akon2.00βのよっぱらいの戯言

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巨大債務危機を理解する

 

 

原タイトルは"Principles for Navigating BIG DEBT CRISES"なので、レイ・ダリオのPrinciplesシリーズである。

債務危機のテンプレート化を試みたもので、デレバレッジ(債務負担を軽減)のプロセスが必要。

今はPushing on a String(金融政策の空振り期)の入口に来ているのだろう。

 

債務のサイクル(12年サイクル)

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1.サイクル初期
債務の伸びは大きいにもかかわらず、債務は所得よりも速く拡大することはない。

2.バブル
債務が所得よりも速く拡大し、投資資産の利回りや伸びが加速する。

3.ピーク
価格が借金による購入によって決定され、市場は完全にロング(買い持ち)状態となり、借金が増え、価格が割高になる。

4.不況

金利がゼロ近づき、信用スプレッドは拡大する。

→緊縮財政、債務不履行・再編、債務の貨幣化・紙幣増刷(量的緩和)、富の移転


5.美しいデレバレッジ期(The Beautiful Deleveraging)
紙幣の増刷や通貨の切り下げ等といった景気刺激策によってデフレ的なデレバレッジの圧力がオフセットされる。名目金利を上回る名目成長率がもたらされるが、この段階ではまだインフレが加速するようなことにはならない。デフレ不況から脱する最善の方法は、中央銀行が適切な流動性と信用サポートを供給することである。

6.暖簾に腕押し(Pushing on a String)

長期にわたる債務循環の後期。金利をいくら引き下げ、資産をいくら買い入れたところでその効果は限定的となり、中央銀行は政策の転換という現実に直面する。

 

7.平常化