Port Ellenを垂直で飲んだりいい時代を過ごさせていただきました。湯島に住んでいるのかと勘違いされるくらい湯島で飲んだくれていた。
本牧亭の飲み友である圓歌さんをタクシーに押し込んだら(なんか僕がいると弟子たちはあとはよろしくと消えていく)、EST!に向かい湯島の沼に沈んでいく。
本牧亭で飲んでいないときはボルドーセラーで飲んだくれて、結局、湯島に戻って沼に沈む日々だった。
EST!の春夏秋冬
春、「黄金柑があるよ」といわれたら、「名前のないカクテル(という名前だったことをこの書籍で知る)」がでてくる。
ゴールデンウィークが過ぎたあたりから、カウンターにミントがおかれたら、モヒートの季節です。ミントジュレップもありです。
夏、「パイナップルジュースあるよ」といわれたら、ラムベースのラハイナかテキーラベースのマタドール。
秋、10月の下旬あたり、寒くなってきたら、「ざくろジュースあるよ」と声をかけれると、「ざくっろーず、お願い」というとジャックローズが出てきます。
冬、酉の市が終わり、タペストリーが白髭に代わったら、アイリッシュコーヒーで一年を締める。「普段、コーヒーには砂糖はいれてなかったよね」という渡辺さんの声掛けで、甘さが決まる。
こうして、湯島の季節は巡る。
僕は塩づきなので、グラスのふちに塩をまとわせる(これが芸術)スノースタイルのソルティドッグ(当時のジンは苦手だったので、ウォッカベースに変えてもらっていた)
この塩はアルペンザルツことは知らなかった。
マシンガンの薬莢のベルトのように壁にかかっているウンダーベルクを使う「フライハイト」もバー山崎さんのところで弟子たちが修行してくるので飲める。僕が山崎達郎さんにもらった切り絵を預けてあるのもその流れ。
僕専用?に、カイピリーニャをつくるためにライムと砂糖をつぶす木製のマセラドールもある。
おにいちゃんとは数回しか会っていない。そして、おねーちゃんがでてこないのは残念。おねーちゃんがいたころはシャンパンカクテルがあり楽しかった。ちなみにワインはない。彼女が独立するまで、つまり、渡辺さんの前では彼女のシェイクはみせてもらえなかった。
カクテルのレシピはいろいろなこだわりが書かれていて、当時あれば、これを御酒Vin帖、もとい御朱印帳として持ち歩いていたなぁ。
「グラスのこと」
木村硝子の特注と書いているが、僕が飲んだくれていたときは、もともと使っていたグラスが残っており、生産中止になったら、さがさなきゃという頃でした。いまでは、木村硝子にお世話になりっぱなし。
「薄ければいいんではなく、飲みやすい厚みがあるんですよ」
「グラスに余白を持たせ、香りを楽しむ」だから、ロンググラス。
「グラスの適度な重さが、飲みごたえにつながり、間と余韻を感じることができる」
ショートグラスのカクテルは氷が解ける前にさっと飲め
「フレッシュフルーツジュースのこと」
僕はカクテルのジュースは目の前で作ってくれるものだと思っていたので、はじめての店では、「フレッシュは何がありますか」と聞き、通じなかったら、サヨナラ。で「普段はどちらで飲まれているんですか」と聞かれ、「湯島」と答えると「いっしょにしないでください」とか「期待しないでください」といわれる。
「氷のこと。」
ちゃんと氷屋さんから買っているというのは文中に書いてある通りだけど、丸くしない。ナイフで削るパフォーマンスもしない。
「炭酸水のこと」という節がなく、文中で強調していないけど、ウイルキンソン タンサンの「瓶」を使う。
