NLPにはニューコードNLPがある。本書はニューコードNLPの書籍である。
「超集中」に書いてあったことがほとんど解説されている。タネ本だったんだな。
なお、エクササイズはメモしていない。
1章 NLPでできることとは
NLPは心理学ではない。
出来事には意味はなく、それをどう受け止めたかによって認識が生まれる。
NLPは結果が出るプロセスであって、理論ではない。
プロセスとは、それがどう(how)作動するのか、その構造や形式。
コンテント(内容)とは、体験の内容(what)、その詳細。
ニューコードNLPのテクニック
→ニューコードゲーム、プレスオブライフ、リズムオブライフ、意図/結果モデル、ヒーラーウィズイン、バーバル・パッケージ、極微筋肉動作を使ってのミラーリング
従来のNLPのテクニック
→メタモデル質問、ミルトンモデル、アンカーリング、サブモダリティ、スイッシュパターン、
フォビア/トラウマキュア、リフレーミング、タイムライン、知覚ポジションチェンジ、ミラーリング
NLPと認めないもの
→メタプログラム、ディズニーストラテジー、ダンシングスコア、ニューロロシセカルレベル、ヒーローズジニー
内的世界観を構築する働き
外的五感(4Te=VAKO=Visual(視覚)、Auditary(聴覚)、Kinesthetic(触覚)、Olfaction(嗅覚))と4Ti=VAKO=Visual(青い空)、Auditary(波の音)、Kinesthetic(暑い)、Olfaction(磯の香り))
NLPでは、味覚は嗅覚に含まれているとしている。
人は外部五感で現実を体験しながら、頭の中ではイメージを作り上げ、別のことを考えている。
①削除→経験した事実から無作為に一定の経験要素を削除して無意識化する。
②歪曲→五感から収集した情報を変形する。→創造力
③一般化→ある状況で起こった出来事において、「その出来事が他のすべての状況でも起こる」と
自分なりにルール化する
人は自分がつけた「無意識の世界(内的世界)」に住んでする。→虚構
知らないうちに脳は学習している
アンカーリンク→外からや自分自身の内部からの刺激(見る、聞く、感触、匂い)がトリガ(アンカー)となって特定の心身の生理的反応を引き起こすことを無意識に行うこと。このことを活用するとアンカーによって記憶をよみがえらせる。
過去は変えられる
悲惨だと思った過去も、それは自分が悲惨だと解釈しているだけなので、違った解釈にすることで、
成長の機会にできる。
変化の第一プロセスとは
流れのいいときは、アソシエイト(主観体験、一体化)している。
流れの良くないときは、ディソシエイト(客観体験、分離化)して、改善点を客観的にみる。
変化を起こしたい状況の外には……
アソシエイト(主観体験、一体化)していると、状況を変えたくてもかえられなくなる。
変化を起こしたいと思うなら、変えたい状況の外にディソシエイトする。
その場所をメタポジションと呼ぶ。
脳と無意識
脳には想像と現実を区別できない部分があり、もし~のように(アズイフフレーム)と望む状態を思い描いて振る舞えば、脳の中で現実に体験していることと同じ神経回路が働く。この神経回路が何度も繰り返し働くとそれがパターンとして、当たり前になってくる。
つまり、変化をもたらせたい状況を設定してチェンジワークを行い、今までのパターンを変化させられる。
無意識は否定形を受け取らない
NLPの代表的な諸前提
・地図(主観)は土地(客観、事実)そのものではない
・すべての行動には肯定的な意図がある。
→飲みすぎは夜媚を得るため
・人はコミュニケートしないでいることはできない
→黙っているときでも心の中で独り言をつぶやいている
・すべての行動はコミュニケーションメッセージである。
・コミュニケーションの意味、成果は、相手から得る反応である。
・失敗はなく、ただ結果だけである。
★→失敗とは解釈であって、事実として存在するのは結果だけである
・人は誰もが自分自身のユニークな世界のモデルに住んでいる。
★→・人は意味づけずにはいられない存在であり、その解釈はまちまち。
誰が正しいとか間違ってるということはない。
★・人はそのときにもっている地図で、常に最善な選択をしている。
地図が成長するば選択も変わる。
