akon2.00βのよっぱらいの戯言

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「システム化範囲がぶれていれば」にコメントした背景

システム化範囲がぶれていればの元記事に、コメントをつけなかったのは、契約書になになにを盛り込めという理想論は、メインフレーム時代のメーカーの殿様商法から抜けていない証でコメントの価値がないからです(と思ってコメントすることはあるけど)。契約書を作成するのは、発注者です。筆者はこのことを理解していない。契約書にこれこれを盛り込んでほしいと依頼はできるでしょうが、発注者が自分に不利になる項目を追加することを発注者の法務に納得させるのにどれだけ大変がわかっていない。場合によっては背信行為とみなされるかもしれない。ちなみにIBMに契約書の修正を要求するとおおさわぎになります。まぁ、筆者の主張しているように、大手ベンダーはだいたい契約していても(なにをうまさらいっているのって感じ)、システム化範囲がぶれる。いつか要件定義をしなければならない。要件定義書は検収した。もれがあった。悲しいことにもれはある。契約は契約として、システム化範囲がぶれる。だから、「システム化範囲がぶれる」のは、契約の問題ではない。単に契約はベンダの自己防衛のために過ぎない。ユーザのことは考えなくて良いのか。使われないシステムをなくすために、いろいろなひとが議論しているのではないか。顧客不在の記事なのでコメントしなかったのである。
なぜ、m_pixyさんのにコメントしたかといえば、たとえば、開発プロセス とかで、

こんな開発プロセスを定義していますので、こんな感じでやってください、っていろいろ決めている割に、上流工程からやってくるインプットの質の低さはなんなんだろ?

と、ベンダーが作成したのか知らないけど、上流工程のできる悪さに泣かされていたので、正論だけど納得したところが腑に落ちなかったからです。ちなみに、SIer不要とは私はいっていないですよ。不要不急だったらなくると思っているけどね。このことにはいろいろブログで書いているけど、ユーザは要求分析も要件定義もしたくないし、やりきれない。保守、運用もお願いしたい。とくに表題にある「システム化範囲」ってアーキテクトの腕の見せ所でしょ。これをユーザが責任を持てというならばSIerはなにをしてくれると思ってしまった。コメントにも書いたように、機会損失という責任?リスクをユーザは負っているわけだから、システム構築に関してはSIerが持つべきじゃないの。
ただ、

要件定義をベンダ側が支援

となると、人月契約になっちゃて、責任が薄くなるのよ。
ちょっと、かっこくいえば、和田さんがベンダーサイドでがんばっているので、私は私でユーザーサイドをちょっとだけ教育しようかなと思っていたりするのですよ。実は逆に教育されているのですがw