水平錯視
マッハバンド
ヘリング錯視
ハーマングリッド
同時コントラスト錯視
ムンカー・ホワイト錯視
ウォーターカラーイリュージョン
ジャストロー錯視
コーンスウィート錯視
ミュラーリヤー錯視
デザイナーなら知っておきたい11の錯視と調整方法 デザイン会社 ビートラックス: ブログ
錯視の大統一理論
・物体認識→霊読する力
表記法が発明されたことで、死者は生者に語り掛けられるようになった。
文字シンボルの普遍分布仮説
つまり、人間はみな同じ文字を読み書きしている
目は文字を読むように進化したのではなく、表記の方が人間の目にあうように進化した。
文字は自然のなかの形を示している。
ヒトは文字を見るとき、自然を見ている。
世界のすべての文字は三ストローク(てん、はね、はらい)以内で書くことができる
