「脆い」の反語はないと著者は語り、反語を「反脆(はんもろ)い」または「反脆弱」(antifragile)としているが、強靭が反語に当たる。そして、このような反語は間違いだとしている。つまり、「脆い」の反対は、「脆くない」だが、強靭にはそのような意味はないと述べている。
とはいえ、反脆弱性だろうが強靭だろうが書籍のタイトルとして、弱い。
素直に、「アンチフラジャイル」でよかったのではないか。もっともSEO的に正解。
いずれにせよ、「ブラック・スワン」も読んでみる気になった。著者によると、本書は主要書であり、「ブラック・スワン」は補助資料らしい。
「反脆弱性」とは、「なんらかのストレスや圧力により、かえってパフォーマンスが向上する性質」のことを意味する。
人間は、「確実性」を求めるが故に、その不確実性を排除することで、より頑健のシステムを構築にしようとしがち。
「組織」をつくるときも、いかに効率的で安定感のある「頑健な組織」を創ることに頭を悩ませがち。しかし、「反脆弱性」という視点から、「持続できる組織」を設計するアプローチもできる。つまり、組織の設計段階から、意図的になんらかの不安定性やストレスを組織に埋め込むようにする。たとえば、同質性の高い「組織」に多様な能力や経験の人材を登用することは、「反脆弱性」的アプローチのひとつと言える。多様な「異質」な文化をあえて持ち込むことで、一時期的には、「組織」内、不安定さや混乱を招くが、結果として「組織」が活性化し、創造性が開花し、ひいては持続する契機をつくりだす。
プロローグ
Ⅰ・風を愛するには
→不確実性を自分のものにすべきだ
Ⅱ・反脆さ
予測に頼らない→脆さは測れるがリスクは測れない→ブラックスワン問題と呼ぶ。
反脆さを奪うとどうなるか
他者を犠牲にして利を得る「逆英雄」に気をつけよ
Ⅲ・ブラック・スワンの特効薬
七面鳥→ぶらっと玖珠湾の予測に失敗し、不意を衝かれ、被害を受けた人たち
頑健なだけじゃダメ
(一部の)モノの測定可能性について
フラジリスタ→脆さを生み出す連中
シンプルなほど洗練されているケース
Ⅳ・本書
(むしろ幸せな)無秩序一家
唯一無二の本
勇気なくして信念なし
何かを目撃したら……
化石化を逆行させる
Ⅴ・構成
付録:三つ組(三つの性質に沿ってとらえた万物の世界地図)
物事は、脆弱、頑健、反脆弱の三つ組で成り立っている
実際の三つ組
第1部 反脆さとは
反脆いシステムの典型は、進化と有機体である。
集団の反脆さと個人の脆さはトレードオフ。
脆弱、頑健、反脆弱とダモクレス、フェニックス、ヒュードラー。領域依存性。
世の中のモノの半分には名前がない
私の首を刎ねてくれ
名前の必要性について
反脆さの祖先
領域非依存は領域依存
第2章 過剰補償と過剰反応はどこにでもある
過剰補償が起こる場所とは。経済学以外では、執着的な愛情ほど反脆いものはない
心的外傷後成長とイノベーション
競馬で勝つ方法
冗長性としての反脆い反応
暴動、愛、そしてストレスの意外なメリットに潜む反脆さについて
私の本を禁書にしてください ── 情報の反脆さ
別の仕事に就け
第3章 ネコと洗濯機
有機体と人工物の違い。人生から変動性を吸い取ろうとする観光客化
生命と無機物を分ける神秘、老化の2層構造
→命あるものはみなある程度は反脆い