→ワインの選択がまさにこれだ
・人は望む変化を達成するのに必要な手段すべてをすでに持ち合わせている。
・開いた五感は何物にも代えられない重要な働きである。
感性が研ぎ澄まされているときに、人は集中し、最もパフォーマンスが発揮される
NLPは理論じゃない。チェンジワークだ
" 原因を追究せず(原因志向)、解決方法(解決志向)を探す"
意識はひとつのひとにしか集中できない。
原因は複数あるかもしれないが、解決(望ましい結果)はひとつ。
そのときの状態や気持ちをよみがえらせる
姿勢、感情、五感の状態などを含む自分自身の「状態」を「ステイト」と呼び、
自分の五感の状態(サブモダリティ)などをコントロールして、
特定のステイトを意識的に作り上げることを「インステイト」と呼ぶ。
「ステイトに入る」という意味で、インステイトです。
ステイトから抜けること、現在のステイトを壊すことを「ブレイクステイト」と呼ぶ。
インステイトで意識的に入ったステイトは、自分の意思で簡単に抜け出ることができる。
外からの刺激で不意に特定のステイトに落とされてしまった場合(例えば上司に怒られて落ち込むなど)、なかなか抜け出すことが難しいものですが、別の強いステイト(例えば“怒り”のステイトなど)をぶつけることで、現在のステイトを壊すことができる。
変化するのに問題がないかを確認する
エコロジーチェック→「そのゴールを手に入れることで、周囲や環境はどのように変化しますか?」
将来起こるであろう変化や影響、リスクなどを確認できる。
未来を体感する
チェンジワークを終了したら、フューチャーペーシングをすることによってワークの効果を確かめる。
フューチャーペーシングとは、別名ブリッジングといい、未来を主観的に想像し、リハーサルすることで、未来に橋を架ける。
何度も何度もワークせよ
4段階有能性レベル→あらゆる技能は、4段階(無意識的無能→意識的無能→意識的有能→無意識的有能)のプロセスを経て成長していく。無意識的無能とは、一度も学んだことがない初心者の状態。
意識的無能とは知識はあるが思うようにできない状態。
意識的有能とは意識しながらであれば、ある程度できる状態。
無意識的有能とは何も考えなくてもできる状態。
無意識的有能になるまで、繰り返し実施練習する必要がある。
2章 安定した強いメンタリティを養うには
どうすれば能力を発揮できるのか
能力の発揮は状態で決まる。つまり、状態をマネジメントして、いい状態にすればいい。
精神状態をマネジメントする
自分自身をチューニングする
ステイトマネジメント→状態をマネジメントすること
状態はコントロールするものではなく、マネジメントするもの。
神経細胞は自立活動しているので、無意識は言いなりにはならない。
自分とのコミュニケーションで、同じ方向に向いてくれる。
ステイトマネジメント
①卓越性の連鎖を活用する
②ノウナッシングステートになる(ハイパフォーマンス状態)
③個人編集テクニックにて部分的にパターンを修正する
ベストパフォーマンスを発揮するメカニズム
卓越性の連鎖
呼吸→肉体の状態→精神状態→能力の発揮
呼吸がリズミカルで深いときは、肉体はリラックスしていて、気持ちは落ち着いている。このようなときは、建設的で前向きな思考になり、行動できるようになる。
つまり、呼吸の仕方によって、連鎖させて心の状態を安定させることができる。
息を吐くと副交感神経が刺激され(脳波はアルファ波(集中状態))、リラックスし、息を吸うと交感神経が刺激され緊張(興奮)する(脳波はベータ波(活動状態))。
興奮して落ち着かないときには、息をゆっくり吐く。
気持ちがのらないときは、息を吸う。
短く強く息を吐きだすことを繰り返すことで、闘争心を高める。
腹式呼吸は状態を整える。
姿勢を変えることでパフォーマンスは向上する
姿勢編集→落ち込みそうになっても、胸を張って上を見る。
最高に調子いい状態になる
ノウナッシングステートになる(ハイパフォーマンス状態)
ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンのバランスがとれた状態が、もっとも脳のパフォーマンスは高まる。
ドーパミンは、自分を自分で認めて、褒めると放出する。
セロトニンは、心が平成になり安定する。
