akon2.00βのよっぱらいの戯言

色しょく是食、食しょく是色

箸だけで食事しているのは、どうやら、日本人だけらしい。

邪馬台国では手で食べていて、箸は6世紀中頃に仏教とともに百済から伝来してきたらしい。そして、607年遣隋使として派遣された小野妹子一行が持ち帰った箸と匙をセットにした食事作法を朝廷の供宴儀式に、聖徳太子が採用したらしい。つまり、箸と匙からスタート。
一方、匙は旧石器時代-石器時代頃の埋蔵品から木製の匙が出土されいて、平安時代には貴族が銀の匙を使っていた。にもかかわらず、なんらかの理由で、お椀を直接口に運んで汁を飲む習慣が定着してしまい、匙は、箸のようには定着せず、茶の湯の道具などとして使われるにとどまった。匙が市民権を得るのは、明治以降、カレーライスなどの洋食の普及を待つしかなかった。
依然、お椀を直接口に運んで汁を飲む習慣が定着した理由は不明だが、おそらく、テーブルではなく、膳で食べる生活様式から、食器を待ちあげる文化になり、それに口をつけるのは、見栄えが悪いので、口をつけてもよい食器として、お椀が指定されたと類推。
ちょっと視点を変えてみた。
コップにスープが入っていた場合、それに口をつけるならDrink。スプーンを使えばEatとなる。お椀がコップであるとすれば、最初の中谷さんの

お椀の中にご飯を入れるオジヤという料理となり、お椀いいけど、茶碗のいけないとこ
ろは,ご飯のお茶碗の中に,お味噌汁を入れるからだと思います.<<<
に戻って、食器の用途を間違っているから、行儀が悪いということになったんだろう。つまり、ねこまんまが行儀が悪いのではなく、お茶碗でねこまんまを食べるのが行儀が悪い。ねこまんまは、お椀で食べればよいのである。そして、それを雑炊とかオジヤとか呼んでいた。きっと、お茶漬けもお椀で食べるものなんだろうな。
お茶漬けの由来は、煎茶や番茶が普及し、茶が庶民の嗜好品として定着した江戸時代中期以降と言われ、商家に奉公していた使用人の食事として生まれ、このためお茶漬けは、下層階級の食事形態とされ支配階級以上の家庭では大っぴらには食べられなかったらしい。この延長線で、ねこまんまも下品な食べ物とされてしまったに違いない。なので、ねこまんまをオジヤと呼ぶという逃げ道もあるが、これだと、ねこまんまの名誉は回復されないので、ねこまんまの由緒正しい食べ方はお椀で食べることであると喧伝すれば、復権しないであろうか。