そこで第1回は,UMLの概要と,オブジェクト指向の考え方を説明する。「私が知りたいのはUMLであって,オブジェクト指向ではない」と思う方もいらっしゃるだろう。だが,UMLを習得するのに,オブジェクト指向の学習は無駄ではない。UMLは,オブジェクト指向設計から生まれている。オブジェクト指向の考え方が理解できれば,UMLの習得が容易になる。オブジェクト指向というと難解なイメージがあるが,ここで学びたいことは,オブジェクト指向の基本的な考え方だけである。
本末転倒?なんのためにUMLを使うのだろう。私は時代から取り残されたのだろうか・・・
理解すればUMLは習得しやすいでしょうよ。しかし、理解していない人がUMLを使って、なにをモデリングするのだろう。UMLって難しいですか。難しいのはモデリングじゃないですか。確かに理解しなければUMLは使えませんと書いたら読者は引くかもしれない。でも、こは前提条件じゃないかな。
この論法で行くと、たとえば「業務を理解していれば要件定義はしやすい」「文化を理解すれば外交は容易になる」となるわけだが、なにごとも「理解」がたいへんだから、困っているんじゃないのかな