経済産業省の発表によれば、国内のITサービス産業の市場規模は14兆2000億円前後で、ここ数年横ばい状態となっています。しかもそのほとんどは、年商30億円を超える7%の企業群がユーザー企業からプロジェクト案件を受注し、残り93%のITサービス会社を下請けとして活用するという多段構造で構成されています。このような状況の中で、中堅・中小のITサービス会社が高収益をあげるにはどうしたらよいのでしょうか。
「ほとんど」ってどのくらいという興味はありますが、ユーザ企業が大手にしか発注しないのは、多くの理由があります。中堅・中小では、受ける体力(キャッシュ)がないというのが一番じゃないでしょうか。もちろん、体力がなくても、もぐりこむ余地はあるので、皆無ではないのですが、そんなのは長く続かないと戦々恐々としているわけです。
しかし、気になったのは、このことではなく、「ここ数年横ばい状態」となっていることである。雇用を創造できないとなると、いよいよ成熟産業になってしまったのか。