明治政府は、「日清重属」であった琉球王朝を廃藩置県とともに鹿児島県に編入した(琉球処分)。これが、国際法上、無効であるとして、清は認めなかった。
日清戦争後、戦争に敗れた清は台湾を割譲、同時に琉球に対する日本の主権を認めざるを得なくなり、中華民国の尖閣諸島を含む沖縄諸島は、日本領として正式に承認された。
一方、第二次世界大戦後、台湾に渡った中華民国政府(国民政府)は沖縄返還協定が結ばれた際にプロセスに参加できなかったことを不服として琉球の本土復帰を承認しておらず、また日中国交正常化に伴って日本と断交したため、正式には日本の琉球領有権を認めていない。