akon2.00βのよっぱらいの戯言

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40人の神経科学者に脳のいちばん面白いところを聞いてみた  

 

1話の「神経科学の基礎知識」はまとまっていてわかりやすい。
モークの37話「心」を持つマシンは必ず作れると、ニコレスの36話コンピュータは脳になれないの対は興味深い。

 

ハエの眼
六つの規則だけで5000個の視細胞を正しく接続

爆発的に増えてから刈り込まれる神経接続
神経接続を刈り込むのは経験
発達中の脳では、化学物質による信号が働いて正しい接続を導いたり、間違った接続を抑制したりしている。爆発的に増えた神経接続は、幼児期から思春期にかあけて刈り込まれ、最終的に成人のレベルに落ち着く。

増加時に作られた接続がそのまま残るか消えるかに大きく影響するのは、その接続が使われるかどうかだ。つまり、子どもの脳の発達にとって、経験の多様さや強度、種類が非常に重要になる。最も消えずに残りやすい神経接続は、子どもが身体を動かしたり、何かを聞いたり、見たり、考えたり、感じたりするときに使う接続だ。こうした行為をせずにいると、接続は弱まるか、消えてしまうだろう。

 

依存症は記憶と同じ
→脳はそれを生存に不可欠な物質を示す信号であると解釈してしまう

 

意識的行動も大部分は習慣

 

声を聞き分ける脳
鳴き声の反応に関わる扁桃体中心核は社会的感情中枢
→声だけで気持ちが分かる

 

・人間の複雑な行動性向(たとえば引っ込み思案かどうか。性向指向、好奇心が旺盛かどうか)は、遺伝要因と環境要因の組み合わせと相互作用から生じる。
・脳は発達中に、また生涯を通じて、ときには外傷に対応して、さまざまな形で経験により形成されていく
・世界についての(また、自分の身体についての)体験は、脳によって能動的に構築される。
・脳の働きの多くは意識に上がらないレベルで起こる。
・ヒトの祖先は非常に長く社会集団のなかで暮らしてきたため、私たちの人間関係の微妙な手掛かりに特別に敏感になっている
・私たちは自分が自律的で完全に合理的な存在だと感じているが、実は無意識の強力な動因に完全に従っている。動因の大半は生存と生殖に関連するものだ。

 

目次
 はじめに
第1話 神経科学の基礎知識
第2話 科学者は自説をどのくらい信じているのか

 パート1 発達と可塑性
第3話 双子は離れて育っても性格が似る
第4話 複雑な脳は単純な規制で組み上げられる
第5話 脳を育てるのは脳自身
第6話 子どもの脳と大人の脳の違いは
第7話 日々生まれ変わる10代の脳
第8話 生涯続く脳地図の陣取り合戦
第9話 道具で伸び縮みする身体
第10話 薬物依存は治らないのか

 パート2 脳のスペック
第11話 脳は変化に目を向ける
第12話 脳 vs コンピューター
第13話 神経伝達物質はいくつあるのか

 パート3 知覚と運動
第14話 眼は見るべきものを見る
第15話 視覚は超能力
第16話 味覚にはふたつの役割がある
第17話 触覚は多くの情報の組み合わせ
第18話 痛みはどこで生じるか
第19話 脳は時間を正しく歪める
第20話 見えてきた脳内信号の全体像
第21話 実験動物は選択と比較が大切
第22話 「反射」が脳に運動を教える
第23話 リハビリゲームで脳卒中から完全回復を
第24話 意識的行動も大部分は習慣

 パート4 脳の社会性
第25話 声を聞き分ける脳
第26話 動物も「心の理論」を持つか
第27話 助け合いは動物の本能
第28話 恋愛は生存本能から進化した
第29話 性的指向は生物学的に決まる

 パート5 思考と判断
第30話 脳は仮説を立てる科学者
第31話 セクシュアルな広告が有効なわけ
第32話 美人はなぜ美しいのか
第33話 本能を学習させる脳の罠
第34話 脳は過大評価されている
第35話 ドーパミン意思決定に近づくAI
第36話 コンピュータは脳になれない
第37話 「心」を持つマシンは必ず作れる