→人間の身体は一定限度までであればストレスがプラスに働いして、体が丈夫になる。→ヴォルフの法則
→人間は自己修復するがやがて消えてなくなる。
→老化は退化ではなく、自己修復できなくなること
→自己修復ができなくなる原因は不適合(ストレスが少なぎるか、ストレスとストレスの間の回復時間が短すぎる)にある。
→老化は不適合と加齢の組み合わせ
→寿命が延びることによって、老化しないまま、病気になっている
→無機物は、ストレスがかかると物質の疲労や破壊につながる
・ストレスは情報である
因果の不透明性→原因から結果への矢印を見極めることは難しい
慢性的なストレスより、急激なストレスの方がうまく対処できる。
・均衡なんてもううんざり
均衡は死によってしか実現できない。
有機体を正常に保つには、一定の変動性、ランダム性、継続的な情報交換、ストレスが必要
子どもに対する罪 ── 薬漬けの社会が奪うもの
・言語習得のいちばんのやり方
困難な状況で試行錯誤しながら、学ぶのが一番だ。
相手の心を読み、コミュニケーションすることで覚えていくものだ。
・「観光客化」という現代病
観光客化とは、人間を機械的で単純な反応を返す、詳しいマニュアルつきの洗濯機のようなものとして扱うこと。観光客化は物事から不確実性やランダム性を体系的に奪い、ほんの些細な点まで予想可能にしょうとする。
・偶然への密かな欲望
第4章 私が死ねば、誰かが強くなる
多くの場合、全体の反脆さは部分の脆さに依存する。自然が反脆さを持つためには生物には死が必要。不死であるとランダムな状況に耐えられない。失敗が全体にもたらす利益。リスク・テイカーが必要な理由。
反脆さの階層構造
進化と予測不能性
生物は集団、集団は生物
間違いに感謝
他者の失敗から学ぶ
マザー・テレサになるには
なぜ集団は個を嫌うのか
私が死ななくても、誰かが死ぬ
「私」と「私たち」
起業記念日
第2部 現代性と、反脆さの否定
プロクルステスのベッド
第5章 青空市とオフィス・ビル
ランダム性の二種類のカテゴリーをその性質から読み解く。スイスはなぜトップダウンじゃないのか。月並みの国の違い。都市国家、ボトムアップ型の政治システム、地方自治体のノイズが持つ安定化作用のメリット
2種類の職業、2種類の運命
ボトムアップ型の変化
果ての国を離れて
大いなる七面鳥問題
1万2000年続く繁栄
戦争、牢獄、あるいは戦争と牢獄
戦争の有無を生むもの
第6章 ランダム性は(ちょっとなら)すばらしい!
ランダム性を好むシステム。物理学内の焼きなまし手法。有機体や複雑系(政治、経済など)を過度に安定化させることの影響について説明する。知識偏重主義の功罪。アメリカ外交政策と似非安定化。
「たゆたえども沈まず」
腹ぺこのロバ
政治の「焼きなまし」
安定という名の時限爆弾
二次的影響 ── (小さな)戦争は命を救うか?
外交政策の立案者に告ぐ
「現代性」とは何か
第7章 浅はかな干渉 ── 医原病
現代性の産物の中で一番軽視されている、浅はかな干渉。
放っておくべき物事を修正症とすることで生じる代償。
医原病について。ノイズとシグナル。ノイズによる過剰な干渉。
確率論的な殺人
干渉と「医原病」
何よりもまず、害をなすなかれ
医原病の反対とは
エラい人たちが起こす医原病
クジラはワシのように飛べるか?
何もしなくなくなくない?
