オートファジー
「細胞の中の恒常性を保ち、細胞の中のものを回収して分解・リサイクルする」仕組み。
細胞は一つの卵子から37兆個に増えるが、それ以上は増殖しない。つまり、分裂の数が決まっているので、手足が増えたりすることはない。
一方は、ガンは細胞が無制限に増えていくので、体に害を与える。
培養細胞にウィルスを感染させ、薬を入れることで、ウィルスの増殖が止まれば、人間にも効く可能性がある。
高分子→超分子複合体→オルガネラ(細胞小器官)→細胞→組織・臓器→個体→種
遺伝子はタンパク質の設計図
DNAは、アデニン、チミン、グアニン、シトシンのデオキシリボ核酸
DNAが三つ集まるとアミノ酸
アミノ酸が一列に並ぶとタンパク質
免疫の方法
・皮膚のように物理的な壁を作る
・食細胞→病原体を食べる
・抗体→免疫細胞
ベニクラゲは死なない。若返る。
オートファジーの役割
・飢餓状態になった時、細胞の中身をオートファジーで分解して栄養源にする
・細胞の新陳代謝を行う
・細胞内の有害物を除去する
神経細胞と心筋細胞は死ぬまで同じ細胞
寿命を伸ばす五つの方法
①カロリー制限
②インスリンシグナルの抑制→インスリンをあまり働かせすぎないこと
③TORシグナル(細胞の中で細胞の増殖や代謝をコントロールし、タンパク質の合成を促進しているタンパク質)の抑制
④生殖細胞の除去
⑤ミトコンドリアの抑制
オートファジーの働きを抑制するタンパク質
ルビコンを抑制してオートファジーが働き続けるようにすれば老化を止められる。
オートファジーが防ぐ病気
・肝臓がん
・腎臓の病気
・心不全
オートファジーを活性化させるもの
・スペルミジン→ポリアミンの一種→豆類、発酵食品、キノコ
・カテキン→お茶
歳をとると、ルビコンは増え、スペルミジンはつくれなくなり、オートファジーはがた落ちする。
<目次>
科学が発展しすぎた時代に、まどわされず、自分で考えるための基礎教養
第1章 科学的思考を身につける
「科学的思考」はこれからの時代に欠かせない
遺伝子組み換え表示があると、買わないほうがいいの?
最強ツール「相関」と「因果」
第2章 細胞がわかれば、生命の基本がわかる
細胞ひとつひとつに全情報が入ってる
遺伝子とDNA、ゲノムの違いが言えますか?
生命の特徴は、階層性と動的平衡
生き物はみんな違うのが大事
第3章 病気について知る
病気のときは、必ず「細胞が悪くなっている」
ウイルスと抗体とはそもそも何だろう
人間は死ななくてよくなるかもしれない
細胞は時に自殺する
第4章 細胞の未来であるオートファジーを知ろう
オートファジーは、細胞を「若返らせる」機能
脂肪が多いものを食べるとオートファジーが働きにくくなる
第5章 寿命を延ばすために何をすればいいか
寿命を延長することをすると、オートファジーが活性化する
オートファジーはシミ、シワにもいい
納豆、キノコ、赤ワインとチーズがいい