akon2.00βのよっぱらいの戯言

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ユーザはなぜ仕様をきめられないか その3

富士通のビジネスアーキテクト、その職種の意味を読み解くと・・・より。
ちなみに、ベイリングポイントは、戦略「実現」コンサルといっています。

この手のCIO、というかシステム部長は、要件定義も自分たちの仕事であるという自覚があまりない。で、丸投げされたSIerのSEがユーザー部門などにヒアリングしてまとめた要件定義は、システム化計画の内容と似て非なるものになる。そりゃ当たり前で、業務改革のためのITなんぞ、ユーザー部門にとっては迷惑千万だから、“現場の実態に即したもの”に換骨奪胎しようとする。その結果、わけの分からないシステムが出来上がることになる。

御意。BPRなんてもってのほか。自分がリストラされるような要件定義なんてするわけがない。

腕の良いコンサルタントなら、ユーザー部門のキーパーソンを巻き込みながらシステム化計画をまとめるだろうが、CIOやシステム部門の体制がこの体たらくでは、それも限界。CIOが責任主体としてプロジェクトを最初から最後まで強力に統制しない限り、どんなに優秀なコンサルタントや外部のSEの力を借りても、戦略的なシステムなんぞを構築することは不可能である。

御意。ただし、CIOが統制するというか、経営戦略に基づいて、推進できるというケースは、実はものすごい権力を握ったことになり、やっかみもふくめて、ユーザからの反発があり、これはシステム開発ではなくパワーゲームである。いや、そもそもシステム開発はパワーゲームであったのかもしれない。パワーゲームが繰り広げられているさなかに、ユーザに要件定義をしてもらわないと開発できないというSIerに、戦略的なシステムなど開発できるわけがない。