ドーナツの外円は、経済活動がこれ以上拡大すると、自然や生態系を破壊してしまう点で、経済活動の上限を示す。
ドーナツの内円は、それ以下に経済が縮小すると窮乏問題に直面することを示す。
誰にとっても公正で持続可能な経済は、二つの円に挟まれた領域だ。
つまり、貧困問題と環境問題を同時解決する経済システムであることを示している。それには経済学に、全体性と人間性の重視、機械的均衡論からダイナミックな複雑性への移行、分配と環境再生の重視、そして成長依存からの脱却が求められる。
①目標を変える GDP → ドーナツ
②全体を見る 自己完結した市場 → 組み込み型社会
③人間性を育む 合理的経済人 → 社会的適応人
④システムに精通する 機械的均衡 → ダイナミックな複雑さ
⑤分配を設計する ふたたび成長率は上向く → 設計による分配
⑥環境再生を創造する 成長でふたたびきれいになる → 設計による環境再生
⑦成長にこだわらない 成長依存 → 成長にこだわらない