上司から一応、打診された。上司は私を説得するのが苦手だから、英語が嫌いな私にとりあえず、あとで文句言われたくないので打診はしたという証拠固め程度の打診であった。「へん、ブーチじゃないし」という気持ちと、お駄賃ができあがった本一冊という人を馬鹿にした話であったからでもある。というわけで英語が得意な先輩が訳した。メンバーは知っているので別に訳さなくても情報はとれるし、結果だけ見ると「もったいなかったね」と言われるが、もうかったわけでもないし。
その後、BPの編集長から翻訳の打診があったのも断るくらい、翻訳はやりたくなかった。Adeleに会うまでは。