浅はかでない干渉主義へ
先延ばしの妙 ── フェビアン戦略
産業化社会の神経症的傾向
ノイズと信号 ── 合法的に人を殺すには
メディアがもたらす神経症
国家もたまには役に立つ ── 無能な国家なら
みんなが思うよりもめちゃくちゃな国、フランス
スウェーデンと巨大国家
「きっかけ=原因」という錯覚
第8章 予測は現代性の生みの子 ── ブラック・スワンの世界へ
予測は現代性の生みの子。
予測の成績はいつも0点
ガミガミ屋のガミ子さんには敵が多い
予測が必要なのは誰か
虫歯のあるなし
七面鳥にならない
さらば、ブラック・スワン
第3部 予測無用の世界観
第9章 デブのトニーとフラジリスタたち
脆さを嗅ぎ取る名人。デブのトニー。ネロ。長い昼食。フラジリスタから金を搾り取る。
怠け者の旅行仲間
ランチの重要性
蔵書の反脆さ
カモか否か
ネロの孤独と「空気」同然の証拠
予測しない人間が予測できること
第10章 セネカの処世術
自分の作った薬を飲もうとしないトリファット教授。反脆いものは必ずダウンサイドよりもアップサイドのほうが多いので、変動性、間違い、ストレスで得をする。これを根本的な非対称という。これをセネカとストア哲学にたとえて説明する。
反脆さの問題を解決した裕福な哲学者
人生からダウンサイドを減らす
ストア哲学の「心を頑健にする法」
感情を手なずける
運命の主人になるには
根本的な非対称性
第11章 ロック・スターと10パーセント浮気する ── バーベル戦略
高リスクと超保守的な行動を組み合わせる二重戦略が、単なる中リスクの戦略よりも優れている。
壊れた小包の不可逆性について
セネカの「バーベル」
90パーセント会計士、10パーセント・ロック・スター
“黄金の中庸”を忘れよ
不確実性を手なずける
第4部 オプション性、技術、そして反脆さの知性
私たちは行き先を本当に理解しているのか?
「目的論的誤り」と「分別ある遊び人」
アメリカのいちばんの財産って?
第12章 タレスの甘いぶどう ── オプション性
タレス対アリストテレス。状況を理解していなくてもへっちゃらオプション性という概念。同一化のせいでオプション性が誤解されている理由。オプション性を見落としていたアリストテレス。私生活の中のオプション性。いじくり回しが計画よりも効果的に発揮する条件。分別ある遊び人。
アリストテレスの「高度な」誤解
オプションと非対称性
「甘いぶどう」のオプション
「ロンドンで過ごす土曜の夜」のオプション性
「家賃」のオプション性
非対称性(オプションの)
「ばらつき」を好むもの
バカになる方法、「賢者の石」
いじくり回し ── 自然はオプションを行使する
理性とは
人生はロング・ガンマだ
ローマの政治はオプション性がお好き
まとめ、そして次へ
第13章 鳥に飛び方を教える ── ソビエト=ハーバード流の錯覚
成長の裏にある非対称的なペイオフについて。ソビエト=ハーバード流の錯覚。別名「鳥に飛び方を教える」現象。随伴現象。
車輪つきスーツケースにみる「発見」と「実用化」
見つけられるのを待っている「半発明」
もういちど言う、少ないほど豊かだ
ギャップにご注意
財宝の探索と、失敗が投資になりうる仕組み
創造的破壊と非創造的破壊
「随伴現象」という名の思いこみ
危機の原因はいつだって「欲望」なのか
随伴現象の正体を暴く
いいとこ取り(=追認の誤り)
第14章 ふたつが“同じもの”じゃないとき
グリーン材の誤謬。エピステーメー(知識)と試行錯誤の対立関係と、その歴史を通じた役割。知識は富を生むのか。そうだとすれば、どんな知識が。知識と富が同じものじゃないとき。
アブダビに欠けているもの
ストレスはどこにある?
芸術のための芸術、学びのための学び
洗練された夕食の友 ── 教育の本当のメリット
グリーン材の誤謬
デブのトニーはどうやって金持ちに(そしてデブに)なったか
同一化 ── あるものとその関数の混同
試行錯誤のプロメテウスと講釈のエピメテウス
第15章 敗者が綴る歴史 ── 試行錯誤の汚名をすすぐ
技術史の書き直し。科学の世界で、歴史は敗者によってどう書き直されるのか。その一般化。生物学の知識は医療の邪魔になるのか。隠蔽されている運の役割。よい起業家とは何か。
学問は「手柄」を横取りする
私が「鳥に飛び方を教える」現象の誤りを暴いたとき
証拠がこっちを見つめている
料理とコンピューター科学は似ている?