ノルアドレナリンは、不快を感じているときに放出される。
ABCゲームはノウナッシングステイト(ゾーン状態、フロー状態、ハイパフォーマンス状態)を意図的に作り出す。
プレッシャーに打ち勝つ強い心を養う
サンクチュアリ(聖域)→プレッシャー、ストレスのある状況に対して耐性を上げる方法。
心の傷を癒そう
フォビア・トラウマキュア→トラウマやPTSD、恐怖症など心の傷を短時間で修復するテクニック。
無意識のメッセージを知る
自分の中のヒーラーに自己治癒力を働かせてもらう
ヒーラーウィズイン→無意識による自然治癒力を働かせてもらい、健康を促進する方法です。
3章 あなたらしく輝くには
どうして思い通りに自分を動かせないのか
パターンは変えられる個人編集の基本テクニック
・サブモダリティ
・リフレーミング
・TONE(トート)
アンカーリング→五感と生理的な反応を結びつけるプロセス。
特定の反応を起こす引き金となる刺激をアンカーという
気持ちの切り替えスリッチを作る
リソースアンカー→モード(気持ち)の切り替えスイッチ→変えたい状況を設定し、その状況に必要なリソースを持ち込むためのスイッチを作る
できてしまったネガティブなアンカーをつぶす
コラブシングアンカー(アンカーの中和)→ネガティブなアンカーを中和する。
脳は空間位置に状態を結びつける
空間アンカーリング→特定の場所において、ある状態になると短期的に状態が記憶される。
サブモダリティ
想像力を働かせて創造力を発揮する→サブモダリティチェンジ
ネガティブな経験をリセットする→スイッチパターン
視点を変えて受け止め方を変える→リフレーミング→経験をとらえる観点を変えることにより意味づけを変えるプロセス
違う意味を見出す→内容(意味)のリフレーミング→経験の意味付けを定義しなおすことにより、経験に対する考え方や感じ方を変化する
短所は長所に変えられる→状況のリフレーミング→ある行動や出来事をそれに適した状況に用いることで有益性を活かす。
4章 目標を抱いて充実して生きるには
目標への障害を取り除く
" 勘違いした夢、目標を抱いていないか"
とらわれない心の状態になる、意識と無意識が一致する意図を明確にする。
成功するためのポイント
サクセス・ストラテジー=目的の明確化+鋭敏な知覚+柔軟性
モチベーションが高まり本気になれる方法
意図/結果モデル→意識的に抱いている意図と無意識が抱いている意図が一致したときに、人は本気になる。
頭を整理しまとめる方法
チャンキング→小分けして整理すること
目的設定
本当に望む目的を設定しよう
イメージしていないことは実現しないので、まず、願望を明らかにする。
アウトカムフレーム(目的設定法)
・肯定形で表現されている
・自分自身でマネジメントできる
・達成可能な目的サイズである。
アクション
人はタイムラインを意識しながら活動している。
客観的に認識しているときは左に過去を右に未来としたスルータイム(通時的首尾一貫)で認識している。
後ろを過去、前を未来とした場合は、インタイム(同時的首尾一貫性)で認識している。
つまり、インタイムはアソシエイト(主観体験、一体化)して時間を認識している状態。
スルータイムはディソシエイト(客観体験、分離化)して時間を認識している状態。
タイムラインを使って未来を先取りをすることで、願望実現の可能性を高めることができる。
現状から求める結果に向けて進んでいくなかで、「起きてくるであろう問題を事前に処理」していき、フューチャーページング(未来を主観的に想像し、リハーサルこと)すると、目的達成のリアル感が増していく。問題も想定内になることで、自信をもって前に進むことができる。
願望実現の可能性を高めよう
なぜ行動が続かないのか
どんな行動にも肯定的な意図がある。
悪習慣は速やかに変えられる!
意図とは欲求を満たそうとする狙い、無意識に行っている行動にも意図がある。
その意図を明確していないので、意識では勘違いしたと思いこむ。
Nステップリフレーミング
・意図のリフレーミング
リフレーミングとは、観点を変えることで出来事に対しての意味を定義しなおすこと。
気持ちが変わり選択肢が増える
" 葛藤、迷いは成長へのチャンスだ!"
5章 伝わるコミュニケーションのベースとは
どうして伝わらないのか?
