東洲斎冩樂は「とうじゅうさいしゃらく」と読まれていた。
洲は「しゅう」とは読まず、「じゅう」と読む。「州」と混同していた。
このじゅうは「斎藤十」のもじり。
池田 満寿夫案
・第一期の作品で中村此蔵だけが素顔で描かれている
・楽屋を写すから「しゃがく」
写楽の「しゃ」は「寫」ではなく、「冩」でもなく、落款の旧字がただしい。
https://ameblo.jp/chii00ringo/entry-12252644416.html
「しゃ」は、能の本面(規範となる名人の作)を模倣して新たな能面を作ることを「うつす」といい、この「うつ」には「しゃ」の漢字が当てられる。
単なる「写す」ではなく、精神面も含めた深い意味がある。
写楽作品の独特の指の形が、能役者の鉤指の形と同じ。