産業革命(科学過大評価の事例1)
政府がお金をかけるべきなのは、研究ではなく非目的論的ないじくり回しである
医学(科学過大評価の事例2)
マット・リドレーの反目的論的な議論
企業の目的論 ── 戦略に効果はない
逆七面鳥問題
7プラスマイナス2回、失敗する
偽医者、学者、見世物師
第16章 無秩序の教訓
教育ママへの対処法。遊び人の教育。
生きた世界とお遊びの世界
教育ママの観光客化
反脆い(バーベル型の)教育 ── 半自伝的教育論
第17章 デブのトニー、ソクラテスと相対す
説明不要なことを実行できないのか。そして自分の行動を説明せずにはいられないのか。アポロン的なもの(安定していて、バランスが取れていて、合理的、理性的、自制的なもの)とディオニュソス的なもの(あいまいで、直感的、野生的、自由奔放で、理解しにくく、体の内側から湧いてくるようなもの)が古代ギリシャではバランスを保っていた。「カモか否か」で物事を考える。
対話篇『エウチュプロン』
デブのトニー対ソクラテス
定義的な知識の優位に反旗を翻したニーチェ
理解不能なものを不合理なものと勘違いする
伝統への敬意 ── ウィトゲンシュタイン、ハイエク、レヴィ=ストロース
カモとそうでないヤツの違い
→哲学者は正しいか正しくないかを論じる。実生活の人々は、ペイオフ、エクスポーション、影響(リスクと報酬)について話す。つまり、脆さと反脆さだ。哲学者は真実をリスクと報酬と同一化してしまう。
確率ではなく脆さに基づく意思決定を
事象とエクスポージャーの同一化
第4部の結論
「屋根裏」の重要性について
第18章 1個の大石と1000個の小石の違いについて
凸性(外側に湾曲した非線形)、凹性(内側に湾曲した非線形)、凸効果。規模そのものが脆さを生む理由。
脆さを見分ける単純な法則
脆いものはなぜ非線形的なのか?
笑顔としかめ面の使い分け
なぜ凹なものはブラック・スワン的な事象に弱いのか?
ニューヨークの交通、インフレーション、「凸効果」
誰かニューヨーク市の担当者を呼んでくれ!
多は異なり ── スケーリングの性質について
“バランスのよい食事”の再定義
歩くな、走れ!
小さいものは醜いかもしれないが、間違いなく脆くはない
「スクイーズ」に陥る仕組み→スクイーズとはどんな代償を払ってでも、あることをいますぐにする以外に選択肢がない状況
ケルビエルとミニケルビエル
映画館を逃げ出すには
プロジェクトと予測
どうして飛行機は早めに到着しないか
戦争、赤字、赤字
“効率的”が効率的でないとき
地球に対する汚染と害
「富」の非線形性
第18章の結論
→脆さは非線形なもののなかにある。
第19章 賢者の石とその逆
脆さと反脆さを見分けるヒューリスティック。凸バイアス。イェンゼンの不等式と、それらが無知に及ぼす影響。
破綻するヤツを見分ける方法
正と負のモデル誤差という考え方
おばあちゃんの亡くし方
お待たせしました、賢者の石
金を泥に変える方法 ── 賢者の石の逆
→よい非対称性(正の凸性)が存在し、オプションが特殊なケースであれば長い目で見るとまあまあうまくいく。不確実性があれば平均を上回ることができる。不確実性が増すほど、オプション性の果たす役割も増し、成績は一層よくなる。
第6部 否定の道
ダビデでない部分を削り取る
ペテン師はどこにいる?→肯定的なアドバイス「のみ」する
引き算的な知識→知識を構築するためには、間違いとされるものを取り除く。
→カモにならないことで反脆さを手に入れることができる。
→一種のバーベル
バーベル戦略、再び
少ないほど豊か、というヒューリスティック
第20章 時と脆さ
