「労働」と「生存」を. 切り離す制度であり、「労働」と「所得」を切り離すわけではない。
国の借金は700兆円。政府の資産も700兆円。
現在、年60兆円のペースで日銀は国債を買入れていて、一方プライマリーバランスは20兆円の赤字なので、差し引き40兆円の借金が減っているので、18年で返済できる。
ヘリコプター・マネー
政府と中央銀行が国民に返済を求めずに直接現金を給付する、経済活性化を目的とした政策
政府の財源
・税金
・国債
・貨幣発行益
政府発行の硬貨（補助貨幣）の場合:政府は硬貨を製造する際、造幣局に製造費用を支払うが、硬貨の額面は製造費用よりも高く設定されている。この額面と製造費用の差が、政府の貨幣発行益（シニョリッジ）となる。
日本銀行発行の紙幣（銀行券）の場合:日本銀行が銀行券を発行する際、その引き換えに国債などの金融資産を購入する。銀行券は無利子の負債だが、この金融資産から発生する利息収入が日本銀行の貨幣発行益（シニョリッジ）となる。
インターナショナリズム(国際主義) v.s. ナショナリズム
経済的平等(リベラル) v.s. 経済的自由(リバタリアニズム)
リベラル・リバタリアニズム→フレキシキュリテイ
経済的平等(リベラル) v.s. 経済的不平等
経済的統制 v.s. 経済的自由(リバタリアニズム)
フレキシキュリテイ
労働市場における柔軟性（Flexibility）と労働者の保障（Security）を組み合わせた雇用政策のことで、解雇規制を緩和する代わりに手厚い失業給付や職業訓練を提供し、労働者が安心して次の仕事を見つけられるように支援するもの。
3つの柱（デンマーク・モデル）黄金の三角形」
・労働市場の柔軟性：企業は、生産活動の変動に合わせて労働者を増減させやすくなり、柔軟な雇用調整が可能になる。
・手厚い社会保障：失業給付の期間が長く、給付額も手厚く設定される。
・積極的な労働市場政策：失業者が職業訓練プログラムに参加することが義務付けられており、失業期間中の学び直しや再就職支援が手厚く行われる。
儒教的エートス→コミュニタリアニズム(共同体主義)のために、日本はリバタリアニズムを受け入れられなかった。
人間は奴隷の支配によってのみ自由を得る
目次
はじめに
第1章 ベーシックインカム入門
1・1 ベーシックインカムとは何か？
1・2 ベーシックインカムVS.生活保護
1・3 起源と歴史
1・4 現代のムーブメント
第2章 財源論と制度設計
2・1 なぜ生活保護よりもベーシックインカムの方が安上がりなのか？
2・2 負の所得税・生活保護との制度上の違い
2・3 所得税以外の財源
2・4 日本の財政危機は本当か？
2・5 貨幣発行益を財源としたベーシックインカム
第3章 貨幣制度改革とベーシックインカム
3・1 貨幣発行益をベーシックインカムとして国民に配当せよ
3・2 貨幣制度の変遷
3・3 銀行中心の貨幣制度の問題点
3・4 国民中心の貨幣制度へ
第4章 AI時代になぜベーシックインカムが必要なのか？
4・1 AIは雇用を奪うか? 格差を拡大させるか？
4・2 日本の雇用の未来
4・3 人間並みの人工知能が出現したら仕事はなくなるか？
4・4 脱労働社会にベーシックインカムは不可欠となる
4・5 資本主義の未来
第5章 政治経済思想とベーシックインカム
5・1 右翼と左翼は対立しない
5・2 なぜ右派も左派もベーシックインカムを支持するのか？
5・3 儒教的エートスがベーシックインカム導入の障壁となる
5・4 なぜ怠け者も救済されるべきなのか？
5・5 労働は美徳か？
5・6 人が人であるために
おわりに
注釈
引用文献
