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雲を掴め 富士通・IBM秘密交渉

雲を掴め―富士通・IBM秘密交渉気になる本ですね。

本小説は紛争の発端から秘密契約締結に至る大企業の命運をかけた厳しい交渉過程を、著者自らの経験を踏まえ生き生きとリアルに描いている。

著者は、この小説の舞台となっている1982年当時、富士通の海外事業部の事業管理部長で、IBM-富士通ソフトウエア紛争の当事者であったそうです。IBM-富士通紛争の当事者が四半期ぶりに沈黙を破り、秘密契約締結に至る厳しい交渉経緯を出版によると

もちろん「あとがき」にあるように、本小説は四半世紀前に現実に起こったIBM-富士通ソフトウエア紛争の「事実としての全体像」を明らかにしようとしたものではない。秘密契約締結までを題材に、小説(フィクション)という形を採ることで、企業間競争の本質と交渉技術・過程をよりリアルに描こうとしたものである。事実、本小説の登場人物は主人公を含めそのほとんどが仮名であり(ただし初出時に、太字となっている人名は実名)、その言動は創作されたものである。

当事者たち(じゅんきょうとか)は、いまだに硬く口を閉ざしているので、どこまで真実が語られるのでしょうか。俗に言うIBM産業スパイ事件で、日立がIBMと秘密協定があることが公知になってしまった。協定を結んでいない、富士通IBMから訴えると察知して、この小説の協定を結ぶことになった。この協定とは、類似ソフトウェアやインタフェースについて日立がIBMに対価を支払うというものだったらしいのですが、私の興味は、協定締結後、IBMは日立と富士通の立ち入り調査を行い、富士通が協定違反しているとして違約金の支払いを求めたことです。このあたりが小説でどこまで語られるのか興味津々。というのは、なぜ、どんな根拠で、IBMは、FBIにおとり捜査させたか、そして、立ち入り調査を決断したかです。かなりの確信がないと企業間の信頼という意味では、踏み切れないはずです。つまり、IBMは日立のコードをリバースしていたのです(断言)。それは別コードだと否定されると思いますが、IBMは日立のコードをリバースしていました。
#あえて、だからなんなのかは書きませんが
このことが、たとえ小説であっても、あきらかにされると個人的にすっきりするので、この小説は気になります。IBMクリーンルーム開発というものを発表したのですが、いくら別プロジェクトで遮蔽していると主張しても、リバースしておいてクリーンはないだろうと思っている。リバースについての裁判がありましたね。いまでも合法なのかなぁ。