「否定の道」で未来を観る。リンディ効果(新しいものより古いもののほうが、その年齢に比例して長く生き残る)。エンペドグレスの煉瓦。非合理的なもののほうが、一見すると合理的なものより勝るワケ。
「最新性愛症」という病理
シモニデスからイェンゼンへ
引き算を学べ ── 未来を語るうえでの最大の間違い
技術の「最高の形」と自浄作用
逆向きに歳を取る ── リンディ効果→あるものに自然な上限が存在しない場合、特定の事象の時刻の分布は脆さのみによって制約される。
心理的バイアスをいくつか
最新性愛症とトレッドミル効果
建築と「不可逆な最新性愛症」
壁一面の窓 ── フラクタルへの回帰
「メートル法化」の弊害
ジャーナリズム化、スポーツ化する科学の脆さ
壊れるべきもの
(引き算的な)予言者、古今東西
エンペドクレスの犬
理に適わないもののとらえ方
第21章 医学、凸性、不透明性
医学と非対称性。医療問題における意思決定の法則。重症患者のペイオフが凸で、ぴんぴんした人のエクスポーションが凹である理由。
「何を証拠とみなすべきか」に関する法則
救急治療室で議論するには
医原病の第一原理 ── 経験主義
医原病の第二原理 ── 反応の非線形性
医療におけるイェンゼンの不等式
埋め隠された証拠の数々
終わりなき七面鳥問題の歴史
自然のロジックの不透明性
有罪か無罪か ── “証拠”の名のもとに理論に背く
生物学なんて知りません ── 現象学
古代の人々のほうが医師に辛辣だった
人口の半数を薬漬けにするには
医学の「数学的厳密性」
まとめ、そして次へ
→医療や医原病のリスク評価に凸効果や立証責任という考え方を取り入れる。
第22章 ほどほどに長生きする ── 「引き算」の力
引き算的な医療。環境内のランダム性の種類と個人との相性について。私が不死にななんてなりたくないワケ。
寿命と凸性
引き算こそが寿命を延ばす
「お金」に潜む医原病
宗教対浅はかな干渉主義
水曜日だ、ヴィーガンになろう
凸効果とランダムな栄養摂取
自分を食べる方法 ── 断食とオートファジー
「歩き」の剥奪は何をもたらすか
不死を求めるべきなのは
第7部 脆さと反脆さの倫理
第23章 身銭を切る ── 他人の犠牲と引き換えに得る反脆さとオプション性
脆さを移転させるエージェンシー問題。身銭を切る。ドクサ的コミットメント。または魂を捧げる。ロバート・ルービン問題、ジョセフ・スティングリッツ問題、アラン・ブラインダー問題。三つともエージェンシー問題であり、ひとつはいいとこどりの問題。
身銭を切る英雄とエージェンシー問題
今こそハンムラビ法典を
アンフェア化する世界 ── おしゃべり屋の無料オプション
後言者と無自覚なカモたち
スティグリッツ症候群
頻度の問題、あるいは議論に負ける方法
間違った理由で正しい決断を
古代の人々のスティグリッツ症候群への対処法
自分の船を燃やす ── 背水の陣
詩が死をもたらすケース
絶縁の問題
魂を捧げてこそ
オプション、反脆さ、社会的公正
ロバート・ルービンの無料オプション(反脆さの移転)
どちらのアダム・スミスさん?
(大)企業の反脆さと倫理
職人、マーケティング、最割安
アラビアのロレンスか、マイヤー・ランスキーか
まとめ、そして次へ
第24章 倫理を職業に合わせる ── 自由と自立
倫理のひっくり返し。個人個人に分別があっても、集団になると間違えることもある。人はどうやって意見にとらわれていくのか。そこから解放するには。
倫理が先か、職業が先か
自立なき富など
真の「自由人」とは
合法的であれば倫理的なのか?
オプション性としての決疑論
ビッグ・データと研究者のオプション
集団の暴政
第25章 結論
結論。
エピローグ 生まれ変わりに生まれ変わりを重ねて