古代ワインの産地
中国では、紀元前7000年代からワインを生産していたようだが、詳細は不明。
黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方(現在、グルジアやアルメニアなど)から、
メソポタミア(現在のイラクの一部)、ギリシャ、エジプト、そしてローマ帝国の拡大とともにヨーロッパ全土に広がっていった
・ジョージア(紀元前6000年代)(グルジア)
・フェニキア(紀元前5000年頃)(レバノン)
・古代ペルシア(紀元前5000年頃)(イラン)
→シラー種はイラン原産という説もある。
・ギリシャ(紀元前4500年代)
・シチリア(紀元前4000年頃)(イタリア)
・エジプト(紀元前3,000年頃)
・モルドバ(紀元前3,000年頃)
→ジンファンデルの原産地
・ローマ帝国(イタリア)
ジョージアのワインはクレオパトラが好んだことから「クレオパトラの涙」と言われる。
サペラヴィ 陶器
クレオパトラも愛飲した言われている1本
ジョージア カヘティアン・トラディショナル ツィナンダリ 白ワイン・辛口
土着品種ツィナンダリを使ったワイン
チョティアシュヴィリ ヒフヴィ
クヴェヴリ製法で古来から楽しまれていた、親しみやすいオレンジワイン
キンズマラウリ (赤) 750ml 【グルジア】
カヘティ地方のキンズマラウリで厳選されて育てられたサペラヴィ種を使ってできた、甘口赤ワイン
タヴクヴェリ[2015]ゴッツァ【ジョージア ロゼワイン
黒ぶどうのタヴクヴェリを除梗、破砕しクヴェヴリで発酵、16ヶ月熟成してできたロゼワインです。フリーラン果汁のみ使用
■フェニキア(紀元前5000年頃)
現在のレバノン
オスマン帝国によるイスラム教支配によりワイン文化は途絶えが、ストローワイン、レーズンワインの基となった。
現在のイタリア・ヴェネト州のアマローネ(干しブドウから造られる辛口赤ワイン)の原型。
ジャルダン・サクレ
レバノンの土着品種、サッバギーエを100%使用
レバノンの土着品種、オバイデはシャルドネの、メルワーはセミヨンの祖先
→オバイデにメルワーをブレンドして造られるワインはなぁ、まるで上質ボルドーの白ワインを連想させる味わい
シャトー・ミュザール・ホワイト
シャトー・クサラ→
iXSiR イクシール
■ギリシャ(紀元前4500年代)
オスマン帝国の支配下(1454年-1821年)ではワイン生産は停滞気味だった。
レツィーナ:ギリシャ特有の白ワイン。サバティアノ種の白ブドウを主に使用しており、醸造工程中のブドウジュース(ムスト)に松脂を入れることで、独特の香りと味わいを生み出している。
ファレルヌム:ギリシア品種アミネウム
アルバヌム:ローマ南東にあるアルパノ山地産
カエクブム:現在のラッツィオ州南部にあるフォンディの近郊
スレンティヌム:カンパニア州
マメルティヌム:シチリア州
プラエトゥティウム:アドリア海沿岸
ラエンティクム:ヴェローナ北部
■シチリア(紀元前4000年頃)(イタリア)
DOCマルサーラ:固有品種である白ブドウ(カタラット種、グリッロ種、インツォリア種)を使って造られる酒精強化ワイン。
DOCアルカモ:マルサーラ生産エリアに近いカタラット種で造られる白ワイン。
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア:ネロ・ダーヴォラ種主体で造られる赤ワイン。
■エジプト(紀元前3,000年頃)
クレオパトラの饗宴
クレオパトラは、1杯のワインでマルクス・アントニウスに「プロヴィンスの統治を承諾させる」ことを約束させ、その後、高価な真珠を溶かして飲んだという伝説。真珠を溶かしたのは、ワインビネガーで、「ワインが酸化してビネガー(酢)になると、炭酸カルシウムである真珠は酢酸に反応し溶け、ワイン中の酢酸は消えて炭酸ガスと水になり、アルコール分、酒の部分が残る」。つまり、クレオパトラは、当時の酸化するワインを再び酒として楽しむ生活の知恵として真珠を溶かした。
■ローマ帝国(イタリア)
古代イタリアで、栽培されていた品種
アミネウム:コクがり、力強く、外に比べるものがなぃ程の品種 。
ノーメントゥム:テヴェレ川のローマより上流で栽培。幹が「血のように赤い」耐寒性があり、アミネウムに匹敵する品質。
ピエ・ディ・ロッソ(赤い茎):今でもヴェスヴィオ山で栽培されている。Taurasi の補助品種。
コダ・ディ・ヴォルペ(狐の尾):
ビトゥリカ:ボルドーから来た品種。カべルネ・ソーヴィニョンと同じ品種
グレコ(ギリシャ):ローマ時代以前にギリシヤからはってきたブドウ。
バリスカ:スペインのテュラキュウム原産(古代カペルネ種)
アグリアニコ(Aglianico : アリアニコ、ギリシャのという意味):カンパーニャのタウラージのブドウ。
古代ローマで飲まれていたワイン
ファレルヌム:イタリアのカンパニア地方ネアポリス(現在のナポリ)の南にあるファレルヌス山の斜面で採れたブドウで造ったもの。
ファウスティアン・ファレルヌム:ファレルヌムの中でも最高級とされた山の中腹で収穫したブドウを原料とする。白ワインですが最低10年は寝かせてあるため、黄金色に輝いていた。
ファレルノ・デル・マッシコ・ビアンコ 2017 ヴィラ・マチルデ 白
オピミアン・ファレルヌム:ファレルヌムの中でも歴史に残る傑作。紀元前100年にカエサルが愛飲し、その後、紀元後39年にカリギュラ帝にも献上された。
カエクブム:
スレンティヌム:
セティヌム:
ロラ:ワインの搾りかすから造られた奴隷向けの自家製ワイン
ローマ南東、アルパノ産で採れたぶどうを元に製造されたワインが、アルバヌムである。現在はカステッリというワインが生産されている。
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ クラッシコ [ 白ワイン イタリア 750ml ]
Clante(クランテ):古代エトルリア(現在のトスカーナ地方)で作られていたワイン。現在はキャンティワインが生産されている。
サルデッリ キャンティ [ 赤ワイン ミディアムボディ イタリア 750ml ]
Tusculum(トゥスクルム):ローマから7km(キケロやティベリウス帝が別荘を立てた。現在のフラスカーティ)で作られた。
フォンタナカンディダ フラスカーティ・セッコ 750ml
Mons Ilcinus(モンス・イルチヌス:樫の山)
現在のトスカーナ地方南部。現在はブルネッロ・ディ・モンタルチーノが生産されている。
Lisini(リジーニ):“ウゴライア” 2012 ブルネッロ・ディ・モンタルチアーノDOCG (赤) 750ml/イタリア