democracyの国アメリカ(と思っている)と、民主主義を標榜しているだけの日本では
言葉の運用が違うのは致し方ない。
googleのa mission to democratize AIを「AIの民主化」と訳すのはいいとして、
民主化(democratization)は民主主義が拡大する過程を指し、
民主主義(democracy)は、組織の意思決定をその組織の構成員が行うことだから、
「AIを誰にでも使える」という意味で使われるのは気持ちが悪い。
確かにAutoMLという手段を見るとこのような意味にとらえられないこともないが、
「組織の構成員がAI(の結果)を制御できる」みたいな感じなんじゃないかな。
ITの世界の言葉でいうと「説明できるAI」となるのかな。
だから、武器にAIを搭載するのはやめようとかいった議論がでてきても、武器自体の製造は止るという議論にならないのではないかと思った。
マイクロソフトが"AI for Earth"といっていることは、「AIの民主化」のコンテキストと同義らしい。
大衆化のほうがあっている気がする。