akon2.00βのよっぱらいの戯言

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NEXUS情報の人類史

 

フェイクニュースというけれども、そもそも人類はいろいろな虚構によって秩序を保ってきたわけだ。

 

情報とは社会的なネクサス

ネクサス→人間同士を結合し、大規模な協力や社会組織(ネットワーク)を創り出す「情報」や「つながり(絆・結びつき)」


情報とは「現実の忠実な写し」とみなす素朴な見方では、「人と人・物事を結びつけ、新しい現実(秩序)を作る仕組み」。

聖書・占星術・陰謀論など、事実としては誤りを含んでも、集団をまとめ上げるネットワークとして強い力を持ちうる。

人間のネットワークを維持するのは、虚構の物語、とくに神や貨幣ゆ国民といった共同主観的なものについての物語が多い。

・虚構は好きなだけ単純化できるが真実は複雑

・真実はしばしば不快で不穏。

 

「物語テクノロジー」論

ホモ・サピエンスが他の動物と違って大規模協力ができたのは、「虚構」を共有する能力を得たから。

ブランドは、特別な種類の物語。

 

国家・貨幣・企業・宗教などは、客観的な物質ではなく、人々が共有するフィクション=共同主観的現実。

これらの物語ネットワークが、見知らぬ他人同士を結びつける「最初の情報インフラ」。

 

人間が開発した最初の情報テクノロジーは物語。

ただし、情報テクノロジーとしての物語には限界がる。

つまり、人間は脳が記憶できない共同主観的現実は創出できなかった。

この限界を文書を書くことで乗り越えることができた。

しかし、文書は検索という問題を生み出した。

これを官僚制、ビューロクラシーによって解決した。

ビューロクラシーは書き物机(ビューロー)による支配(クラシー)を意味する。

官僚制とは分割統治である。

 

不可謬(誤りが絶対にないこと)という幻想

不可謬のテクノロジーとして聖典がある。

 

魔女狩り

人々は自ら誤りに気づき、それを正すようになるとは限らない

 

独裁制の情報ネットワークは中央集権

民主制は強力な自己修正メカニズムを持った分散型の情報ネットワーク

 

マスメディアによるマスデモクラシー

 

民主主義(多様な物語の競合)と全体主義(単一イデオロギーの強制)

 

電話・放送・マスメディアによって、情報ネットワークが地球規模で密になったが、

この段階ではネットワークの連鎖はあくまで「人間がノード」であり、文書や放送は人と人をつなぐだけの媒体。

 

コンピューターという新メンバーの章群
コンピューターという自律的に情報を処理して意思決定を行う「ネットワークの新しいメンバー」の登場によって、以前は、人間が文書を読み、考え、別の文書を書くことでしか情報連鎖は進まなかったが、コンピューターは人間の介入なしに文書同士をつなぎ、新たな連鎖を作り出せる。

 

第一の新しい連鎖

SNSやレコメンドシステムのように、コンピューターが人間の行動や感情を操作しつつ、人間同士をつなぎ直すネットワーク

第二の連鎖

金融取引アルゴリズム同士や機械学習モデル同士が、ほとんど人間抜きでやりとりし始める「コンピューター間ネットワーク」

→人間が内部を理解できなくなるリ

AIは"Artificial"ではなく"Alien Intelligence(人間とは異質の知能)」"

 

目次

プロローグ
情報の素朴な見方
グーグルvs.ゲーテ
情報を武器化する
今後の道筋


第I部 人間のネットワーク

第1章 情報とは何か?
真実とは何か?
情報が果たす役割
人間の歴史における情報

第2章 物語――無限のつながり
共同主観的現実
物語の力
高貴な嘘
永続的なジレンマ

第3章 文書――紙というトラの一嚙み
貸付契約を殺す
文書検索と官僚制
官僚制と真実の探求
地下世界
生物学のドラマ
法律家どもを皆殺しにしよう
聖なる文書

第4章 誤り――不可謬という幻想
人間の介在を排除する
不可謬のテクノロジー
ヘブライ語聖書の編纂
制度の逆襲
分裂した聖書
エコーチェンバー
印刷と科学と魔女
魔女狩り産業
無知の発見
自己修正メカニズム
DSMと聖書
出版か死か
自己修正の限界

第5章 決定――民主主義と全体主義の概史
多数派による独裁制?
多数派vs.真実
ポピュリズムによる攻撃
社会の民主度を測る
石器時代の民主社会
カエサルを大統領に!
マスメディアがマスデモクラシーを可能にする
二〇世紀――大衆民主主義のみならず大衆全体主義も
全体主義の概史
スパルタと秦
全体主義の三つ組
完全なる統制
クラーク狩り
ソ連という一つの幸せな大家族
党と教会
情報はどのように流れるか
完璧な人はいない
テクノロジーの振り子

 

 

単行本

ネクサスジョウホウノジンルイシ02

NEXUS 情報の人類史 下
AI革命

ユヴァル・ノア・ハラリ 著

柴田 裕之 訳

受賞
読売 日経 東京 産経 / 全国学校図書館協議会選定図書
単行本 46 ● 328ページ
ISBN:978-4-309-22944-7 ● Cコード:0022
発売日:2025.03.05

定価2,200円(本体2,000円)

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この本の内容
目次・収録作品
第II部 非有機的ネットワーク

第6章 新しいメンバー ――コンピューターは印刷機とどう違うのか
連鎖の環
人間文明のオペレーティングシステムをハッキングする
これから何が起こるのか?
誰が責任を取るのか?
右も左も
技術決定論は無用

第7章 執拗さ――常時オンのネットワーク
眠らない諜報員
皮下監視
プライバシーの終わり
監視は国家がするものとはかぎらない
社会信用システム
常時オン

第8章 可謬――コンピューターネットワークは間違うことが多い
「いいね!」の独裁
企業は人のせいにする
アラインメント問題
ペーパークリップ・ナポレオン
コルシカ・コネクション
カント主義者のナチ党員
苦痛の計算方法
コンピューターの神話
新しい魔女狩り
コンピューターの偏見
新しい神々?


第III部 コンピューター政治

第9章 民主社会――私たちは依然として話し合いを行なえるのか?
民主主義の基本原則
民主主義のペース
保守派の自滅
人知を超えたもの
説明を受ける権利
急落の物語
デジタルアナーキー
人間の偽造を禁止する
民主制の未来

第10章 全体主義――あらゆる権力はアルゴリズムへ?
ボットを投獄することはできない
アルゴリズムによる権力奪取
独裁者のジレンマ

第11章 シリコンのカーテン――グローバルな帝国か、それともグローバルな分断か?
デジタル帝国の台頭
データ植民地主義
ウェブからコクーンへ
グローバルな心身の分断
コード戦争から「熱戦」へ
グローバルな絆
人間の選択


エピローグ
最も賢い者の絶滅