akon2.00βのよっぱらいの戯言

色しょく是食、食しょく是色

共同薬物治療管理業務、そして、お薬手帳不要論

チーム医療といわれつづけて久しく、いわれつづけているということは、現実はできていないということで、共同薬物治療管理業務(CDTM)という舶来の概念?があります。
要約すると、「医師と薬剤師との間に交わされた契約に則って、薬剤師に薬物治療に関する業務の権限をわたすこと」ということらしい。つまり、薬剤師は肩身が狭い。

日本の現状としては、以下に、厚生労働省医政局長通知(医政発0430第1号)2010がまとめられています。
http://www.mochida.co.jp/dis/generic/oncology/info02/01cdtm.html

小難しいことはおいておいて、薬局は検査結果をみることができず、処方箋を頼りに調剤しています。つまり、処方内容から患者がたとえば、透析患者であることが判断できないことが、あるということです(薬剤師が、検査結果から、診察できるのかどうかは別の問題)。
しかし、患者が自己申告することで、薬剤師が、たとえば、腎機能の低下が把握できれば、過量投与を未然に防ぐことができます。そして、疑義照会といって、医師の処方箋に疑問や不明点がある場合、薬剤師が処方医に問い合わせることもできます。院外処方の意義はここにあると思っています。

とはいえ、患者はなかなか自己申告できないようなので、CKDシールというものを配り、お薬手帳に張ろうという取り組みもあります。そもそもお薬手帳をもってこない、シールなんか貼りたくないとか、現実には問題はいろいろあるようです。

というわけで、とっとと電子処方箋を進めてほしいものです。これができたら、お薬手帳はいらなくなるはず(逆にいえば、電子版お薬手帳はやめてほしい。どうしても電子版お薬手帳を進めるなら、検査結果も電子化して、患者が見れるようにしてほしい)。だから、進めたくないのかな。

健康保険組合は、レセプトデータを持っているのだから、病院から請求された件名(保険組合から送られてくるやつ)だけでなく、そして、薬だけでなく、すべての処方を通知してくれれば、お薬手帳より、役立つと思う(というかここでもお薬手帳をなくせる)。重複チェックも一発じゃん。もちろん、レセプトデータと実際の処方が違い、一致させることが難しいことは重々承知しています(これはこれで問題だけど、実務的に無理だと思っています)。

整理しておくと、現行法では、患者自身で、処方箋を薬局に持っていかなければならない。患者が自分の意思で、PHRに処方箋を入力して、薬局に参照してもらうのはOK。とはいえ、こんな面倒なことを患者はしない。

現行法に基づくas-isフローは以下のような感じ。
1.医者が入力した処方を電子カルテなどから出力として、患者に渡す
2.患者はもらった処方箋を薬局に渡す。
3.薬局は処方箋をスキャンするなり何なりして、レセに入力する。
つまり、二重入力しているので、ミスも発生する。

現行法に基づいた、to-beフロー
レセプトセンターの仕様を知らないので、夢物語かもしれないけど、レセプトセンターのシステムに改修を加えないとしたら以下のような感じかな。
1.医者が入力した処方を電子カルテなどから出力として、患者に渡す(ここはas-isと同じ)。マイナンバーが利用できれば処方箋の出力は不要になる。この際に(レセプトセンターに)実施送信する。実際に実施(調剤)していないものをどのように送信していいのかは知らない。極端な話、院外処方については、医療機関コードをプランクにして、医事課を経由しないで直接、送信していいんじゃないかと思う。
2.患者はもらった処方箋を薬局に渡す(ここはas-isと同じ)。
マイナンバーが利用できれば、リンクコード提示で済む。
3.薬局は、処方を新規に入力するのでなく、患者の保険証番号から、当該患者を検索して、処方を入手して、調剤し、修正の実施送信を行い、医療機関コードを入力(修正)する。(こんなことができるかは知らない)
※レセ電を勉強すればわかるのかな
レセプト電算処理システム(診療報酬情報提供サービス)。
http://www.iryohoken.go.jp/shinryohoshu/receMenu/doReceInfo
実際には、実施送信(医事請求)をリアルタイムで行っていない、へたすると月一だったりするので、できるのかどうかわからないけど、こんなことができれば、薬局は、お薬手帳を患者に持ってきてもらう必要はなくなると思う。

もちろん、薬局のシステムが、「レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)」を参照できることが前提です。逆にいえば、投薬履歴も追えるはずです。ジェネリックの扱いとか、薬剤マスタの連携とかなにも考えていないけど、レセプトセンターとに接続しているならば。標準マスタを使っているはずだから、どうにかなるのかな。

レセプト情報・特定健診等情報の提供に関するガイドライン
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/reseputo/d
l/guide02_02.pdf
よく読み解かないといけないのだけど、とりあえず、レセプト情報は開示されている。レセプト情報管理システムみたいなのがあるようなので、
http://www.kenpo.gr.jp/kiis/kikan/jyohokanri/jyohokanri.htm
薬局から参照できるようになるのかなぁ。
以下を見ていても個別に参照できそう。
http://www.sociohealth.co.jp/services/solutions.html

というわけで、調剤レセが頑張れば、電子お薬手帳も電子処方も必要ないと思うのは、門外漢だからでしょうか。