akon2.00βのよっぱらいの戯言

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なぜSmalltalkを始めたか

遠い昔に、生産性向上ということで、部品化で生産性を1.2倍にして報告したところ、大川功に「2割3割なら、俺が株で稼ぐ。俺が望んでいるのは2倍3倍だ」といわれた。
当時、オムロン論文というのがあり、これによると1.2倍が限界といわれていた。そして、一度、1.2倍にするともう生産性は上がらない。それでは、2倍3倍は達成できないので、オブジェクト指向というやつに手をだした。もちろん、「3000人の社員にオブジェクト指向なんて教育できるか」と一蹴された。
当時の実装言語は、C++Smalltalkの二択だった(CLOSもあつたかも。
ParcPlaceSystemsも両方の商品ラインナップを持っていた。しかし、オブジェクト指向開発を目指すには、C++には大きな問題があった。Cで書かれたソースコードC++コンパイラできたしまうことだった。これはこれでメリットでもあったのだが、目的を達成するには不向きだった。
OO-COBOLというもののドラフトもみたのだが、とてもCOBOLerが使えるような言語仕様ではなかった。という消去法で、Smalltalkを選択したような記憶がある。SmalltalkCOBOLの20倍という謳い文句はとても魅力的だった。
オブジェクト指向開発における生産性とは何かという壁にブチあたったのは、後の話。どのメトリックスで、どのように生産性を計測するかと課題以外に、レシプロとロータリのようにレギュレーションの違うものを比較することの難しさはいまだに抱えたまま。