内訳はわからないが、9冊、3000ページをオールインワンにしたそうです。
確かにゼミナール日本経済(600ページ)にはお世話になった。
とはいえ、本書も455ページ。
投資と貯蓄は一致する
Y(国民所得)=C(消費)+I(投資)
連続的に設備投資を行っていかねばならない資本主義経済の超高血圧体質
イスラム界の無利子銀行
→利益を生んだ場合、その利益が配当という形で預金者に分配される。
→手間が煩雑なので、西欧型に太刀打ちできない
ケインズ派は、経済社会は変化をどんどん拡大増幅させる性質を持っていて不安定
古典派は、経済社会は自動的に逆方向の力が復元力として働き本質的に安定
工業製品はつくればつくるほどもうかるが
農産物は需要が固定的なので値崩れしてしまう。
貿易は価格差で動く
→世界各地で品物の産出量にばらつきがあることが不可欠で、その希少性とだぶつきのぐあいによって、需要と供給の価格差が各地で生まれてこそ、利益を生み出すことができる。
貴金属や現金紙幣→実のマネー
預金通帳の数字→虚のマネー
「実か虚」のメカニズムのほうが、「マネーが紙か電子情報か」ということよりも話の規模が大きい。
ドルが国際通貨となると、各国は貿易を行うために、ドルを外貨準備として持っている必要がある。
つまり、貿易黒字になる。
これはアメリカにとって、貿易赤字となる。
ドルを受け取る各国にとっては、量の不足が解決された途端に、質の面での心配が出てくる。
人間の長期的な願望は短期的な願望に縮退する。
長期的な願望を理想、短期的な願望を欲望と呼んでいる。
目次
第1章 資本主義はなぜ止まれないのか
第2章 農業経済はなぜ敗退するのか
第3章 インフレとデフレのメカニズム
第4章 貿易はなぜ拡大するのか
第5章 ケインズ経済学とは何だったのか
第6章 貨幣はなぜ増殖するのか
第7章 ドルはなぜ国際経済に君臨したのか
第8章 仮想通貨とブロックチェーン
第9章 資本主義の将来はどこへ向かうのか