ダン・ブラウンのデビュー作
平文変移関数(解読されるべき平文をも徐々に変化させる解読できない暗号アルゴリズム)というアイディアはいいけど、これですべてが決まってしまって、消化ゲームになってしまった。
まぁ。それがダン・ブラウンといえば、それまでだけど。
「QUISCUSTODIETIPSOSCUSTODES(番人を監視するものはだれか)」から広島と長崎の違いとなっていくんだけど、ウラン235とウラン238ではなく、ウラン235とプルトニウム239だから答えは間違っていると思う(既知なんでしょうが)。
"sincerely yours"の"sincere"をスペイン語"sin"(=without)+"cera"(wax)から、without waxとしたといのは、いいな。
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ルネッサンス期に、スペインの彫刻家は高価な大理石を彫っていて失敗すると、その傷を「セラ」(ワックス)でよく修繕したものだ。傷のない、つまり修繕の必要の無い彫刻は尊ばれ、「ワックスなし彫
刻」と呼ばれた。やがてこの言いまわしは誠意や真実を意味するようになった。」
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平文変移関数ではなく、連想暗号とかにすればよかったのに。
シーザーの箱→シーザーの暗号
ベルゴフスキーの原理→暗号は必ず解ける