優先表象システム(視覚、聴覚、触覚)はタイプではなく。今この瞬間にどの表象システムを優先的に使っているか
コミュニケーションを行う場合は、相手の優先表象システムに合わせた情報伝達をしないと相手には伝わりにくい。
状況によって違う五感の使い方
優先表象システムによる言葉の違い
視覚優先→みえる、あかるいなど
聴覚優先→聞く、しずかなど
触覚優先→感じる、しっくりなど
言葉や様子の違いは優先表象システムからきている
視覚優先→視線が上を向く、呼吸は浅く胸で行う、言葉のスピードが早い
聴覚優先→視線が横を向く、呼吸や言葉のスピードは視覚と触覚の間くらい、録音されている音を思い出すようにしながら話す
触覚優先→視線が下を向く、呼吸は深くお腹で行う、言葉のスピードはゆっくり感じながら話す。
知っているようで知らない言葉の特徴
言葉はデジタル表象システムといい、資格、聴覚、触覚など他の表象システムをすべて表現できる
記憶をよみがえらせる
誘導システムは表象システムと同じとは限らない
コミュニケーションの成果は相手からの反応
コミュニケーションの流れは、相手を変えるのではなく、関係を変えれば変わる。
関係を変えるには、距離や接し方など、自分ができる行動を変える。
視点を変えてコミュニケーションバランスをとろう
知覚ポジションチェンジ
第1ポジション(自分の視点)
第2ポジション(相手の視点)
第3ポジション(第三者の視点)
良好な関係を 構築するには
ラポールとは、いいも悪いもなく、無意識のレベルでのつながりが形成されている。
ラポールは信頼関係ではなく、無意識のつながり
五感情報を合わせる
相手とペーシング(相手に合わせる)してラポールを形成し、無意識の意図を確認して、さらに無意識にペーシングして、無意識とラポール深め、健康状態になるようにリード(導く)しています。
視覚情報でページングするポイント
・内容を合わせる
・声の大きさや、トーン、スピード、リズム、呼吸を合わせる
・言葉(キーワード、優先表象システム、バックトラック、パラフレーズ)を合わせる。
特定の方向に相手を導く
リーディング
ラポールが形成されているときは、心と心が通じ合っている。
ラポールを形成するために、はじめはペースを合わせる。
ラポールが形成されたら、リードしていく。
親近感を抱かせる
ミラーリング→視覚情報でページングすること
ダイレクト・ミラーリング
相手が右手をあげたら、自分は鏡対象となる左手を上げる、といった具合に、鏡対象の動きをする方法です。従って向かい合っている状態の時に行うことが多い方法です。
ラテラル・ミラーリング
相手が右手をあげたら、自分は同じく右手を上げる、と言った具合に、同じ動作をする方法です。隣同士に並んだ時に行う方法、ともされています。
クロスオーバー・ミラーリング
相手が右手をあげたら、自分は左足を上げる、という具合に、ダイレクト・ミラーリングのような同じ動作をしないものの、似たような動作を見せる方法、です。
五感の活用パターン
相手の気持ちを察するために
カリブレーション→相手の心理状態を言葉以外のサインで認識することです。言葉以外のサインとは、相手の表情や動き、呼吸のスピード、声のトーン・テンポなどです。
どの感覚器官を使って考えているのかを知る
眼球動作パターン(アイ・アクセシング・キュー)
・右上方向への眼球動作・・・新たなイメージ(視覚情報)の創造
・左上方向への眼球動作・・・過去に記憶した視覚情報へアクセスしている
・右下方向への眼球動作・・・体感覚情報へアクセスしている
・左下方向への眼球動作・・・自分と対話をしていることへの意味付け
・右水平方向への眼球動作・・・聞いた事のない音を創造している
・左水平方向への眼球動作・・・記憶している音(聴覚情報)へアクセスしている
左利きである場合には間逆のパターンとなることもある。
ミスコミュニケーションを防止する方法
卓越したコミュニケーションのポイント
SRCF/C
・S:State...自分の状態管理
・R:Rapport...ラポール 信頼
・C:Calibration...カリブレーション(観察)
・F:Flexibility...柔軟性
・C:Congruency...首尾一貫性
6章 人が自ら動きだすには
人はなぜ思うように動かないのか?
人は影響し合っている
欲しくない相手のパターンをシャットアウトする
ほしくないパターンがある場合は、フィルタリングでシャットアウトする
記憶を回復する質問法
自分が聞きたいことではなく、相手が聞いてほしいことを聞くことで、相手の様子を観察する。
バーバール・パッケージ
・フレーミング→話題の設定
・特定質問→名詞の特定化、動詞の特定化
・パラフレーズ(言い換え、要約)して、結果を確認
捉われから抜け出るための質問法
催眠
ミルトンモデル→相手の意識レベルではなく、無意識レベルに伝えたいメッセージを届ける技術。
ミルトンモデルの言語パターン
マインドリーディング(憶測)
・複合等価(X=Y)
・因果(X→Y)
・引用
・否定命令
・挿入命令
・挿入質問
・前提
抽象的な言葉を使うアプローチ法
選択肢を増やす
削除に関する逆メタモデル
・単純削除
・比較削除
・不特定の参照インデックス
・不特定動詞
・名詞化
歪曲に関する逆メタモデル
・因果関係(リンク付け)
・複合等価
・読心術
・判断
一般化に関する逆メタモデル
・必然性/可能性の叙法助動詞
・普遍数量詞
・前提
気付きを与える
さとす言葉の使い方
メタファ(比喩)→間接的に伝えることでコミュニケーション相手にプレッシャーを与えることなく気付きを与える
・直喩
・隠喩
・自然形
・引用
・同一構造/異体構造の比喩
・生きた比喩