「1万時間の法則」「グリット」「早期教育」「ストレングス・ファインダー」などに目を奪われやすい。
これらがもてはやされるのは、「効率が高い」「時間のムダがない」「近道」とされているからだが、実はこれらの手法がそぎ落とそうとしている「非効率な学習」「ムダな時間」「まわり道」にこそ、長期的に「真の価値」がある。
・スポーツ選手・芸術家など天才と言われる人たちの多くが、早期の専門特化よりも、深さを犠牲にして幅を広げた寄り道・遅咲きタイプである
・非効率に見え、後れを取っているように見えるやり方が最も効果的な学習方法である
・何かをするのに遅すぎることはない
文字・算数などは閉じられたスキル
早期教育を受けても、
決まったやり方を繰り返すことですぐに習得できるから優位性はすぐに消える。
開かれたスキル
・ヒントがなくても自分なりに考えようとする習慣
・自分なりに考えたヒントを関連づける方法
・さまざまな問題に対し、根本的な構造から共通性・関連性をとりだすこと
RANGEのある人になるための学び方
・前提
-問題が曖昧で、ルールが不完全な「意地悪な世界」
-繰り返し現れるパターンがなく、フィードバックが遅くて不正確な「意地悪な学習環境」
・学び方
-「片足を別の世界に置いて」1つの領域内で取り組む課題を大幅に多様なものにする
-色々試した後に、フィット感のあるものが見つかったら専門特化する
・効果
-急速に変わる「意地悪な世界」でも、新しいアイデア同士を結びつけて領域を超えて考えることができる
-未知の問題も、アナロジー(類推。さまざまな事象間で共通項を見出すこと)を使って考えることができる