高校野球

高校野球の季節がくると思い出す。
「校則は日本国憲法だ」と教わった。したがって制服の規定もない。そんな母校だった。
都心にありながら、野球のグラウンドを持っていた。
ライト側は新幹線の経路にあたりなくなっていたけど、周辺の高校がグラウンドを求めて練習試合にやってきていた。
いつも負けていた。環境が整っているからといって強くなるわけではないことを知った。
校内に灰皿があった。高校生が喫煙したらいけないのでなく未成年者が喫煙したらいけないからである。
「校則は日本国憲法だ」にのっとっている。
こうゆう校風だから、正門前の居酒屋を利用している先輩もいた。
こんな高校になにを間違ったか、兄が巨人に入団するような野球エリートの弟が入学してきた。
絵にかいたようなエースで四番。でも、さきほど書いたような体たらくな野球部。
彼がホームランを打たない限りは点は入らない。
彼が全力で投げるとキャッチャーはとれない。
でも、打たせて取るなんてできる内野陣じゃない。
でも、彼はいつも神宮一回戦負けではなく、勝ち進んだ。
さきほどの先輩は居酒屋を利用するのを止めた。
僕たちは自由って不自由だと思った。すべて自分で考えないといけなかった。
でも、これが教育だと思う。