1.視覚と色覚
モンハナシャコ
動物界最強のパンチ
八種類(正確には七種類)の光受容体をもつ
四色型色覚者
→単波長の黄色と赤+緑の黄色を区別できる
2.暗所視(光子感知)
ヒナデメニギス
深海魚が光を放つ(生物発光)理由
・エサをおびき寄せる(誘引)
チョウチンアンコウのように、体の一部(釣り竿の先)を光らせて、好奇心旺盛な小魚やエビを誘い込み、捕食します。
・隠れる・身を守る(防御)
-カウンターイルミネーション:腹部を光らせることで、上からのわずかな光に紛れ、下から見た時の影を消して敵に見つかりにくくします。
-敵を驚かせる:強烈な光を放って敵を一瞬驚かせ、逃げる時間を作ります。
-身代わり放出:光る粘液などを吐き出し、敵の注意をそこにそらして逃げます。
・異性を引きつける(コミュニケーション)
暗闇の中で、同じ種類の異性を探し出し、繁殖のパートナーを見つけるための信号として利用します。
・周囲を照らす(視界)
ほとんどの深海魚は青や緑の光を出しますが、ホシエソの一部は「赤色光」を発します。これは自分にしか見えない「暗視スコープ」の役割を果たし、敵に気づかれずに獲物を探すために使われます
人間の暗所視
明るい所から暗い所に入ると、瞳孔が広がり(虹彩の働き)、約30分かけて桿体細胞内のロドプシンが増加し、視力が最大限に高まる。
3.聴覚(超音波)
カラフトフクロウの羽ばたきが静かな理由
風切羽の縁にある「ギザギザ(セレーション)」が乱流を分散し、羽表面の「ふわふわした毛(微細な毛羽)」が摩擦音を吸収、さらに「柔らかい羽」が振動を低減することで、ほぼ無音の飛行を実現している。
左右非対称の耳の構造(片方が上、片方が下を向く)による、立体的な集音能力です。左右の音の届く「時間差」と「強弱」を脳内で計算し、獲物の位置を3次元的に特定
人間には聞こえないような0 dB以下の小さな音も聞き取ることができる
視覚がない動物はいるが、聴覚がない動物がいない理由。
→地球上では、真空でない限り、どこでも音は存在する。
人間も耳で空間認識している。
ジョン・ハルの顔面視覚→聴力
顔の表面、特に額や頬で空気の振動や温度変化を感じ取り、壁の存在、部屋の広さ、木の接近などを認識
耳の視力
音を通じて周囲の環境を視覚的に把握する能力(エコーロケーションのような感覚
4.触覚
ホシバナモグラ
人間も触覚で画像生成できる
5.痛覚・熱検知
ナミチスイコウモリ
熱知覚
6.味覚(pH感知)
大型ナマズ「ピライーバ」の味蕾の数は人間の25倍。
幻味
→実際には口の中に何もない、または特定の飲食物を食べていないにもかかわらず、味を感じる「味覚の幻覚」
7.嗅覚
ブラッドハウンド
犬はどのように匂いを嗅いでいるのか
→左右の鼻孔が独立して機能し、異なる空間の空気をサンプリングしているため、左右の鼻で匂いの強度を比較し、匂いの発生源(方向)を特定する
人間の嗅覚は少なくとも一兆種類のにおいを区別できる。
8.フェロモン検知
オオクジャクヤママユ
強力なフェロモンでオスを引き寄せる。
フェロモンは、「化学的コミュニケーション」である。
人間にもホルモン・匂い・ボディランゲージが絡み合う社会的な匂いの世界がある。
9.平衡感覚
チーター
人間の平衡感覚が身体のバランスを維持する。
10.時間感覚
ゴミグモ
巣の振動などを通して世界を把握する
人間の体内時計
11.方向感覚
地磁気・星・太陽・匂い・地形などをコンパスとしている。
人間にも磁気感覚がある。
12.身体感覚
タコの能力
分散された知能: 神経細胞の約3分の2が8本の腕にあり、脳(中枢)のまとめ役によって各腕が独自に判断・行動できる。
身体感覚・味覚: 吸盤には吸着機能だけでなく、味や匂いを感じる感覚受容器が多数存在する。これにより「触る」と「味わう」を同時に行い、対象物を分析できる。
カモフラージュ能力: 皮膚の色素胞を瞬時に変化させ、環境に溶け込む。
自己受容感覚(筋肉、関節、位置の感覚)が極端に低くなると、自分の身体が自分のものであるという感覚(身体所有感)が失われ、あたかも別の場所から自分を眺めているように感じられる。
目次
第1章 モンハナシャコと人間の色世界
第2章 ヒナデメニギスと人間の暗所視
第3章 カラフトフクロウと人間の聴覚
第4章 ホシバナモグラと人間の触覚
第5章 ナミチスイコウモリと人間の快感と痛み
第6章 ピライーバと人間の味覚
第7章 ブラッドハウンドと人間の嗅覚
第8章 オオクジャクヤママユと人間のフェロモン
第9章 チーターと人間の平衡感覚
第10章 ゴミグモと人間の時間感覚
第11章 オオソリハシシギと人間の方向感覚
第12章 マダコと人間の身体感覚
